第22話 愛のホウヨウ!?

私の気持ち的余裕ができてから、友人を自宅に招く機会が増えていった。

それまでは外へ食事へと出かけるものの自宅へは友人を招くことは皆無だった。

余裕ができたからこそ友人を自宅へと招くこともできるようになり、友人を自室へと招くこともできるようになった。

 友人を自宅に招き入れるという事は母にも会うという事なのだが、友人が自宅に来るようになると、なんと母は私のすべての友人にハグするようになっていたのだ。

そう、何十年ぶりに私の友人が自宅にくるもんだから、嬉しかったのだろう。

だが、誰彼構わずにハグするのはいかがなものかとちょっと私は思ってしまったのだが・・・・

でも、私の友人は「おかぁちゃん久しぶりぃ~」と言って母をハグしている。

しかも、一緒にきていた娘さんまで、「うちの娘もハグしてやって~」と友人の娘さんにまでハグしているのだ。(娘さんも嬉しそうにハグされていた。有難し!)

とてもありがたいことだ。

 今年も子供達が夏に帰省してきた。

息子はお盆休みに部活の合宿があるからとお盆前に帰省をした。反対に娘はお盆休みは交通機関が混むからとお盆休み明けに就職試験に合わせて帰省した。

孫たちには毎回帰宅時と出かけるときと二度母はハグをする。

そのハグをした感触で太った、痩せた、筋肉ついたと毎回解説するのがお決まりだ。

娘をハグした時は「何も変わらず」との言葉を残していたのだが、息子がアパートへと帰った時は、「やっぱり筋肉が大分ついてきたのと、少しお腹がでてきたんじゃない?」との言葉を残したのだが、アメフトのレギュラー目指してやってるから筋トレも随分とやってるし、身体大きくせんといけんっていっとったけん、それは仕方ないんじゃないかいと思った次の瞬間、母の口からでてきた言葉。

「彼女と別れてだいぶ時間が経ってるから、私で抱擁の練習してるんじゃない?」

はぁ????

このセリフ、息子に伝えていいもんでしょうか?

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