紡がれる歴史:ガレリス同盟〜アロン十二勇士〜
大陸の西側を支配するガレリス同盟は、十六の諸国のまとまりです。国章には、大樹アロンを囲んで十六の国を表す印が描かれています。同盟の名は、大樹アロンの騎士ガレリスにあやかって名付けられました。
数多の騎士道物語の中でも最も親しまれているのが、この〈アロン十二勇士〉です。地神オクスの娘である大樹アロンを守る十二人の騎士たちの冒険譚は、子供達の寝物語として今日に伝わっています。
騎士ガレリスは勇士たちのまとめ役でした。大樹の守り手として契約を結んだ彼は、少年の姿のまま何十年もの時を刻んだと言われています。十二勇士たちは大樹の根をかじり地を這いずりまわる邪悪な蛇バドゥムを相手に長く熾烈な戦いを繰り広げ、最後には全員の命を以ってバドゥムを打ち破りました。大樹アロンは戦いの終焉を祝うとともに、愛する騎士たちの死を嘆き、その魂を花に変えました。
アロン十二勇士は大樹アロンの守り手ですが、時代が下ると同盟の守護者として解釈されるようになり、ガレリスの地が悪意に侵される時ふたたびこの世に蘇ると信じられています。
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