第14話 「充電期間」
ホームでナナと合流し、アナキスの採取クエストに出発する。
今日もゴールデンマウス(逃げられたけど)を筆頭に、色々な貴重種と遭遇する。
「毎日毎日よく飽きもせずに引きの強さを発揮するわね」
複数のジャイアントバットを相手にロングソード振るう。
「好きで引いてるわけじゃないよ。ナナは手伝ってくれないの?」
向かってくる一匹を見事両断。
「約束忘れたの?頑張って、ユウ君」
覚えているけど、大変なんだよ。
「あー、もー、やるしかないよね!」
自分に発破をかけ残る三匹に突撃する。
「いててて」
「無茶しすぎだよ」
採取クエストを終了し、職業支援センターに戻ってきた僕達は報告窓口に向かう。
今日もなんとか一袋分のアナキス草を採取できた。
「傷は深くないから大丈夫だよ」
「無理せず逃げれば良かったのに。ポーション使ったら?」
いや、頑張れって散々言ってたじゃん。
「この後基礎体力訓練があるから、その後に使いたいんだよね」
「そっか、分かった。それじゃあ、次は怪我しないように頑張ろうね」
出来ればやってるよ、と心の中でツッコミを入れる。
「よし、鋼の肉体を作るために今日も基礎体力講習頑張ってくるよ」
「パチッ」目が覚め壁掛け時計を見る。
朝3時半、すぐに精神集中の訓練「瞑想」を開始する。20分の瞑想を終え急ぎ身支度を整える。ポーションを飲んだとはいえ、昨日の体の疲れは抜けきっていない。
「二本じゃ足りないかな?」
剣技の講習前に飲めるよう、ポーションホルダーをベルトにセットする。
バケットベットで気持ち良さそうに寝息を立てているナナを見つめ呟く。
「すっかりナナは早起きしなくなったな・・・」
口煩い妖精を少し寂しく思いながらも気を取り直す。
「よし、今日も一日頑張ろう。」
僕は身支度を整え薄暗い街へと足を踏み出す。
時刻は夜の9時、一日のスケジュールをなんとかこなし、やっとホームに辿り着く。
「頑張ってるわね」
今日のナナは採取クエストのみついてきて、あとはホームで留守番をしていたらしい。
「まあ、充実してるよ」
疲れを癒すため本日3本目のポーションを一気に飲み干す。疲労回復の為に一日に何本もポーションを飲んでいる。ポーション代が相当掛かるのだが、講習を有意義なものにする為多少無理をしている。もっとも、最近の僕は貴重種との遭遇が多いお陰で高額な戦利品が手に入り、なんとか赤字にならずに遣り繰り出来ている。
早くポーションを飲まなくて良い体力を付けないと、いつ赤字になってもおかしくない状況だ。
「明後日がチームの活動日だから、明日が採取クエストの最終日ね」
「そうだね。大したクエストじゃないけど、終わると思うとなんだか寂しいね」
まったくねとナナが頷く。
会話が途切れたところで、夜の精神訓練である瞑想を始める。この後師匠から借りた魔法書を読まなければならない。やる事が多いせいか、一日が短く感じられる。鍛錬に当てる時間が全然足りない。今日もポーションの力を借りて、寝不足を解消することになりそうだ。
まだ外は暗い時間、壁掛け時計は午前3時半を指している。
朝は弱い方だったがすっかり眼が覚めるようになった。
充実した毎日が僕の体を突き動かしているのかもしれない。
日課になりつつある朝の瞑想を開始する。
「心の中の雑念を払いマナの力を感じ取る」って言葉にすると簡単そうだけど、実際は難しいというか、本当に出来てるのか分からない。師匠からは経験次第だと言われたが、まあ、繰り返すしかないよね。
瞑想を終え、買い置きの丸パンをかじりながら身支度を整える。
午前中は講習を2つ、午後は採取クエストに、夕方にはリーダーとお茶の約束をしている。
ファムさんが働いている宝食亭へ連れて行くとの約束を守る為だ。
もちろん夕方6時からの講習もあるから、採取クエストを早めに切り上げなければいけない。
時間を節約するため、ホームに戻らずに済むよう「南門で待ち合わせ」とナナにメモを残していつも通りに薄暗い街へと足を踏み出す。
午前11時、今日も充実した朝の講習を終え南門前でソワソワしながらナナを待つ。誰かに伝えたい嬉しい出来事があったからだ。
師匠は毎日僕の魔力測定をしてくれるのだが、今日の計測で一定量の魔力を認めてくれ、実戦での魔法の使用許可が下りたのだ。もっとも初級魔法を1回だけだけど、それでも進歩を感じずにはいられない。純粋に嬉しい出来事だ。
「おまたせー」
ヨロヨロと飛んでくる寝起き感満載のナナに、子供が母親に嬉しい出来事を報告するように一気にまくし立てる。
「わかった、わかったわよ」
まだ目が覚めてないんだから、と言わんばかりの気だるそうな態度に少し腹を立てつつも、聞いて欲しい気持ちが優先してしまい喋り続ける。
「時間がないんでしょ?歩きながら聞くわよ」
僕の肩に乗り、どうぞと手を出す仕草を見せる。延々と20分程喋り続け、ナナをウンザリさせているところで、4日連続のゴールデンマウスに遭遇する。
モンスターはまだこちらに気づいていないようだ。
ロングソードを構えつつ、ゆっくりと気付かれないように近づく。
「今日こそ、その金色の前歯を頂いてやる」
やっと自慢話が終わり一息つくナナが肩から飛び去るのを合図に一気に間合いを詰める。
「それじゃいつもと同じじゃない」
僕の速度では斬りかかる前に気づかれ、逃げられてしまうと心配しているのだろう。
確かに昨日までの僕ならそうだが今日は違う、金色のゴージャスなアイツがこちらに気付いた瞬間眩い光が辺りを照らす。
光ったのはヤツの金歯ではなく僕の突き出した左手。
許可を貰ったので早速省略詠唱魔法で「フラッシュ」を試す。
見事に相手を怯ませる事に成功し、その隙にロングソードを一閃。
「遂にやったよ」
実戦での省略詠唱魔法の成功と、逃し続けた貴重種を狩れた喜びを噛み締めていると。
「ポカリ」「イテッ」
空中からナナの拳骨が飛んできた。
「ちょっとイキナリ眩しいでしょ。使うなら先に言いなさいよ」
「あっ、ごめんね」
「いいわよもう、結果倒せたんだから。早く金歯を回収しなさいよ。魔法の講習続けたいんでしょ?ユウ君が師匠と呼んでるアレキスって人、凄腕の魔術師なんでしょ?講習代も高いはずだわ。なんせ素人だったユウ君が初級魔法とはいえ、術式無しで発動するんですもの!正にマジックだわ。逃したらユウ君の進歩が三年は遅れるわよ」
根拠は不明瞭だが言わんとしていることはよく分かる。僕も同意見だ。
ゴールデンマウスの死骸から金色に輝く前歯を二本採取し、バックパックの戦利品用袋に入れる。やりましたよ師匠。小さく握り拳。
一息付いた後、いつもの採取ポイントへと移動する。
昨日までの貴重種との遭遇確率が嘘のような静けさ。ゴールデンマウス以降、一体もモンスターに遭遇せずに採取ポイントに到着した。
「昨日までで狩り尽くしたんじゃない?」
軽口を叩くナナを横目に群生ポイントを探す。
「流石に3日間同じ場所で採取すれば無くなるよね」
僕達の手で取り尽くされた採取ポイント周辺には、殆どアナキス草が残っていなかった。
「時間も無いしあまり遠くまで探索できないんでしょ?」
「そうだね、もう少し範囲を広げて捜索して、駄目なら今日は諦めよう」
2人で話し合い、ヤクトの森の方へ少し足を延ばす事にした。
ナナが先行して辺りを探してくれる。追い掛けるように歩く僕に空中から止まれの仕草を見せるナナ。立ち止まり中腰の姿勢で草むらに身を隠す僕。
ナナが近づいて来て小声で喋り出す。
「人がいるわ。フードを被った3人組。何をしているかは分からないけど、身のこなしがハイレベルの冒険者を伺わせるわね。今のユウ君では太刀打ちできないレベルだと思うわ。」
遠くから見つめていると、3つの黒い豆粒はそれぞれバラバラの方向に分かれて去って行った。その内の一つはコブセ村の方へ向かったようだ。
「どう思う?」
近くで見てきたナナの感想を聞いてみる。
「分からないわね。多分、あれ以上近づいたら私の気配を察知されてたと思うわ。3人の内1人からは、かなりの圧力を感じたわね。出来れば関わらない方がいい、そんな雰囲気だわ」
魔法で姿を隠しているナナの気配を感じ取れるとすれば、アンチマジックなどの特殊能力か、単純に探知能力が高いハイレベルな冒険者か、どちらにせよ僕が敵う相手ではないだろう。
「コブセ村は大丈夫かな?」
「ユウ君よりも強い村長がいるんでしょう?・・・・・・はぁ、まあ、斥候ぐらいは出来るんじゃない」
どうせ止めても無駄なんでしょ?と半目で僕を見つめている。
「付き合わせてごめんねナナ。無理はしないから、コブセ村に行ってみよう」
ゆっくりと後を追いかけてコブセ村へ向かう。
コブセ村に辿り着くと村は平穏そのもので、黒いフードの人物も見当たらない。
「あっ、兄ちゃんヘッポコ勇者の兄ちゃんがいるぞ」
「バカ、本人の前では勇者見習いって言えって言ったろ。あー見えて一応村の恩人だからな、怒ったら俺達が村長に怒られるぞ」
相変わらずの2人のやりとりを微笑ましく眺めていると、ククとココが近づいてる。
「こんにちは勇者見習いのお兄さん、今日はどうしたの?」
後ろで弟のココもお辞儀をしている。
久しぶりだねと声を掛け、黒いフードの人を見かけなかった尋ねてみる。
「あのオレンジ色のクッキーをくれる姉ちゃんかな?」
「ココ君は知っているの?」
「バカ、内緒だってあの人に言われてたんだろ。男なら約束は守るんだぞ」
(???)
「クク君、ココ君、君達はどんな約束をしたの?」
「クッキーをくれる代わりに姉ちゃん達の事は話さないって」
「バカ、そおゆう事も喋っちゃ駄目なんだぞココ」
「そうなの兄ちゃん。分かった喋らない」
2人で口を塞ぐポーズをする。
子供達2人に懐かれているところを見ると、そこまで悪い人物ではないかもしれないが、口止めしているなんて怪し過ぎるな。
「ありがとうクク君、ココ君。オレンジ色のクッキーを僕も食べたかったけど、また次の機会だね」
「兄ちゃんクッキーは茶色なのに、やっぱりヘッポコか?」
「余計なことを言うな。さよーならー勇者見習いのお兄さん」
2人に手を振り村の外に向かい歩き出す。
オレンジ色は女性の色か・・・洋服か?いや会話から考えると複数回会っている感じだったな。女性が毎回同じ服装とは思えない・・・肌?・・・・・・いや、髪の色かな。ヒントはここまでかな、珍しい髪の色だけどメルキアは人口も多く、それだけの情報ではこの先の特定は難しい。
(オレンジ色の髪の女性ね)
「ユウ君そろそろ時間じゃない」
ナナに指摘をされ懐中時計を確認する。大変だ!午後3時を回ろうとしている。
「急いでチームハウスに向かおう。リーダーを待たせることになってしまう」
今日の採取クエストは諦め、急ぎチームハウスへ向かう。
なんとか午後4時にはチームハウスに辿り着き、建物の中に入る。
「お帰りユウ」
リーダーが応接のソファーで優雅に紅茶を飲んでいた。
「遅れてすいませんリーダー」
「何を言ってるんだい?夕方集合なんだから遅れてなんかいないよ。それに僕も今着いて丁度紅茶を淹れたところだよ」
リーダーはいつもこんな感じでフンワリしている。
凛々しい顔立ちとのギャップがファンの心を掴んでいるのだろうか?
「さて、ユウは夜間講習もあるのだろう。そろそろ行くかい?」
気付くと紅茶を飲み終えたリーダーが、空いたカップを手際良く片付け出掛ける準備をしている。
「はい、行きましょう」
宝食亭までは大体5分の道のりだ。道中、ゴールデンマウスを討伐出来た事を報告をしてリーダーを驚かせる。もっとも、リーダーが驚いたのは僕が魔法を習得していたことなんだけどね。
宝食亭に辿り着きお店の中に入る。
「いらっしゃいませ」
リーダーが会いたがっていたファムさんではなく、別の店員さんが出迎えてくれる。
「午後5時まではカフェ営業になりますがよろしいですか?」
はいと頷き2人掛けのテーブル席に案内される。
「お目当ての人は居ないみたいですね」
店内をキョロキョロと見回すリーダー。
「そうだね、変わったお店には見えないけど、ユウは何処でこのお店を知ったの?」
マリー姉さんの紹介であることを告げたタイミングで、黒髪の女性店員さんが注文を取りに来る。
「何になさいますか?」
「えーと、お勧めは何ですか?」
「そうですね、ズバリ日替りケーキセットですね。その日のお勧めケーキと紅茶かコーヒーの飲み物がセットになっていてお得なんですよ。本日のお勧めケーキはイチゴのショートケーキですから、特に私のおすすめです」
店員さんお勧めのケーキセットを2つ頼み、ファムさんの事を聞いてみる。
「いつもいる店員さんで、ファムさんってご存知ですか?」
目の前の店員さんは少し意地悪な笑みを浮かべ「お2人もファムちゃんのファンなんですか?目の前の女性に別の女性の話しを聞くなんて失礼しちゃいます」とプイと横を向いてしまった
失敗したと慌てる僕の方に向き直して笑顔で話し続ける。
「冗談です。ファムちゃんは人気がありますからね。彼女時々用事でお店を休むんです。今日も何かの用事で一日お休みですね」
「そうですか、ありがとうございます」
店員さんにお礼を告げ、今日の訪問が空振りになったことをリーダーに謝罪する。
「ユウが気にすることじゃないよ。まあ、こんな日もあるし、収穫がゼロって訳じゃなかったよ。ささ、このお店は美味しいと評判なんだろう?美味しくケーキセットを頂いて、夜間講習頑張っておいで。此処はご馳走するよ」
少し甘酸っぱく感じたイチゴのショートケーキを頂いた後、リーダーに別れを告げ夜間講習を受講する為職業支援センターへと向かう。
「やっと終わった」
ベットの上に大の字に転がり壁掛け時計を見る。夜の10時半を針は指している。
魔法書の自習に瞑想、一日のノルマがやっと終了したのがこの時間だ。
今日も色々あった、採取クエストは失敗したが、ゴールデンマウスの戦利品が20,000ルピアとなり、魔法講習継続の資金が調達できた。基礎体力講習の疲れを残さないよう、寝る前にポーションを一本頂く。
明日はチームの活動日だ、剣技、魔法、基礎体力、全ての講習の振替手続きを済ませておいたので、今日は久しぶりにゆっくり眠れる。
「地下探索クエストの連絡があるといいな。」
そんな事を考えながら眠りにつく。
小鳥の囀りが聞こえる。壁掛け時計を見ると朝の7時だ。
ゆっくりと起き上がり瞑想を始める。いつもより時間をかけ、約1時間瞑想を続ける。
師匠からは、暇を見つけて瞑想を行うようにと指示されているが、中々時間が取れないのが現状だ。今日なんかは瞑想チャンスと言える。
瞑想を終え、未だ寝息を立てているナナを起こす。
「そろそろ8時だよ、用意を始めた方がいいんじゃない?」
「あと10分」
気持ちは分かるけど、10分経っても眠気は変わらないよね。
自分の身支度を整え10分経ったの確認してから再度起こす。
「うーん、あと10分」
「10分経ったよ」
「んじゃ、あと5分」
(こりゃギリギリまで起きないな)
魔法書の自習を始め待ち時間を有意義に過ごす。
「ナナ、8時半だよ。行かないと遅刻しちゃうよ」
「ガバッ」バケットベッドから飛び起きるナナ。
「どーして起こしてくれないの!」
「・・・いや、起こしたけど」
「もう、私が起きなきゃ起こした内に入らないよ」
(まあ、そうかもしれないけど、それってナナを起こすクエストの難易度は☆☆☆ぐらいになっちゃう)
慌てて身支度を整えるナナを横目に魔法書をリュックに仕舞い出掛ける準備を済ます。ナナは先に向かうと言って窓から飛んで行った。
やれやれと窓を閉めてホームの外に向かう。
いつもより大分遅い時間帯のメインストリート。
チームへの出勤やクエストへの出発など、多種多様な人達が大勢行き交い賑やかな喧騒を奏でている。最近は朝早く出かけていたので、久しぶりの景色だ。
「や、やあ、ユウ君もチームに出勤かな」
「デニスさん!おはようございます」
最近ホームを留守にしていたデニスさんに偶然出会った。
(そうだ、建国祭イベントの軽食をデニスさんが働いている「俺達の食卓」にお願い出来ないかな)
「デニスさんが働いている総菜屋さんは、イベント会場への大量注文の受け付けはしていますか?」
少し驚いた表情のデニスさん。
「そ、そうだね・・・数量にもよると思うけれど、僕もお店に確認しないと分からないかな」
ごめんねと謝ってくれるデニスさんを改めて見ると、旅行者の出で立ちをしており、どこか遠くの国から帰ってきたばかりのようだった。
「すいませんデニスさん。お疲れのところ不躾なお願い事をしてしまいまして。気が利かずに申し訳ありません。また、後日改めます」
フフフと笑った後、気にしないよう声を掛けてくれる。
「せ、折角だから確認してみるよ。僕でも売上にも貢献出来るかもしれないしね。それで、注文内容は何かな?」
「あっ、ありがとうございます。建国祭の日にサンドウィッチメインの軽食セットを100個お願い出来ないかと。中央広場の職センホールに12時納品で」
「なるほど、スティルさんのファンイベントだね。あそこの職センホールは200収容だったと思うけど、よ、予算はいくらなんだい」
「予算は60,000ルピア程度、希望者への配布用として考えているので、半分の100人分を考えました」
デニスさんは少し考えた後、良ければと口を開く。
「希望者への配布用って話しなんだけれど、時間帯もあるし全員分を用意した方がいいんじゃないかな?最初からミニランチ付きのイベントにしてさ。そ、そこで予算の話しなんだけど、ランチボックスを広報に使わせてもらう条件で80,000ルピアで200個用意するよ。勿論、店長に確認してみないと確約は出来ないけどね」
破格の条件に驚いていると。
「スティルさんは知名度抜群だからね、こちらも広報としての効果を期待しているよ。ユウ君もスティルさんみたいな有名人になるよう応援してるよ」
「ニッ」といつも笑顔を見せる。
結局デニスさんの好意に甘えて予約のお願いしてしまった。そのあと、お互いの近況を簡単に報告して、デニスさんと別れチームハウスに向かった。
少し遅くなってしまったが、全員で合鍵を持つことにしたので、僕が一番に行かなくてもチームメンバーに迷惑を掛けなくて済む。少しずつ僕の負担を軽減してくれているチームメンバーに感謝しつつ、チームハウスの扉を開く。
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