#1 チュートリアル~Blanks~ 2004/01/04
産休と育休を取っていて4年ほど空を飛んでいなかった飛鳥は、他の傭兵たちと集団走等の基礎トレーニングからリスタートして体力をつけ直した。飛鳥のもとに国籍マークを塗り替えられた水色ベースで橙色を用いた海洋迷彩柄のF-4E ファントムⅡが届いた。垂直尾翼には羽の生えた三日月のエンブレムが施されている。
「久しぶりね。私のファントム。」
飛鳥は
「飛鳥!そろそろ飛んでもらうぞ!」
整備兵の1人が飛鳥に向かって言う。
「はい!」
飛鳥はF-4Eに乗り込んでエンジンをスタートさせると、ヘルメットとマスクを装着してキャノピーを閉める。
「タワーから機体番号017へ。ランウェイ4への進入を許可する。」
「こちら機体番号017、十六夜飛鳥、了解。ところで、私たちに
飛鳥はタキシングしながら管制塔に質問する。
「傭兵にTACネームはない。作戦時は原則、本名かコールサインを使ってもらう。ここでのコールサインは、ルーキー17(Rookie Seventeen)だ。」
管制塔は飛鳥のF-4Eが離陸開始位置に到達したのを確認する
「ルーキー17、離陸を許可する。高度3000フィートまで上昇せよ。」
管制塔の指示を聞いた飛鳥はF-4Eのスロットルを全開にしてアフターバーナーを点火させて滑走路を走り、時速170ノットで操縦桿を引く。
「こちら管制塔。貴機の離陸成功を確認。これより、飛行および射撃のテストを行う。」
飛鳥は管制塔の声を聴くと機体を水平にしてギアを機体に格納する
「HUDにリングを表示する。リングの中を通過せよ。」
管制塔は飛鳥のF-4Eにデータを送信して飛行テストを始めさせる。飛鳥は4年間のブランクを少しずつ取り戻しながらリングをくぐる。
「こちらタワー、全て通過できたようだな。次は射撃テストだ。ダミーターゲットとして飛行船を用意した。演習弾を用いて撃て。」
今回はテストということなので実弾の代わりに20mmペイント弾と演習ミサイルで射撃をさせる。25秒ほどで飛行船4台を撃ち終える。
「ルーキー17。なかなかの腕前だな。帰投せよ。」
「了解。Rookie 17, return to base.」
飛鳥はF-4Eを西へ旋回させて基地へ戻る。
「ルーキー17、貴機の着陸チェックを実施せよ。着陸を許可する。」
飛鳥のF-4Eは着陸に成功し屋外の駐機場へ誘導される
「終わったぁ」
飛鳥はF-4Eのエンジンを切りキャノピーを開けて機体から降りるとマスクとヘルメットを外して兵舎に向かう。フライトスーツの中からドッグタグとロケットという首飾りを出してロケットの中に入れてある娘の写真を見る。
「玲奈・・・お母さん、必ず帰るからね。」
飛鳥は涙を浮かべながらドッグタグとロケットをフライトスーツの中に入れる。
※TACネーム:作戦時に用いる二つ名。飛鳥のTACネームはジブリール(Gibryl)。
※HUD=ヘッドアップディスプレイ。本来なら、F-4にはHUDではなく光学照準器が装備されているが、飛鳥は国連軍にいた時にアビオニクス(電子機器)を近代化改修した。
※Return to base.=帰投する
Tips No.2~Other Skiesの共通点とルール~
共通点
軍事:標準ミサイル「ISM-1」(International Standard Missile)世界中で採用された国際標準規格のミサイルで対空/対地両方への攻撃が可能。
有効射程6000フィート、ロックオン数1、同時発射数2まで。
能力:対空攻撃、対地攻撃、自動追尾式
貨幣:通貨単位はクレジット(Cr)、センチクレジット(cCr)
レート:1Cr=100アメリカドル(固定)、1cCr=1アメリカドル(ただしセントは四捨五入)
ノート一冊:1cCr、SUV一台:100Cr、MiG-21一機:60000Cr
無線:世界共通の規定された周波数、ゆえに敵の無線も聞こえる
ルール
・全ての武装できる航空機に「リロードシステム」を標準装備している。
ただし機関砲はリロード不可。その代わり搭載数は400発以上とする。
・標準ミサイル(ISM)は機体によって搭載数が異なる。
・フレア(FLR)はすべての武装できる航空機に3個×10回装備されている。
・また、機体は世代によってランク付けされる
S:第5世代、実験機、架空機、ISM:160~200
A:第4.5世代と実験機、ISM:120~160
B:第4~4.5世代と攻撃機、ISM:90~120
C:第3~4世代、ISM:60~90
D:第3世代まで、ISM:~60
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