第38話街を作る為に2
「ファティマ、イージェス、アメール、八雲隠れ家に戻って水浴びしましょう。さっぱりしたいしね」
「え、水浴びしてるの?」
「ああそうよ。変かしら?」
「お湯つかわないの?」
「わざわざお湯沸かすの面倒だし魔法でもいいけど魔力使いたくないんだもん」
「なんだ、それならさいい物あげるよ」
「アメールそれ何?」
「これ?これはねとっても便利なんだよ」
アメールが持っている物、それは細かい石粒が入っている袋だった。
「その石粒どうするの?」
「水浴びしている所行けばわかるよ」
3人でそこへ向かった。
水浴びの部屋は脱衣所があり奥に水を溜める為に木でできた大きい樽が置いてあった。
「人が入れそうだね。これならこれ一個でいいね」
一粒入れ途端、たちまち湯気が立ちこめた。
「もしかして」
手を入れるとあったかい
「アメールこれお湯だよね」
「あたりー、これいいでしょ」
「原理どうなっているの?」
「これはねこの石粒がマグマの熱とつながっていていつでもお湯に変えられるの。マグマ自体は常に暑いから魔力を使わないし、一度石粒と熱の回路を繋いでしまえば永久的にお水がお湯に変わるから楽なのよ。ここに温泉があればいいのだけどそれ探すの大変そうだからね。それならこれでしばらくはいいと思って」
「アメール、ありがとう。ここにも温泉あるの?」
「あるよマグマがあるからその上に水が流れいる所がいくつかあるのだけどそれを引くには問題あるし、その近くには人が住めなくなる可能性もあるからね」
「他の街にもあるけど、それは魔法で保護して排水された温泉を水に戻しているから支えているのだよね。それもかなりの魔力を使っているみたいだから、維持が大変みたいよ」
「アメールよく知っているわね」
「マグマの中からでも人の声はずっと聞こえているのよ。うるさくて仕方ないからぐるぐるマグマの中泳いでいたのよ」
「通りで最近やたらとマグマの流れが早いなと思っていた所だったんだ」
「これから一気に人が増えるし、ここら辺で建物増やそうよ。後温泉ならさ、忘れられた場所に温泉つくるのってどうかしら?扉を転送用に改造して扉を開けると忘れられた場所の建物につながっているようにして魔力は外に漂っているのを利用すれば永久に使える用になるからさ」
「それいいですね。マグマの長ロンにお願いしておきましょうか?」
「そうそう、ロンに近い内に逢いに行くと伝えておいて」
「わかりました、伝えておきます」
イージェスはその足マグマへ向かっていった。
「しばらくはこれでいいわ、今まで水浴びだったのだからすごくよくなったもの」
「アメール、約束守らないとね」
「本当にいいの?」
「約束は守るわよ、物達出てきて」
「はーい」
「みんな紹介するわね」
「マリー様知っているよ、でも会うの始めてだ」
「あらそうなの?」
「あれ?マリー様も知っているはずだよ?」
「え!?」
「最後まで本目を通していなかったでしょ?あの知識の本は、マリー様の中に入っただけで頭の中にある本がを読まないと意味ないよ」
「げ!それ、かなり多いいし、もっと早くいってほしかったよ」
「とにかく本の真ん中あたりに書いてあったはずよ」
「うーん………」
「!?あった。これって!」
「読んだみたいだね」
頭の中にある本に目を通してびっくりした。
人魚にも属性が存在する。これはわかる。
属性別に火、水、風、土、光、闇の6属性。
属性全ての人魚を集め一つにした時大いなる力が手に入る。
条件は下記の通りだ。
人魚が見える
対話ができる
配下にする
承諾を得る
友好の証
それ以外にも究極統合魔法が必要となる
と書いてあった。
「これって一つクリアーした事になるの?」
「なるよ、アメールは条件を全て満たしているんだから」
「もしかして友好の証ってこの石粒?」
「正解、それ手に入れる事が不可能なのよ」
「そうだったんだ、こんな大切な物貰って良かったの?」
「いいんだよ、私がみんなと話せるようになったのも、みんなと会えたのもみんなマリー様のおかげなんだから」
「物達、アメールと仲良くしてね」
「はーい」
「みんなにまちを作ってもらわないとね」
「まち?」
「そう、流石に1万人以上がここで住む事になるから家いるでしょ?それだけじゃなくてお店も欲しいな。この町が学民が住める場所を作るのよ。そうすれば川の底からみんなここに来ればいいし、キュウもここに来れば結界張りながらみんなと一緒に居られるから寂しくないでしょう?」
「そんな事考えてたの?」
「そうよ、まだ導きをしないといけない場所があるからね、それもしないといけないんだけど、先にここなんとかしてから次行かないとね」
「どうやって作るのよ」
「だから捕らえた民を導いて、たてさせるのよ。自分達が住む家を作らせた方がいいでしょう。その為にたらてたのだから」
「奴隷?」
「そんな事して何が楽しいのよ。辛いだけでしょう、家はみんなの分用意させるのよ。平等にね。ここでの争いは厳禁だからみんなで住みやすいように作ればいいのよ」
「なるほど」
「とりあえずお湯に浸かりましよ?」
「うん」
「みんなが戻ってお湯に浸かって疲れが癒えた頃またはなしましょ」
「はーい」
「イージェスそろそろ戻ると思うのだけど?」
「ただ今戻りました」
「ちょうどよかった、お湯に入るわよ」
「はい」
「イージェスは反対側ね、案内するわ」
「ありがとうございます」
「これがこうでここの中入るのよ。わかった?」
「はい」
「それじゃまた後でね」
「マリー様?」
「私はこのままでも」
「イージェスの周り人なのよちゃんと洗わないと汚いからやめて」
「わかりました」
「アメールは、物達とお話ししてていいわよ」
「ほんと?」
「楽しんで」
「やったー、みんないこー」
「うん、マリー様ごゆっくりー」
「ありがとう」
「私達も行きましょう」
「はい」
「八雲もイージェスとね」
八雲を忘れていた
「わいもそっちで」
ゴン!?
「八雲をお願いねイージェス」
「わかりました」
八雲の頭に大きなたんこぶを作り気を失っている間にイージェスに渡した。
「やっぱお湯はいいなー、癒されるわ」
やらないといけない事多過ぎたなここは。現代もやらないといけないことあるんだけど。さてとどうしたものかな、一つずつ解決していくしかないかな。もっと簡単に終わりーってなれば楽だけどそれしちゃうとつまらなくなるしな。もどかしいわね。
「マリー様」
「うわ!」
「メアル、急に現れたらびっくりするじぁない」
「ごめんなさい、でも、キリウス様の配下に加わる事になったのでご報告をしたくて」
「そうなのね、よかった。これからよろしくねメアル」
「はい、この中気持ちいいー」
「そうでしょ、お湯は体を癒してくれるから好きよ」
「キリウスとエブァンも帰ってきたのね」
「はい、7人捕らえて外に待機しています」
「なら、伝言して戻ってきてよ」
「わかりました」
「捕らえた者達を第4異空間に入れて、エブァン、キリウスイブリースにもお風呂に入って言っといて」
「言ってきますね」
「よろしく」
メアルはエブァン達の元に行った
ーーー時は少し遡るーーー
「マリー様行かれたな」
「そうだな、さっさと終わらせて戻るぞ」
「お前達に選択肢を与えてやる、自分からこの結界に入るか、それとも強制で捕らえられるかだ、好きな方を選べ」
「頭おかしいだろ。自分から行く奴がどこにいるんだよ」
「悪いようにはしない、お前達にも家族がいるだろが」
「それは」
「騙されるな、こいつらを殺して結界破って帰るぞ」
「勝てると思うか?俺は違う。俺はごめんだ。こいつらみたいになるぐらいなら自分から行く。悪いが俺には家族がいるからな」
「裏切るのか?」
「裏切る?違うな。最初から従えたつもりはない、子供達や家族を養う為にここにいる。死んでしまったらそれができなくなるからな」
「おまえー」
「いい判断だ。この中に入れ」
魔法が魔方陣の中に入る奴にめがけて攻撃をした
「!?」
光とともに魔法が消えた。
「無事ようだな、さあ中に入るといい。この中に入ればおまえが死ぬ事は無い。自分から死なない限りな」
中に入った。
「わかった、一つ聞いてもいいか?」
「なんだ」
「俺たちはどうなる?」
「マリー様が決める事だ、俺らにはわからない。わかるのはお前達は殺されないという事だけだ」
「殺さない?」
「マリー様は無闇に殺さない。もし殺すとするならばきっとそれはとんでも無いことをした時だな」
「とんでも無いこととはなんだ?」
「それは俺たちにも分からん、ちなみに俺がマリー様と出会って一度も殺したところを見たことがない」
「イブリースはな、俺は一度だけあるぞ」
「あるのか?いつだ」
「長い話になるから今度教えてやる。こいつらが先だ」
「あと6人どうする他の奴らは?」
「俺も中に入る、俺もだ、俺も」
「待て、そいつを信用していいのか?」
「信用はできないが、お前が俺たちを殺す事はしっている」
「くっ」
「俺もそっちへ行く」
「残りは2人だ」
「悪いな、俺も行くわ」
「お前まで私を裏切るのか?」
「待て、先に裏切ったのはお前だ。さっきのやつを殺そうとしただろうが、それはここにいる奴らみんな見ていた。そんな奴に背中は預けられない。いっそのことこの中に入っている方がマシだ」
「クソクソクソクソ、お前達がいけないんだ。お前達さえいなければ全部うまく行っていた。お前達がー」
「仕方ないか、残りはお前だけだ、相手をしてやるからかかってこい」
「なめやがって」
「エブァン、俺が行く」
「殺すなよ」
「わかっている、自分で死ぬのはいいだろう?」
「それもダメだ」
「それどうやって止めるんだよ」
「止めるんじぁない、助けてやればいい」
「なるほど、自分で死ぬ行為をしたら助ければいいのか」
「そういう事だ」
「俺は結界内で話を聞いているからな、ダメそうなら声をかけろ」
「お前な、誰に向かってそれ言っているんだ?」
「大丈夫だから言っていんだが?」
「それ、フォローになってないぞ。自覚あるか?」
「喧嘩を売っているなら、買ってやるぞ」
「やめておく、お前とやりあったとしてもギリギリ勝てるかどうか、それがわかっているのにするか」
「今度試してみたいな」
「俺はやらんぞ」
「怖気付いたか?」
「挑発に乗るか、勝てるならやるがギリギリか負けるかがわかってる相手をするほど馬鹿ではない」
「なんだ、やってみたかったのな」
「言っていろ、こいつをなんとかしてるからさっさと終わらせろ。マリー様がお待ちだ」
「そうだったな、頼んだ」
「ああ」
ーーー結界内ーーー
「悪いが話を聞かせてくれるか?」
「俺たちに何が聞きたい?答えられないものがあるとだけ言っておいてやる」
「どう言う意味だ?」
「答えてはいけないものを答えた場合俺たちは死ぬからだ」
「もしかして、刻印をされているのか?」
「!?、答えられない」
「そうか、それなら質問を変える。お前達はどこから来た?」
「俺たちは中央都市から来た」
「そこはウーゴがいただろう?」
「ウーゴ様を知っているのか?」
「ああ、知っている何も知り合いだ」
「なら、話は早い。そのウーゴ様がさらわれ、さらった奴らを突き止めた。そこまでは良かったのだが、、、くっ」
苦しそうに跪いた
「おい、それ以上はよせ」
「だが」
「無理をするな、その先はマリー様がなんとかしてくださる」
「なんとかなるのか?」
「マリー様だけがなんとかできると言っておく」
「だけ?」
「そうだ、マリー様でなければ決してできない、俺たちですら刻印をましてや心臓に刻印されていればなおさらだ」
「なら、今はそこまでしか話せない」
「マリー様になんとかしてもらうよう伝えておく」
「お前達になんで話せるのが不思議だ」
「昔から知っているような懐かしさを感じるのは何故ろうな」
そう言えば昔同じことを言っていた奴にあったことがあるな。奴は今頃どうしているだろう。
「とりあえず回復しておいてやる、手を出せ」
話した奴に回復をし終えた。
「ありがとう悪いな」
「この中でお前達は魔法が使えないから、仕方ないだろ」
「それでも、敵である俺たちを回復させるなんて普通はしないからな」
「それをしないと俺が危ういんだよ」
「危ういとは?」
「気にするな、お前達はここで待っていろ。出る事は出来ないからな」
「わかった」
ーーーーーーーーーー
「おい、いつまで遊んでいるんだ?」
「話は終わったようだな」
目の前で魔法の攻防が繰り広げていたのだが、よく見るとイブリースが遊んでいるのがわかった。
足を止めてエブァンと話をしている側から魔法が絶え間なくイブリースを襲うのだが全く意味をなしていない。
魔法くらいながら話ししている光景はある意味えげつないぞ。
「こっちも、捕らえるとするか」
言い切った瞬間、闇が彼を襲いいなくなった
「おい!闇で捕らえてどうするんだ?」
「大丈夫だ、スルトに結界で守るよに言ってある。もちろん闇に侵食されないようにも伝えてあるから安心しろ」
「ならいいが、侵食されたら後がな」
「わかっている、それは避けないとな」
「これで全員だな、戻るぞ」
結界の外での出来事が終わったのだった。
川の向こうに側に移動完了していた。マリー様どちらにいるのだろうか?
「エブァン様?」
「メアルか?」
「マリー様より伝言です。……………」
「ということです」
「わかった、それでマリー様は水浴びをなさっているのだな」
「はい、私も戻りますね」
目の前に扉が実現した。
「びっくりした」
「多分マリー様が出された扉だな。この中に入れろって事だ」
「なんでここの場所わかったのかしら?」
「多分メアルを通して見ていたんだろうな」
「俺たちも終わらせてマリー様と合流するから先に戻っていてくれ」
「よろしくね」
メアルはマリーの元に戻った。
「さっさとするぞ」
「わかった」
扉を開け捕らえた者達を中に入れ、水浴びをしに向かったのだった。
「お湯だぞ」
「そうだな」
「驚いていないようだな」
「そもそも水浴びしかできないのが不便だったんだ。よかったよ」
「そうではない、ここにお湯がある事自体おかしいだろ」
「おかしくはない。多分だが、アメールが何がしたんだろうな」
「なるほど、そう考えるとわかるわ」
「だろ、さっさと入って出るぞ。マリー様達はそろそろ出る頃だからな」
「わかった」
お湯はいい、疲れが癒されるな。ようやく一息つけた気がする。最近目まぐるしく事が進んでいたせいか休む暇がなかったからな。
これがお湯か、中に入れとエブァンは言っていたが試してみるか…………!?
これは気持ちがいいぞ。ゆっくり浸かっていたくなるな。
Zzzz Zzz………
「気持ちよかったね」
「ほんとうにこれはたまりませんね。また入りましょうよ」
「いいわね、その前にまちを作らないとここの建物だけでは狭すぎてきたのよ。いくら異空間を作ってもきりがないし、魔法維持するの大変なんだからね」
「え!これ、維持してたの?」
「当たり前でしょ。ここどこだと思っているのよ簡単には入れないのだからね」
「そうだったんだ」
「とにかくみんなが揃ったら、話し合うわよ」
「はーい」
「誰かお茶入れられるかしら」
「それなら私が用意します」
「エブァン?もう上がってきたの?」
「はい」
「もっとゆっくりしていればいいのに」
「そういうわけにはいきません、報告もまだですし」
「あれ?イブリースは?」
「まだきていないのですか?」
「え!」
「え!」
バタバタ、ガチャ
「おい!しっかりしろ」
「なんだ、せっかく気持ちよく寝ていたのに」
ゴン!
「何をするんだ」
「バカか、何があったのかと見に来て見れば寝ているだとさっさとでてこい。マリー様がお待ちだ」
「わ、わかった」
「申し訳ありません、寝ていました」
「やれやれね、これで私の相手3人確定ね。ふふふふふ」
イブリース終わったな
お茶を入れてくれて飲みながらのんびりと待っていた。
「遅れて申し訳ありません」
「ようやくきたな」
「他の者達をここに呼んでちょうだい」
「は!」
皆が集まるまでまったのだった
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