第3話【回復系魔術師の場合】
「えぇ。大丈夫......この呪いはひと度掛かれば激痛を伴う絶対的な死が訪れる恐ろしい呪いよ......だけど安心して。解呪は昔、おばあちゃんの秘密の倉庫でみたから......」
眼の前には呪いによってやつれた実の姉の姿があった。
「なら安心だわ……」
「えぇ……私はこの呪いを解く薬の精製に取り掛からないと行けないわ……だからしばらく、放って置いてくれるかしら?」
「……えぇ」
「ありがとう。ごめんなさい。それとこの事は他の人には内緒にしてね?じゃないと呪われちゃうから」
そう言って、私は部屋から出ていくように促す。
私なら大丈夫だ。何年この時を待ち続けたと思っているのか。
私はこんなにもお姉ちゃんを愛しているのだから……その想いだけでどんなに辛い訓練や、呪詛にも耐えてきた。
だから大丈夫。
きっと、お姉ちゃんも私の事を愛してくれているはず……
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