第9話現代、、、サウンナウン川での出会い

 家に着いた私。勉強し直さないと。

 後で何があっても対応できるように、魔法をいくつか編み出しておかないと思いせっせと、魔法をいくつか編み出しているのだった。

 向こうもそろそろサウンナウン川に到着するね。

 デカい川だなって、やっぱりこっちの身体じぁ何も出来ないよ。

 向こうに魂移動移動。

 なぜ、体が動かせるかってそれは簡単、自動にして勝手に動いてる。魔法も、ある程度の設定をしておくと勝手に作ってくれる。

 魂一つなのはいいのだけど、不便は魂がない体の方は、脳のみが存在しているだけなのだ。

 それだと、ただの植物人間になってしまうので、体も日常ができ、何かあっても、対応出来るように動かす必要がある。そこで私はそれらを魔法で補い、会話もできるようにしてある。

 その会話の内容も、3次元の脳が処理して魂に届けられるのだ。

 魂の行き来がめんどくさいがこれも仕方のない事だと諦める。

 それに魂がなければ大きな力は使えない。それは、現代だろうと、異世界だろうと同じこと。



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 異世界


 魂の移動し終えた。

 

「どこにあるかしら」


 「マリー様何を探しておられるのですか」


 「探してるのは、2つ、1目はアイテム、2つ目は人かな?サウンナウン川だけあってデカいし広いね」


 魔法で探せば1発で見つかるけど。

 見つかるわね、間違いなく。

 仕方ないから、あれでいこう。


 「そうだな確かにでかいイブリース、エブァンは見たことがないだろ、ファティマや俺はあるからな」


「確かにあるわね、ここまで近寄ることもなかったけど」


「ファティマの力を借りたいから手を貸して」


「はい」


 彼女の知識をコピーして自分の知識として編み込めば私の知識となる。


 「何をなさったのです」


 「ファティマが持っている知識を見せてもらったの」


 「私なんかの知識、役に立つのでしょうか」

 

「ええ、もちろん、それでいいものがあったからちょっと改造して魔法作ったのよ、これで探し物見つかるわよ」


 「それは、よかったです」


 魔方陣を出し始めた時


 「マリー様、それだと気がつかれませんか」


 「エブァン平気、その為にファティマに協力してもらったのだから」


 「それはどういうことでしょうか」


 「ファティマは、もともと魔法が得意なのよ、それは、魔法の発動そのものを発動したと思わせずに発動ができる優れもの。後は魔方陣に組み込む時特定の物に限定して、組み込めば出来上がり」


 「なるほど、それは我々でもできるのですか?」


 「イブリースもちろん可能よ、ただコツは必要だけどね」


 見つかったみたい



 「さあ、取りに行くわよ」


 サウンナウン川の岸に沿って左に歩いていた。1キロほど歩いて所で止まった。


 「ここら辺だね、ここ掘れワンワンで頑張って掘るよ」


 「魔法で掘ればいいのではやれ


 [それがそのアイテム、魔法だと見つからないのよ、消えちゃってどこかに移動してしまうのよ、面倒な事に]


 「勝手にですか」


 「そう勝手に移動するの、だから手で掘らないといけないの、さあ、掘るわよ、手伝って」


 どんだけ掘るんだって言うくらい掘った。人1人分ほど掘った所で


 「あったわね、これですか?」


 「そう、それそれ」


 確かに誰が見てもそれだとは思わない。

 だって見た目はただの石、みんなが疑うのも無理がないのだ


 「それ貸して、これからいいもの見せてあげるから、掘った土戻してね」


 「それにしてもきついすぎ」


 「ファティマこれ見たら、疲れも吹き飛ぶから頑張ってよ」


 「わかりました、エブァン、イブリース、クオン頑張るわよ」


 30分後


 「お疲れ様、まずは一休みね、これ作ったから、食べて」


 頑張っている間に異空間に移動して、クッキーもどきを作ってみた。現代ではないから、材料は、似てるものって事になるんだけど。


 「うまく作れなかったけど味はそれなりにいいと思うんだ」


 近くにあった倒れていた木を椅子がわりに座り一息


 「マリー様、これ美味しいです」


 「よかった形はいびつだけどね」


 「そう言えば、何を見せてくれるんですか」


 「一息は、いいの?それ見せたらすぐやらないといけない事があるの、時間との勝負になるからね」


 「それでしたら私は大丈夫です」


 「俺たちも構いません」


 「なら、片付けて始めるわよ」


 そそくさと、片付けを終わらせてくれた。


 マリーがサウンナウン川の岸に来ると

 

「しっかり、見ててねとっても素敵だから」


 石を水の中に入れたその時、虹色に輝き出したと思ったら、サウンナウン川の中に円形状の道が出来ていく、あまりにも幻想的な光景に見とれてしまうほどだ。だが、そんな呑気な事を言っている場合ではないのだ


 「さあ、中に入って走るわよ、1分しか持たないから」


 私は一気に走り出した。それに続いてエブァン、ファティマ、イブリース、クオンが走り出した。


 いきなり後ろからクオンが猛獣化して4人を咥えて背中に乗せながらものすごいスピードで走り抜けた。

 道が消える前にと思っていたのだけれども、全然余裕があった。


 「その方法があったわね、クオンありがとう助かったわ」


 「有り難きお言葉です」


 「マリー様ここは?」


 「ここはね、サウンナウン川の底なのだけど川の底に暮らしているもの以外は、ここを知らないのよ、昔、サウンナウン川の外に出た者たちがいたのだけれど、その者たちにあまりにも酷い事をする者が出てきたの、木は、それを可愛そうと思いここにいる間は、サウンナウン川が守ってくれると言ってここを作ったらしいのよ。酷い事が、なんなのかは分からないけどね。ここの者たちは、簡単に出入りはできるのだけど、外の者が中に入るには、今の条件をクリアしないと入れないようになっているの。私の足でギリギリなのよ。足の強化をしてスピードを上げてもね。4人は私よりは早いから大丈夫とは思っていたの。普通の人だと間違いなく川に流されるわね」


 「大体、こんな危険をおかしてまでする事なのでしょうか」


 「その必要があるから、来たの。調査に適している者がここにいるのよ、それとここで大型魔法は、使うの禁止します。もし使ったら、貴方達の魂無くなるからね」


 「どうしてです」


 「それは木が決めた事ではダメかしら」


 「ですが、いくら木が決めたからと言って禁止までは厳しいのでは、有りませんか」


 「エブァンの言うこともわかる、本当の理由は、ここのサウンナウン川の底には、膨大な魔力を川からもらってここを維持し続けているって事が関係しているの。もしここで大型魔法を発動したらどうなるか分かる、行き場がない魔力がここに溜まり続け、溜まり過ぎた魔力で魂がなくなってしまうからなの。だからここには魔力がないの。ここで魔力を使うのであればアイテムを身につけて使用するの。アイテムに魔力を込めてあるからね」


 「そのアイテムというのがもしかして」


 「クオン正確、私たちが身につけているものよ、それと魔法に交付してるのが妨害、両方を兼ね備えるのはみんなが集めてくれたものでないと作れないのだけどね」


 街が見えてくると思うのだけれど、そうだあれをしないといけなかったんだけ。


 「理解しました」


 「少し寄り道するわよ」


 「今度はどこなのかしら?」


 しばらく歩いていくと一際大きな岩が見えてきた。


 「確か、ここの岩だったはず」


 手をかざすと、岩が光り始めた。

 スカイブルーってこれをいうんだと思う。

 ブルーの光が周りを照らし出した時目の前に街が現れた。


 「ここが、エンゲルヒェン意味は小さな天使という意味の街よ、可愛らしいでしょ」


 「本当に可愛らしい名の街ですわね」


 「ファティマなら、そう言ってくれると思った」


 街並みは岩を家がわりにしている街並みになっている。

 目立って大きい岩はなく現代で言うと平屋ぐらいの大きさだ。

 ただ左右奥に、大きな珊瑚礁が見えるのが特徴だった。

 お店は食べ物屋が多く魚などが多く見られた。

 服屋も少しはあるみたいだが、アクセサリー類が多いい。

 辺りを見ていた私たちに1人の青年が私に声をかけてきた。


 「君たちはどうやってここに来た?簡単に入れる所ではない」


 この青年、結構出来る。見ればわかった。

 身につけている物が魔力をかなり含んでいるものになっているのだから。


 「それを答える前に名前くらい教えてくれてもいいんじゃないの?」


 「俺の名はキリウスお前の名前は」


 「私はマリー、ちゃんと名乗ることができるのね、感心するわ」


 「さっきの答えだけど、ちゃんと条件に則って、貴方達のルールに沿ってやってきたのよ。変なことはしていないわ」


 「そのルールを知る者は、いないはずだが」


 「知る者はいるでしょう、ここの人達の他に1人。貴方は知らないかもしれないけど、ここに来たのはズッカールプッペに会いに来たのよ。出来たら合わせてくれないかしら」


 「お前如きがズッカールプッペ様に会えると思うな」


 「"口の聞き方に気をつけろ"」


 「クオン、エブァン、やめなさい。イブリースと、ファティマまでやる気満々は、そのままするきなら、4人とも私が半殺しにしそうよ」


 「申し訳ありません」


 「ですが、この者マリー様にあまりにも失礼だと思い」


 「そうよ、大体この子なんなのよ、失礼をしているのはそっちなのに」


 「我の主人に口の聞き方すらなっていないなど」


 この子達は収まりがつかないわね。

 ちょっと大人しくしてもらいましょう。

 それぞれの魂に、直接恐怖を少しだけ与えた途端。


 「大変申し訳ありません」


 4人とも跪き動かなくなった


 「少しは冷静になったかしら、私はここを滅ぼしに来たわけでも、喧嘩をしに来たわけでもないの、話に来たのにそれを貴方達は、台無しにする所だったのよ。学びなさい、そして次は同じ過ちをしてはいけません」


 「御意」


 何が起きたんだ、目の前の奴等が、冷や汗をかきながら跪いたぞ。マリーって何者なんだ。


 「ごめんなさいね、彼等も反省しているみたいだから、許してあげて」


 「ああ、それは構わない」


 って、勢いに任せて許してしまった


 「貴方、まなびをする民だったの忘れていたわ、ここは木が大事にしていた場所、そして誰とも関わらない場所だからね。私もここは気にいったわ」


 「木だと、何故それをお前が知っている、その話は、ここのものでなければ知らないはずだ、この話自体禁断の話になっていてる。それを」


 「そこまでにしなさい」


 「ズッカールプッペ様」


 「ようやく会えたわね、ズッカール]」


 「お久ぶりです、ここではなんなので城へ案内いたします」


 「お待ちください、ズッカールプッペ様簡単によその者を招き入れては」


 「キルリアス黙りなさい、城で話をします、キルリアス貴方も来なさい」


 「は!」


 ここには城あったかな?

 歩いていると一つのサンゴの前で止まりズッカールプッペが手をかざすとたちまち、姿を現した。

 でかい、うまくカモフラージュされていたのだ。


 「こちらです」


 案内されるがまま城へ入って行った。

 通されたのは、大広間の円卓だった。

 そこに腰を下ろし話を始めたのだった。


 「マリー様、何年ぶりでしょうか?」


 「私が最初にここに来たのは、幼い頃からだから確か、、、」


 「マリー様1000年前になります」


 「エブァン、ありがとう余りにも前で忘れてたわ」


 「そうでしたね、あの時ここに来た時は驚きました。だってここを知る者はいなかったのに目の前にそれを知る者が現れたのですもの、しかも幼いから余計に驚いたものよ」


 「そうそう、あの驚きぶりは凄かったわね」


 「で、私に用があるとのことだったのでしたね」


 「ええ、実は、貴方の町から現代に魂の移動をしているものが現れたのは、知っているわね」


 「それに関して、ようやく自体を終始できた所なのです」


 「もちろんその理由わからせて対処したのでしょ」


 「はい、そこら辺は抜かりなく、ただ実感が湧かないのか鈍している者たちが数名いたのですがマリー様がおられるのであればそれも解決できるかと」


 「それなら良かった、もし次同じ過ちをした時には、わかっているわよね」


 「はい、わかっています、わたし達は滅びてしまうことくらい」


 「何をおしゃっておられるのです。ズッカールプッペ様そう簡単にここが滅ぶなどあり得ません」


 「キルリアス貴方はこの方がどのような方が知らなかったわね、マリー様、もしよろしければ昔わたしに見せたあれを見せてあげることはできるのでしょうか」


 「あれ、見せちゃうの、余りおススメしないな。だって気絶して、下手をすれば魂なくなっちゃうわよ、いいの?」


 「大丈夫です、もしダメになったらこの手で」


 「なんとかしてあげてもいいわよ、そのかわり私のお願

い聞いてくれるならなんとかするけどどうする?」

 

「お願いします」

 

「わかったわ、両手を前に出して」


 キリウスがズッカールプッペを見た。

 

「しなさい」


 キリウスが両手を前に出した途端、キリウスに衝撃的な光景が映し出された。

 それもそのはず、ここの歴史を体感したように錯覚するほどのものだったからだ。



 昔この街は、川の底ではなかった。

 川が左右を囲まれでおり川の中央にこの街がそびえ立っていた。

 他の街に行っていた者達が、ある日突然襲われ、哀れな姿をさらけ出して帰ってくることが多くなっていた。

 その原因、それは、学(まなぶ)民だからとの理由だった。

 そう、この世界にも昔は学民は、いたのだ。

 ただそれをいいとは思わない者達から、虐待、殺し、生贄などひどい扱いをする奴らが現れた。

 哀れに思った木が手を差し伸べた。この川の底で暮らし、結界を張る。

 その中には、魔力が存在しないかわりに、アイテムに魔力を閉じ込めて使用する。

 もしこの中でアイテム以外の魔力を使えばここが崩壊する。

 他には、外の者達と関わる事もなくなる。その代わりに、ここにいる間は、お前達をこの結界が守ってくれる。

 外に出ても構わないが、外に出たら守る術は自分で見つけること。

 私が出来るのは、結界を張り、川の底で、変わらぬ生活を守ってやることのみなのだ。

 それでいいというなら、お前たちを守ってやろう。

 学者達は、それでいいといい今に至るのだった。


 大丈夫だったみたいね。やる前にこっそり保護をしていた。

 もし、保護の中で壊れても元に戻るから大丈夫ね。

 さあ、始めるわよ。

 頑張ってね。心で願うのだった。


 終わったようね。


 「で、感想はどうなのかしら」

 

「ズッカールプッペ様いま見たのは本当のことなのですか?」


 「それが真実、そして過ちを繰り返さないようにするために学民まなぶたみは、学んで今に至るの、そもそもそれを見せてくれたのは、今いるマリー様なのよ」


 「キリウスって言ったわね、貴方は私を勘違いしてないかしら、私は、外の者ではなくて、この世界を創造したものなのよ。貴方達を生み出した張本人なの、簡単に壊す事も蘇りすることも、全てを無にすることすらも出来てしまう存在、キリウスが望むのであるなら、その光景も、見せてあげられるわよ、その代わり貴方の魂は砕けてしまう。そうなってはもうどうしょうも無いのよ、壊れる程度なら、いいけど砕けてしまっては元に戻すことはできないのだから、それでもわからないのならばさっき4人にしていたみたいに恐怖を見てみるのもできるわ。あれなら恐怖体験ができるかど、でもキリウスは、そんなことしなくても学民なのだから大丈夫よね」


 「はい、マリー様私が間違っていました。先程は、失礼の数々申し訳ないありません」


 「いいのよ気にしないで、それで話は変わるけど一部の民は、学民なの?それともそうではない民が生まれたの?」


 「それに関したは食事をしながらにしませんか準備が整ったようですしいかがでしょうか」


 「そうね、その方がゆっくりと話せますね」

 目の前のテーブルに食事が準備されるのだった。

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