彼女が寂しそうな顔をするので正岡子規と柿を食べる


 カメラのシャッターが切られる派手な音がスタジオに響く。

 時折、口数の少ないカメラマンがぼそりと指示を伝える声が挟まる。


 立ち働く人々の意識の中心で、大きなアンブレラで調整された光を受け、玲は姿勢や目線、表情を次々と変えている。


 言葉は多くないものの、カメラを構えるM氏の中で写真の明確なイメージがあるらしく、なかなかOKが出ず撮影枚数と時間だけが積み上がっていく。彼の求める絵を結実すべく、玲はその伸びやかな肢体を交差させ、まっすぐにし、ひねっては、緊張、弛緩させ、目に力を込めたり、ふっと力を抜いてみたりしている。


 その顔、身体、身のこなしの全てに、神様から愛されて生まれた生き物だけが持つ輝きをまとっていた。

 長いまつげを伏せてカメラから外された目線、貫くようにまっすぐに向けられる目線、這わされる指先、抑制された手首の傾き、健康的な脚にすっと走るおそらく計算されて映る筋肉の筋、ミリ単位で微細に動く口元、それらひとつひとつの美しさに、見ているこちらは息を呑み、ため息を漏らしそうになる。


 だが、思い描くイメージへのこだわりの強さで知られるカメラマンのM氏は、それらの美しさを黙々とシャッター音で斬っては捨てていく。ごくたまに発される承認の意を伝える声は、膨大なシャッター音に紛れて消えそうだ。


 美への感心に思うままため息を漏らすことすら気後れする空気のなか、照明やセットの調整が行われる合間に、明るい高熱の光にどうしても浮かび始める玲の汗を押さえ、メイクを直すために近づく。顔の横に流している髪のひと房の位置を微調整しながら、大丈夫か、という確認を視線で伝えると、彼女は微笑んで小さく頷いた。うん、強い子だ。



 息の詰まるような密度の濃い撮影もやがて終わり、皆一斉に忙しく機材を片付け始める。ひと通りの挨拶をしながら玲に歩み寄った。


「おつかれさま」


 ペットボトルを彼女に渡せば、ほっとしたように微笑んで、ありがとうございます、と言ってごくごくと水を飲み干す。男前ないい飲みっぷり。真夏の太陽と青い空、白い雲を後ろに配せば、立派な清涼飲料水のCMになりそうだ。若さが眩しい。

 反らした白い喉を上下させて見る間にペットボトルの中身を空にしていき、やがてボトルの角度は垂直になる。彼女が口を離したのを見計らって、思わず声を当てた。


「ぷはー」


 完璧なタイミングで発した私の声に、彼女は唇の端を上げて少し睨むようにして言う。


「勝手にアテレコしないでください」


 悪戯めいたその表情がたまらなく可愛い。


「やー、砂漠を彷徨い歩いた末にオアシスを見つけた旅人のような見事な飲みっぷりだったから、つい」

「そんな必死でした?」

「いや、生命の歓びと躍動を感じました。美しかったです。なんなら玲ちゃんこそが砂漠の果てに幻視したオアシスって感じで」

「また適当なことを」


 呆れたように笑っている彼女の後ろから、大きなカメラバッグを肩にかけたカメラマンが歩いてきた。


「Mさん、おつかれさまです」


 私の声に反応した玲が素早く振り向いて頭を下げる。


「Mさん、今日はどうもありがとうございました」


 上背のある彼が、173cmの身長がある彼女を悠々と見下ろしている。黒々とした髭に覆われた頬をひと撫でして、ゆっくりと彼が言う。


「玲さん、だよね。よかったよ。頑張ってね」


 玲は一瞬驚いた表情を浮かべて、それからすぐに腰を深く折った。


「はい、ありがとうございます! 頑張ります!」


 私も続いて頭を下げ礼を述べると、彼はしっかり首肯し、くしゃりと笑った。そしてアシスタントを引き連れてのっしのっしと歩み去っていく。大きな体躯は熊のようだ。だが笑顔はとても素敵だった。当時人気の頂点にあった有名モデルを射止めて円満な結婚生活を送っているという噂にも頷ける。


 彼がスタジオを去ってから頭を上げた玲は、少し頬を昂揚させている。顔を見合わせて、小声で、いぇーい、と囁き合い、握った拳同士を軽くぶつけた。




===============



 諸々の経緯があって現在の玲と私は、モデルと専属ヘアメイク担当兼期間限定のマネージャー、という関係になっている。


 本日一本目の撮影へ入る準備をすでに整えた玲は、スタジオの片隅に並べられた簡易テーブルで雑誌を広げて撮影開始までの時間を過ごしている。

 撮影現場の明るい光が届かないここで彼女が真剣に見つめているのは、一人のカメラマンが数人のモデルをそれぞれ異なるシチュエーションで撮った特集ページだ。彼女の肩口からそれを覗き見て、声をかけた。


「こないだの撮影のやつ?」

「あ、瀬戸さん。はい」


 隣のパイプ椅子へ座ったこちらを振り向いて、すぐに彼女は雑誌へ目を戻す。撮影風景を思い出しながら目の前の写真を見ると、改めて驚く。


「あの人、全然かっちり撮ってなくて無造作にシャッター切ってるだけみたいだったのに、出来上がる写真はめっちゃかっこよくて、現場を知ってると不思議だね」


 せわしなく動き回りながら、ばしゃりばしゃりと、本当にレンズを覗いてるのかしらと疑念を抱かせるような速さでシャッターを切っては、いいね、いいよ、と早口でまくしたてていた女性カメラマンを思い返す。写真の格好よさは知っていたが、実際の彼女の撮影方法は知らないまま知人の伝手を辿って結んだ仕事だったので、少し面食らった。


「そうなんですよね。生っぽいかっこよさも、キメキメのかっこよさも、どちらもあって」


 中堅モデルのSが、畳に散らばる紙の上へ横たわり、カメラに流し目を送っている。無秩序に広がる手足。乱れた髪の毛が真っ赤な唇の端に張り付いている。


「髪食べちゃってても、それがあざとくなく魅力的に写せる感じとかすごいよねえ」

「はい。これはSさんの魅力もあっての写真って感じですけど」


 じっと雑誌を見つめながら、静かに玲はつぶやいた。

 確かに。でも。


「……これは身内びいきかもしれないですけど、主観的には、あのカメラマンさんとの化学変化をいちばん楽しんでたのは玲ちゃんだったし、現場で見てて迫力があったよ」


 頬づえをついて正直に感想を述べるこちらを見て、彼女はゆっくりと微笑む。


「ありがとうございます」


 いつぞやに見た、思い詰めた硬い表情からは程遠く、余裕のある笑顔だった。



 最初のほうこそ、「玲の美しさは国宝級、いや世界遺産」といくら熱く伝えても、人生のなかで散々褒められてきた人間ならではの、通り一遍の機械的な反応しか返さなかった彼女だが、その奇跡的な美しさ、環境や空気に即座に適応できる明敏さ、たゆまぬ努力ができる人間性とその成果を、こちらが心底から言葉を尽くして褒め称えているうちに、本当の意味での自信と余裕を身につけ始めたようだった。


 雑誌から面を上げた彼女が周りを見渡し、少し声を絞って言う。


「事務所の方から聞いたんですけど」

「ええ」

「事務所の今までの関係的には全然縁のないカメラマンさんやスタイリストさんに、瀬戸さんが私のお仕事を広げてくださってるんですよね」


 元から強い目力を持つ瞳を爛々と輝かせて至近距離から覗き込まれると、メイク時に近づき慣れたこの身でも、たじろがざるをえない。まつげが上下するたびにばさりと音がしそうだ。毛量を増やし、長くして綺麗にカールさせたのは、ヘアメイクさんである私だが。


「あー……知ってた? せっかくなら、どんどんすごい人に撮ってもらいたいじゃないですか」


 メイクアップアーティストとして働くなかで、この人の仕事はいいな、と感じる人が様々な分野でたくさんいた。ヘアメイク担当として携われる断片的な範囲でしか彼らの仕事は観察できなかったが、それでも一流の人がやることには、たびたび唸らされたものだ。

 それらの人たちと、傑出した美貌も勘の良さも兼ね備えた玲という優れた逸材を出会わせたら、どんなに楽しい過程が見られて、どんなに素晴らしい結果が得られるだろう。

 いちヘアメイク担当の立場ではそれらのキャスティングに直接関われることはないが、マネージャーという立場ならそこに一定の采配権――正確に言えば、どうにかその現場に潜り込む機会の用意のしよう――はある。采配権やら潜り込み力をそれはもう最大限に拡張して、かつ今までに得たコネやなんかを駆使し、玲という存在を媒介にして、最近はずっと自分にとって刺激的な日々を送っている。


 事務所の社長との気安い関係性や、ここでの説明は据え置くとしてヘアメイク兼マネージャーになった経緯もあって、このフリーダムな所業は放免されているが、うちの事務所がだいたいにおいて新人に割り当ててきたコースと玲の今通っている道はだいぶ趣が異なっているため、社長から小言を言われなくもない。


「バレてるんじゃあ仕方ないので素直に白状しますけど、仕事ぶりが面白い人たちを間近で見たいがために玲ちゃんをダシに私が好き勝手やらせてもらってるというのが実情で……、もちろん、うちの事務所の今までのお付き合いのある方面で、従来通りお仕事したほうが安心だなって玲ちゃんが思うなら、今後はそういたします……」


 己の好奇心を満たすためにさんざっぱらその存在を利用させていただいた後ろめたさがあるので、次第に声が小さくなる。ところが彼女は泰然と笑って返す。


「いえ。社長から、こんな一流の人たちと初めから仕事できる新人はそういないから、今は死ぬ気で現場に学び尽くせって言われてます」

「あ、そう。ていうかさっき言ってた事務所の方ってもしかして社長のこと?」

「はい」


 あの社長野郎。こちらには小言を言いつつ、本人にこの特異な状況バラして、しっかり尻叩いてるんじゃん。

 そして、たおやかに笑う玲にも、なんだか一杯食わされた感覚を覚える。もの言いたげな目をして彼女を見つめ返すと、玲はさらに笑顔を深める。とびきり魅力的な笑顔だけど、そこはかとなく悪い笑顔だ。それならばと、こちらも悪い笑顔で臨む。


「ようし。社長も本人も公認なら、気兼ねせず、期間限定の即席付け焼き刃マネージャーの冒険にどんどん乗ってもらおう。そして私はその現場を見て楽しもう」

「はい、冒険しましょう」


 彼女が細腕を差し出してきたので、ガッと腕を交差させてアツい合意形成を確かめた。

 ふふ、と微笑んでから、小さい頭を傾けて玲はしみじみと言う。


「……本来のお仕事とは違うことをやらせてしまってるのは心苦しいんですけど、でも本当に、瀬戸さんにマネージャーをやっていただいてよかったです」


 そんな風に言われると、こちらも率直にその機会のありがたさを伝えてしまう。


「今までの仕事だと、一人の人にずっと付くことってなかったから、君の成長とか迷いを間近で見られて、私こそ新鮮に感じてるし刺激になってるよ」


 薄暗いこの場所にあって、彼女は眩しそうに目を細めると、まっすぐ訊いてくる。


「成長、できてますか?」


 迷いなく即答できる。


「できてるできてる〜。ちゃんと、他の先輩モデルたちの撮影とか食い入るように見てるもんね。ていうかモデルさんだけじゃなくてカメラマンとか仕事で関わる人みーんなのこと、ちゃんと貪欲に観察してるのわかりますよ」


 撮影現場で他のモデルの仕事が見られるのであれば、そのテクニックやポーズ、表情のバリエーションを余さず吸収しようと常に彼女は観察に怠りない。


 カメラに対してどんなアプローチがありうるのか、光の当たり方、影のでき方、身体の各パーツの綺麗な見せ方、服やアクセサリーを主人公にする場合の写り方、カメラマンがモデルに求めていること、どんな絵作りを好むのか、それに対してどんな意外性をもたらせるか、現場が円滑に回るにはどう振る舞うべきか、それらを常に考え、更新し、体当たりで実践してみていることは伝わっている。

 撮影の中心にありながら、あくまでも自分は素材の一部に過ぎないことを自覚し、カメラマンから現場の末端の人間に至るまで心配りと感謝を欠かさない。

 そして最近は、たとえ不安や気後れを感じていようとも、ここぞというときにカメラの前では自信たっぷりに振舞ってみせることも覚え始めたようだ。

 そう一所懸命に前進を続ける彼女のあり方を見れば、応援したくなるのが人情というものだ。私だけでなく、現場にいる全てのプロフェッショナルたちの士気にも、彼女はいい影響を与えている。士気の高い現場は抜群のパフォーマンスを発揮し、またその空気に触れた玲も、プロの仕事は何たるかを知る。チーム全体でいい仕事ができたという感覚は、また協働してみたいと次の仕事を呼び込む。


 傲らず、周りから学び続け、敬意を払い、変化を厭わないその姿勢は、人間としても尊敬できる。即席マネージャーとして尽くす相手にはできすぎた人だ。



 だが、食らいついたら離さないブラックドッグだ的な褒め方がよろしくなかったのか、本人は肩をすぼめて居心地が悪そうだ。


「……さらっとスマートにできてなくて恥ずかしいですね」

「や〜恥ずべきことじゃないって。誇って。少なくとも私は誇ってるから。それに、私はいつもそばで見てるから努力がわかるけど、ちょっと一緒に仕事したくらいじゃあ、『あの新人モデル、なんかめっちゃ勘いいな、天才か?』ぐらいの受け止め方だよきっと。天才のふりしてどんどん出し抜いてこ」

「……瀬戸さんって……」


 虚脱しながらため息と共に呼ばれたその先の言葉を促す。


「何?」

「本当にべた褒めしてきますよね……」

「はは、期間が定まってるマネージャーの身だから無責任に褒めて褒めて褒めそやす方針なの」

「……私、まんまとおだてられて舞い上がってます……」


 神妙な顔をして深刻そうに言う彼女に笑う。


「上がれる踏み台は何でも利用していきなよ。でも、君は別に褒めなくたって勝手にどんどん伸びてく人間だと思うけどね。現状、私の褒めが追いついてないくらいですよ」


 それぐらい、刻々と驚異的な成長をしている。彼女はちょっと拗ねるように口を尖らせた。


「結局、あらゆる言い方で褒められちゃってます。褒められすぎると、私だめになっちゃいます」


 女神みたいな気品溢れる美しさを持つ人が子どもっぽい表情を浮かべると、なんともくすぐられるものがある。

 おいおい、だめにしちゃいたいやんけ。鼻息荒く、さらに褒めまくって、"だめな状態になった玲ちゃん"とやらを見てみたい気もするが、やめておく。


「でも、この業界、前のめりじゃないと、ちやほやされて楽しくなってる間に、気付けば台風一過後のハチャメチャ状態の街に一人取り残されてて、お祭り会場はとっくのとうに次の街へってことになるから。玲ちゃんのガッツ、大切」


 たまたま何かをきっかけにしておおいに持てはやされることがあったとしても、長続きしないのがこの業界だ。担げる神輿があれば皆が殺到して全力でワッショイワッショイしてくれるが、たいていがそれはごく限られた期間の耐久性しか持たない神輿とわかったうえでの全力ワッショイで、ただそれに漫然と乗っているようではその神輿の輝きはすぐに失われ、あっという間に担ぎ手は退散、それまでの乱痴気騒ぎでさんざんに踏み荒らされた土地に独り振り落とされる。

 お祭り会場の端くれにいる者として、そういう人たちは何人も見てきた。


「……この業界にいようとする限り、ハリケーンに追い立てられて延々つかず離れず走り続けるパニック映画状態ってことですか?」

「あるいは……実力も名声も得まくって、自分が業界における台風の目になっちゃえば、自分のペースで行きたいところへ歩けるかもね」


 ん〜と唸って、彼女は力なくつぶやく。


「今日時点の観測だと、そんな台風発生の兆しは全然見えないので、遠い道のりですね……」

「そうかな? 玲ちゃんの仕事ぶりを見たり評判聴いたりする限りでは、少なくとも風は吹き始めてると、お姉さんは思いますけど。私はお天気お姉さんではありませんけど」

「ありがとうございます。引き続き風を吹かせていく所存です」


 彼女は嬉しげに微笑んで、敬礼のポーズをとった。

 可愛さの極みか。可愛さ暴風雨がたった今最大瞬間風速を更新した模様です。


 吹き荒れる可愛さに耐えかねてスタジオの方向に目を逸らすと、あちらの準備もできつつあるようだ。現場を小さく指で差しつつ、立ち上がる。


「うんうん、楽しみ。でも、私が調子に乗って仕事をどんどん入れてってくのがしんどくなったらすぐ言ってね。絶対無理しないでください」

「はい。……瀬戸さん、あの」


 紙コップを捨てるゴミ箱を探していた視線を振り向けると、彼女は不安そうな顔をしている。


「マネージャーを降りる日が決まったら、すぐに教えてくださいね?」


 そんな心細そうに言われちゃあ、最初から降板は予定されていることとはいえ、なんとも罪悪感が湧いてくる。


「滂沱の涙を流して胸をかきむしりながら報告いたします」


 こちらも敬礼しつつ言えば、彼女は笑ってくれるがどこか寂しげである。


 ああ、そんな顔しないでおくれよ。

 現状、ただでさえ、こんな貴重で刺激的な経験のできる日々が私だって楽しくてたまらないのだ。いわんやその日々の中心にいる華やかな美を極める女性が、その終わりを想像して浮かべる切なげな微笑においてをや。あにはからんや、自分がこの女性にそんな表情をさせるとは。いとをかし。諸行無常。うゐのおくやまけふこえて。柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺。


 貧相な情緒が溢れるあまり、リズムに乗っていつの間にか正岡子規と共に鐘の音へ耳を澄ませてしまっていた。

 どうにかして、この自らの葛藤と感情の高ぶりを玲にも伝えたいが、「切なすぎて正岡子規と柿食ったよ」では意味がわからなさすぎて彼女に恐怖を与えかねないので、代わりに元気よく彼女の肩を叩いて、白い光で満ちたスタジオへ送り出す。


「本日も玲ちゃんの美しさ、現世に刻みつけてやりましょー」

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