第8話 「祝勝会は程々にね」


 それぞれが取り分をバックパックにしまい、ホームへと向かう為職業支援センターを後にする。

 「いらっしゃい。美味しいエールが冷えてるよ」

 「2人にお似合いのお洒落な小部屋が空いてるよ」

 中央ブロックから居住区に向かうメインストリート。沢山の飲食店が建ち並び、呼び込みの声が喧騒をより一層大きくしている。

 「賑やかですね」

 「本当、気圧されちゃうわ」

 「マリー姉さんがですか?」

 「どおゆう意味よユウ君」

 マリー姉さんの追求にたじろいでいると聴き慣れた声が聞こえてきた。

 「あらあら、マリーちゃんもユウ君も、天下の往来で痴話喧嘩はいけないわ。それにしても、ユウ君も夜のお店に興味が湧いてきたのかしら?折角だからお姉さんのお店にいらっしゃい、良い夢見せてあげるわよ」

 自宅ホームの同居人にして大家であるエルフのリートさんだ。リートさんはスタイル抜群の妖艶な美人という感じで、美しい銀色の髪は背中まで伸びており、歩く度にフワリと広がり光を撒き散らしているようである。切れ長の目は髪と同じ銀色の瞳をしており、蠱惑的な魅力を発している。すらっと伸びた鼻に少し厚みがある唇は神々しい魅力に肉感的に魅力を上手くブレンドしている。一際目立つ胸は他を圧倒するボリュームであるが、アンバランスになる一歩手前の絶妙なバランスを保っている。正に奇跡のバランスといった感じのリートさんは、歓楽街にある大人の社交場、高級クラブ「夜の蝶ナイトパピヨン」のオーナーであり、自身もお店に出て接客しているらしい。今日の服装も凄いというか、僕ではとても直視出来ない妖艶さがある。紫色のドレスは大きく胸元が開いており、その豊満な胸の谷間を惜しげも無く披露している。

 「ユウ君にはまだ早いです。リートさんはユウ君をからかい過ぎです」

 マリー姉さんが結構な剣幕でまくし立てる。

 リートさんは口に手を当て笑いながら話しかける。

 「ふふふ、2人でデートかと思ったけど、その様子じゃ進展はなさそうね。マリーちゃん、そんなんじゃ誰かに取られちゃうわよ」

 僕の方を見て軽くウィンクしながら続ける。

 「ユウ君、いつでもお姉さんの胸に飛び込んで来ていいのよ。それじゃあね」

 楽しそうに笑いながら手を挙げて離れていく。

 「・・・これからなんだから」

 横での呟きに「何がだよ」と心の突っ込みを入れる。

 「ユウ君もデレデレし過ぎ!」

 「す、すいません」

 何故だか耳を引っ張られ、ホームへと急ぎ向かう羽目になる。

 「いっ、痛いですってば」

 数十メートル先でやっと解放された耳を労わりながら、機械クォーツ時計に目をやる。もう午後6時を回っていた。

 やり過ぎを反省したのか謝罪の言葉を口にするマリー姉さん。

 「もう大丈夫ですから、それより急がないとレストランに間に合いませんよ」

 ここメルキアでは酒場を除くとほとんどの店は午後8時には閉まる。レストランであればお酒の提供もあるが、食事メインの店だと午後8時に閉店の所が多い。

 「そうね、急ぎましょう」

 ここまで来たら折角だから打ち上げをしたいと思ってしまう。

 (レストランは軽めのコースにして、軽食をお土産に購入してナナにはそれを渡そう)

 ホームに着いたのでそれぞれ着替えて玄関の外に集合することにした。

 自分の部屋に入ると、ナナが僕のベットの上に置いてあるバスケットの中で寝息を立てていた。ナナ用に作ったミニベットだがどうやら気に入ってくれたようだ。

 起こさないよう静かに着替える。

 「よっぽど疲れたのだろう、一生懸命飛び回ってくれたもんね」

 ハンカチで作った毛布をかけ直し部屋を出る。

 玄関を出ると可愛らしい水色のワンピースに身を包んだマリー姉さんが既に待っていてくれた。

 「遅いよユウ君。女性を待たせるなんてなってないよ」

 「すいません」

 「罰として今日一日しっかりエスコートすること」

 「へっ」

 「ほら、手を出す。女性の手を引くのは男性の役目でしょ」

 耳は引かれたことがあるが、手を引いたことはない。どうすれば良いのか分からず固まっていると。

 「もう、しょうがないわね。ほらっ」

 そう言うとマリー姉さんは僕の左手を掴み、右手を繋いでくる。顔が赤くなる音が聞こえて来そうなくらい、一瞬で真っ赤になる。

 「ね、ね、ね、マリー姉さん。これは、ちょっと恥ずかしく、ないですか、ね」

 「そんな風にされるとこっちが恥ずかしくなるでしょ。堂々と手を引いて」

 「は、はい」

 ぎこちない動きで手を繋ぎ歩き出す僕達。マリー姉さんは上機嫌で目的の店を教えてくれる。

 商業地区と中央ブロックと住宅街が接する地点に新しく出来たレストラン「宝食亭」、なんでもオーナーシェフは首都にある一流レストランでシェフを務めていた人らしい。だからといって高級店って訳ではなく、シェフは気軽に入れる街のレストランを目指していて、リーズナブルなお値段で一流の味が楽しめると今評判のお店なんだって。

 「ここがお店だよ」

 白い壁に赤い屋根、お店の入り口の上には店名の看板が掲げてある。小さいながらも清潔感のあるお店の外観は、これからの食事が期待できることを連想させる。

 「お昼には何度か来たんだ、すっごく美味しかったよ。夜は初めてだから楽しみなんだ」

 なんでも昼はカフェ営業をやっているらしく、お店の入り口横はテラス席になるそうだ。

 席が空いていることを願いながらお店の中に入る。

 「こんばんは」

 「いらっしゃいませ」

 看板娘というやつだろうか、ヒューマンの女性が明るい声でこちらに挨拶してくれる。

 「2名様ですか?」

 「はい」

 「奥のテーブルにご案内しますね」

 お店の一番奥にある2名掛けのテーブル席に案内され腰掛ける。

 「2名様5番テーブル入ります」

 元気そうな声とオレンジ色の髪、愛嬌のある大きめの茶色い瞳は、クルクルと辺りを見回している。顔立ちは整っており、身長は少し高めで制服に包まれている体型は標準、健康そうな美人という言葉がピッタリきそうだ。

 (きっと、このお店の人気はこの人の影響もあるんじゃないかな?)

 「ユウ君は何を考えているのかしら?目の前のお姉さんを放っておくほど大事な事があるの?」

 「あっ、いえ、注文を決めないといけませんね」

 しどろもどろな回答、まさか別の女性の事を考えていましたなんて口が裂けても答えられる訳がない。慌ててメニューを見る。

 〜お勧め夜のコースメニュー〜

 お魚のコース・・・300ルピア

 お肉のコース・・・400ルピア

 欲張りコース・・・500ルピア

 普通の定食屋での夕飯が200ルピアぐらいで済むことを考えると、少しお高いがレストランにしてはかなりリーズナブルだろう。

 「私はお魚のコースにしようかしら」

 「良かったら欲張りコースにしませんか?今日は元々赤字の予定だったぐらいですし、お礼も兼ねて御馳走させてください」

 少し驚くと嬉しそうな笑顔を浮かべる

 「わかった、御言葉に甘えるわ」

 注文を取りに来た先程の店員さんに欲張りコース2つとお願いする。

 「お飲み物はどうなさいますか?」

 「僕にはエールを、彼女にはオススメの果実酒をお願いします」

 「かしこまりました」

 オーダーを取ると足早に走り去る店員さんを横目に、驚きの表情を浮かべているマリー姉さんへ話しかける。

 「折角のお祝いですから、今日は気取らせてください」

 驚きの表情から笑顔へと変わる。

 「・・・お姉さんを酔わせてどうするつもり?」

 「いやっ、そんなつもりは」

 「冗談よ。お姉さん、お酒強いから覚悟しなさいよ」

 「お待たせしました」

 テーブルの上にエールと果実酒が置かれる。

 「乾杯しましょう」

 「クエストクリアに!!」

 「二人の無事に!!」

 「乾杯!」「乾杯!」

 

 1時間ぐらいは経っただろうか、コース料理は味、ヴォリュームとも素晴らしく、僕達の胃袋は満足の悲鳴をあげていた。マリー姉さんは宣言通り5杯目の果実酒を注文している。2人で今日の冒険談を話し合う楽しい時間、お酒も入り話も盛り上がる。ククとココの話も出た。今度2人でご褒美のお菓子を差し入れようと約束する。笑いながら思う。きっと、乗り越えた苦難が大きい程楽しみも増えるんだろう、これが冒険者の醍醐味なんだろうって。

 (生きていればこそ)

 この楽しい時間を噛み締めながら、心から2人の無事に感謝する。

 「すいません、そろそろ閉店のお時間となります」

 店内の機械時計を見るともうすぐ午後8時だった。

 「精算してきますので、待っていて下さい」

 受付で会計を済ませる。

 「欲張りコースが2つに、エール2杯、果実酒5杯、お土産用サンドウィッチBOXが一つで、合計1,520ルピアです」

 お財布から100ルピアコインを15枚出したところで。

 「今日はクエストクリアのお祝いにオマケしますね。1,500ルピアでいいですよ」

 「えっ」

 「そのかわり・・・またきて下さいね」

 可愛らしいウィンクにドキッとしてしまう僕。

 「ありがとうございました」

 お礼を言いテーブルで待つマリー姉さんの所に戻る。

 「お待たせしました。行きましょう」

 手を差し伸べる僕。

 頬を赤らめるマリー姉さんは上品な動きで僕の手を取る。

 歓楽街から離れているこの地域は午後8時を過ぎると急に暗くなる。お店の灯りが消え、街灯と月明かりだけになるからだ。

 2人で歩く夜道、静寂を破ったのはマリー姉さんの不意な質問だった。

 「ユウ君はどうして冒険者になったの?」

 「・・・・・・」

 予想外の質問。

 「何か、目指しているものはあるの?・・・・・・勇者、とか」

 「・・・・・・」

 (成り行き?でも違和感がある)

 「ごめんね。変な事聞いちゃったかな?」

 「いえっ・・・そんな事ないです。頭の中を整理していて、・・・リーダーに拾って貰って、リーダーの勧めもあり、なんとなく冒険者になろうと、・・・子供の頃は親の跡を継いで商人になると思っていて・・・」

 少し頭が痛い。両親を失ってから、過去の事を深く思い出そうとすると頭が痛くなることがある。治療士の人には辛い過去から心を守る自己防衛の一つと言われていた。

 「・・・ごめんね。昔の事を思い出すのは辛いんだよね」

 「大丈夫です。僕が勝手に思い出そうとしただけですから。それに、挑戦しないといつまでも思い出せませんから」

 申し訳なさそうに謝るマリー姉さん。

 「動機は別として、今日改めて冒険者になってよかったと思いました。これからもチームの皆さんと一緒に成長していきたい。そう思える一日でした」

 だからこれからも協力して欲しいと告げる。

 「こちらこそ、よろしく」

 自宅の側に近づいてくる。日課である女神様へのお祈りを捧げるのでここで別れましょうと言ったが、折角だから最後まで一緒に付いていくと言われ、2人でお祈りを捧げることにした。

 女神像の前に2人で並ぶ。2人分と思い1ルピアコインを2枚、瓶の彫像に投げ入れる。

 横にマリー姉さんがいるので目を閉じ心の中でお祈りを捧げる。いつもの儀式を済ませ振り返り自宅へと向かう。ふと後ろから冷たい視線を感じたが、振り返って見ても何も無かった。

 (なんだ?気のせいかな?)

 「ユウ君は何をお願いしたの?」

 「一日の感謝と加護ですね」

 (勇者になるための)とは恥ずかしくて言えない。

 「マリー姉さんは何をお願いしたんですか?」

 「二人の幸せ」

 「へっ?」

 突然後ろから凄い突風。

 「キャッ」「うわっ」

 よろける2人、思わずマリー姉さんを抱き止めていた事に気付き慌てて離れる。

 顔を赤らめ固まる。

 「帰りましょうか」

 「うん」

 自宅の玄関前に辿り着く。

 「今日は色々楽しかったよ。夕飯もご馳走になったしありがとう」

 「こちらこそ本当に助かりました。ありがとうございました」

 建物の中に入りそれぞれの部屋に向かう。部屋の前で再度お礼の言葉を伝え、自分の部屋の中に入る。

 「ご機嫌ね」

 部屋の真ん中に浮遊している光の玉は、僕が部屋の扉を閉めるなり大声で話しかけてきた。

 「約束通りチキポンは用意してくれたんでしょうね」

 怒気を帯びているその口調は、僕の行動を全て知っているように感じる。

 (・・・不味い)

 電光石火の土下座を披露する。下げた頭の上にはお土産のサンドウィッチBOXを掲げる。

 「すいませんでしたー」

 「・・・謝って済むなら王国警備員はいらないわよね」

 犯罪じゃないんだけどと思いながらも、悪いのは僕なので謝罪を繰り返す。

 「本当にごめんなさい。これはお詫びの品ですのでどうぞ召し上がり下さい」

 「・・・」

 「・・・・・・」

 掲げていたお土産のサンドウィッチBOXが軽くなっていく。どうやら気に入ってくれたらしい。

 「モグモグ、本当、今回だけよ。モグッ、次はないからね。ゴックン」

 食べながら喋ってる。

 「分かりました」

 「・・・ふー、またこれ買ってきなさいよ」

 食べ終わったようだ。凄いぞ宝食亭。

 「おおせせのままにー」

 「面をおもて上げてよし」

 東国の時代小説の一幕を真似て喋ってみたが、ナナも知っているのだろうか、ノリを合わせてくる。

 「ありがたき幸せ」

 「ところで、成果はどうだったの?」

 いつもの口調に戻り今日の成果を説明する。

 「戦利品も思ったより高く換金できたから3,000ルピアぐらいの儲けだよ」

 マリー姉さんとのディナー代もさりげなく経費換算する。ご馳走したと知れたら何を言われるか分からない。

 「苦労した割には身入りが少ないわね。まっ、赤字覚悟だったんだから良かったわね」

 「うん。実は今回の収入で魔法の講習を申し込もうと思うんだ」

 今後どのように訓練していくか、今考えていることを伝えてみる。

 「今回のクエストで僕は魔法の特訓をしている事になってね。勿論、辻褄を合わせるためだけじゃないよ。実際に魔法を使用できれば大きな助けになると思う」

 「・・・」

 珍しく黙って聞いている。

 「自分の力が足りてないことを痛感したんだ。少しでも前に進むためにやれる事は全てやりたいんだよ」

 黙って聞いていたナナは、僕が喋り終わると僕の周りをぐるぐる飛び回り、再び僕の目の前で停止する。

 「・・・そうね、素質はある方かもしれないわ。魔法の習得も計画に入れましょう。それと明日からなんだけど、経理担当のお手伝いを連れて行ってくれる?」

 「えっ?前に言ってた話し?・・・でもその人は何処にいるの?」

 「ここよ」

 言い終わると同時にナナの周りから煙が立ち上り、中から以前見たことがある赤髪の女性が現れていた。

 「私が行くわ」

 「・・・・・・・・・」

 「問題ある?」

 色々あるけどまず第一に。

 「経理できるの?」

 「妖精をバカにしないでよ」

 「・・・・・・」

 「何よ、なんとか言いなさいよ」

 「一緒に頑張ろう」

 諦めの境地に達した僕は、弟子が1人増えただけだと自分に言い聞かせる。・・・?1人増えた?・・・1人目は?

 「あっ、アンナさん!」

 アンナさんに進路相談もしていないし、クエストクリアの報告にも行っていない!

 「何、まさか職業支援センターに行った時に、クエストクリアの報告に行かなかったの?」

 ナナは変身を解いていつもの姿に戻っていた。

 「・・・そのとおりです」

 「はーっ。お酒なんて飲んでる場合じゃなかったんじゃない?」

 何も言い返せない。

 「明日早目に切り上げて謝りに行きなさいよ」

 「そうします」

 (アンナさん怒ってるんだろうな。最近女性に怒られてばかりだな)

 「ところで、チームの活動日って決まっているの?」

 「えっ、うん、5日に一度集まって活動方針を決めるんだ。その他に、チームで仕事クエストを受託していれば日付に関係なく活動するよ。僕の場合は経理担当もしているから5日の内2、3日はチームハウスにいるかな」

 「へー、朝は?」

 「朝は午前9時集合になっているね。終わりは方針が決まるまでだけど、大体午前中には決まっていて、午後はお互いのソロ活動の状況なんかを情報交換しているかな」

 「チーム活動の報酬はクエストクリアの分配金なんでしょうけど、ユウ君の場合は経理担当としての報酬も出てるんでしょ?」

 「うーん、一応決まりはあるんだけどね。経理担当者としての報酬は1日500ルピアで、残業代が1時間100ルピアだよ」

 「一応ってなに?」

 「なんか貰いづらくてね。リーダーはしっかりと払いたいからって言ってくれるんだけど、自分で帳簿つけるでしょ?なんだか遠慮しちゃうんだよね」

 「・・・なるほどね。ユウ君らしい答えかも。今度から私が帳簿を付けてあげるから安心して。残業なんかもさせないわ。そんな暇があるなら訓練しなさいよ。貰うものは貰ってそのお金で強くなる。リーダーもそれを望んでいると思うわよ」

 (そのとおりなんだろうな)

 「とりあえず、明日からは朝5時に起きて職業支援センターの訓練施設に行きなさい。剣技の早朝特訓2時間コースに申し込んでおいたから。午後6時からは基礎体力養成2時間コースが待っているからね。10日間の短期講座で申し込んだから、しっかりと訓練の仕方も学んできてね」

 「えっ?」

 「あなたが金髪の女の子とイチャイチャ鼻を膨らませている間に、私が手配しといた訳。2つ同時に申し込んで前払いにすると割引になるんだって。お安く済んでよかったわ」

 まさかと思い慌ててベットの下に隠してある貯金箱の中身を確認する。

 「な、ない・・・」

 新しい装備を買うために溜めていたルピアが激減している。

 「たかが20,000ルピアよ。お金を溜めても強くなれないんだから、その分経験を貯めましょう」

 ウィンクしたよこの妖精は。きっと上手いこと言ったとか思ってるんだ。

 (はー、色んな事が一度に起こり過ぎて考える余力がないや。今さらキャンセルなんてできないだろうし、僕の為なのには違わないし・・・・・・だったら頑張るか)

 「ありがとう。無駄にしないように頑張るよ」

 今日は色々あった。疲れからか体が眠りを欲している。

 それに明日の朝も早いことが分かった。

 「お休みナナ」

 お休みの挨拶を済ませると直ぐにベッドに潜り込み、僕は自然と眠りについていた。

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