第8話猛獣区再び、、、現代
部屋に戻った私は、3人の座っているテーブルに腰をかけた。
「ごめんね、向こうで色々あって大変だったんだよ」
「何があったか教えていただけますでしょうか」
ことの顛末を話して聞かせた。
「では、マリー様は、体を同時に動かしているということで間違いないでしょうか」
「それであってるよ」
「また、凄いことになっているではありませんか」
「でも何だ間に合ったから、いいんだけど、あと5分遅かったら2つの体崩壊するところだったから、流石に焦ったのよ、もしかしたらと思ってこっちと洞窟隔離したのよ、でも大丈夫で良かった。こっちにもあっちにも影響出てないみたいだから」
「マリー様、無茶をなさいます、何かあったからでは遅いではありませんか、せめて相談ぐらいはいていただかないと」
「今回は、してから気がついたのよ、許して」
「今回だけですよ、次したら、魔力極限まで抜きますからね」
「勘弁して、それされると指一本動かなくなるんだから」
「知っていますよ、そうでもしないとマリー様は、相談すらしませんから」
「え、そんなことできるの」
「出来るんです、とっておきの方法で、他のものには教えませんが」
「いいじぁない、教えなさいよ」
「ダメです、そもそもそれは、木より伝授されたもの簡単に教えていいものでは無いのです」
「3人とも手の甲を出して頂戴、今から時間刻印消すから、もう必要がなくなったからね]」
「は!」
刻印を消すのだった。
「そろそろ猛獣区に行くわよ」
「そうでしたね」
「って、何で元の服にみんな戻ってるの?、これは嫌といったのに」
「ですが私たちこれしかなくて、マリー様が頂いた服は洗ってしまっていてですね」
「わかった、わかったから」
パチンと手を叩く
「これでいいわね」
「ありがとうございます」
たしかに普段から外に出ることがないからかな。
その都度、出していけばいいかそう思いながら魔方陣を展開し、元の場所へと移動したのだった。
「それにしても、マリー様の隠れ家は素敵でした」
隠れ家の内容だ。
現代で言う玄関のドアを開けると中央にテーブル椅子が並んでいる。
それを囲むように棚が周りを覆い尽くしている。
右手に扉が2枚あり、1枚は水浴び用の部屋、中に入ると個室が3つカーテンがかかっている状態だ。
もう1枚は、寝室3部屋となっている。同じ作りが左手にある。現代で言うキッチンは、玄関の前のところにある。中央奥の扉は、私の寝室になっているのだが、ベットの周りが木で覆われていて洞穴っぽい、木だけど、あとは机本棚などが連なっている。
洞窟の入り口は、玄関の前左側に設置してある。
それが今の隠れ家なのだが。
それのどこがいいなかわからない。生まれてから変わらない隠れ家変わったことは洞窟の入り口を作っり出したことだけだ。
「そうか、気に入ってもらえて嬉しいよ」
たわいもない会話が続きようやく、一際大きな木の根元にやってきた。
「ここで何をするのですか」
「とりあえず、3人とも戦闘態勢に入ってね、行くわよ」
「大地ともに歩、木々とともに時を刻み、猛獣とともに戦いを楽しむもの、ユーキュウール」
魔法発動とともに猛獣たちが現れたしかも大量発生である。
「マ、マリー様どうするんですかこんなに」
「だから言ったでしょ戦闘態勢に入りなさいって」
「それにしても、数多いいと思うだが」
「イブリース、何をっているの、もしかして勝てないとか言わないわよね」
「魔力制限解除していいわよ」
「それなら3人とも平気でしょ」
「よろしいのですか」
「安心しなさい、ちゃんと魔力感知されないようにしてあるから、その為に頑張って歩いたのだから、いっぱい暴れていいわよ、そのかわり殺しはなしで、頑張ってね」
「言い忘れたけど、魔力切れにはならないように私があげるからね。この辺一帯地形を変えるほどの魔法はダメよ頑張ってね」
「はじめ」
私は木の上で高みの見物といきますか。
奴が出てくるまでどのくらいかかるかしらね。
奴が出てきたら、3人でやっとってところかしら、その前に私が出るけどね。
2時間経過、眠たくなってきた。
口癖だね、眠らないし、寝眠れない。まだ来ないのかしら。
かなりの量、力尽きた猛獣達を捕獲して閉じ込めてはいるんだけど、奴はまだ動く気配はないのね。
仕方ないからあれ、やってみるかしら。
下に降りた。
「3人とも、一度30秒ほど下がりなさい」
「は!」
「大地とともに歩、木々とともに時を刻み、猛獣の主となる、バイス」
「さっぱり」
「マリー様今何を」
[あー、今のは1回の攻撃に見えたと思うけど1度の攻撃で200発殴ったのよ。で気絶したからそのまま捕らえる魔法]
理不尽だな、俺らが戦ったの意味あったのか。
「あったわよ、そのおかげでようやく辺りを警戒し始めているみたいだから、あと少しね、猛獣たちが出てきたわよ頑張って、もう少しだから」
木の上に戻って様子を見ていた。30分ほどだった頃だった。
「主が動き出したから気をつけて」
長いわよ、もっと早く巣穴から出てきてほしいものだわ。わざわざきたのに疲れちゃう。
来た来た!!姿を見たらなんかでかい猫?
現代で言うライオンに似ているけど違うね、耳でかいし、身体中毛が多いいし、しっぽ短い!ウサギのしっぽよりは少し長い感じだね。手には肉球あるー、爪に牙は、全体的に猫と犬のハーフな感じだ。
「マリー様、眺めていないで手伝ってください、流石に、やばいですて」
「あらそう、話しが出きるからまだ余裕でしょ」
「本気出してこの辺り地形変えて、殺してもいいならしますけど」
「それは困るわ」
「でしたら、お願いしますよ」
「どうせそれをエブァンは拘束して、ファティマに地形変えさせて、イブリースに殺させるのも嫌よ」
下に降りた、爆風とともに私の後ろに3人が揃った。
「マリー様も、人が悪いわかっててやらせるんですから」
「弱るかなーって見てたんだけど無理そうね、あれ」
「貴方達、魔力妨害全身に身にまとっておいてね。アイテム使わなくてもいいようにその服には、エブァンと同じ交付してあるから全力で貼りなさいよ」
「は!」
「行くわよ、魔力解放」
耐えられたけど恐怖で体が硬直してるわね
「貴方達もういいわよ」
「あれ浴びて死なないの初めて見た」
「俺たちですら結界全開でも重さが半端なくて動けないのに」
「違うわよ、恐怖が優って動けなくなったと言うのが正解、そもそもあの毛が魔力妨害をしているから、魔力を使う攻撃が効きにくかったのよ、ただし妨害以上の魔力だったらどうかしら、それすらも突き破る訳で、体内に密度の高い魔力が魂に流れ込むと、どうなるかわかるわね。壊れて死ぬ、それを加減して恐怖で止めてやれば、あとは簡単体が動かなくなり、硬直した状態になるって事、わかった」
「猛獣王、あなたはよく頑張りましたですが上には上がいることをこれで知ったのですから、私の配下にくだりなさい」
「俺は負けたのか、俺を倒したのは、これで2人目だ」
「私の生みの親、木が、最初の主だったわね」
「何、生みの親だと」
「そう、木は私の生みの親」
「それなら、負けて当然だな」
「配下に下る?それとも永遠の長い眠りにつく?」
「しれた事、配下に下るに決まっている。木が私に次の主を指し示した。それならば私はそれに従うのみだ」
「木はそれを見越して、我にあのような事を言っていたのか、今ならその意味を理解できる」
「木はなんて言ったの」
「木は俺に言った、
(近いうちに木が倒されることになると、そうなる前に猛獣区の奥地で王になれ、王になったら猛獣たちを束ねてここを守っていれば1人の人物がお前の前に立ち、戦いが始まり全てがわかる)
その時の俺は木が倒されることも俺の前にある人が立つ事も想像つかなかった。
だが、木を切り始めた奴らがで始めそれを見ていた俺は、簡単にはいかないとたかをくくっていたが、時が流れるにつれて半分手前まで切られたことで木が言っていた事は本当ではないかと思うようになっていた。
だが私の前に立たものは、木に言われてから今の今まで無かった、その前に殺してしまうからだ。
で、今だ、さっきまで大丈夫だと巣穴で見ていた。様子を見ながら、猛獣たちから、情報が届いていた。
だが一撃で、200もの猛獣が捕獲されたと聞いた時流石に異常だと警戒した。しばらくしても、私の仲間達は、数を減らし続けた。だから姿を現したのだ」
「木に感謝しないといけないわね」
「確か猛獣王あなたの名前は、クオンだったわね」
「私の名まで知っていたのですか」
「ええ、もちろんだって私は木であり、木ではない存在なのだから」
「それにしてもクオン大きいわね」
「はい、体長3メートル、高さ2メートルほどであります」
「小さくならないのかしら」
「俺には難しいことです」
「それならわたしがすればいいわね」
「物体の粒子よ、我の声に答えよループサークル」
みるみる小さくなっていった。
「これならクオンも、動きやすいわね」
「ありがとうございます、このサイズ久々です1000年前の姿に戻った気分です」
「よかった気に入ってもらえて、あともし嫌でなければ人にもできるけどどうする?」
「そんなことが可能なのですか」
「ええ、あなたの意思で、大きさも、人型にも自由自在に変えられるわよ、もちろん元の姿と大きさにも戻れるから安心して、能力もそのままよ」
「でしたらお願いしたします」
「決まり、始めるわね」
クオンに手をかざし蜃気楼がクオン包みながら霧がかかり始めた、霧が赤く染まりなくなった頃に姿を現した。
おーダンディなおっさんっておっさんかよ!
いっか!
とりあえずはカッコいいおっさんなのだから。
って服、服、慌ててパチンと手を叩いた。
流石に全裸は、まずい。
「クオン無事戻りました」
「よかった、体と洋服は、気に入った?体はクオンの要望通りにするように設定してあったから大丈夫だとは思うけど、服はどう?」
「はい、服も気に入りました」
「それは良かった、クオン紹介するわね、右からエブァン、イブリース、ファティマ」
「よろしく、クオン」
「なんでおっさんの仕様にしたの?」
「こう見えて、俺1500年生きてるんで、民なら、おっさんかなーって」
「なるほど」
とりあえずここにはもう用はないわね。
「次の街に行くわよ、次の街は、、、」
「!?危ないわね」
いきなり魔法攻撃が空から降ってきた。
「マリー様、おさがりください」
「もう来ないみたいよ」
「やれやれ、こないだの魔法見ていた奴がいたみたいね」
仕方ないか、あれだけド派手にやったから気がつかない方がおかしいか。記憶をなくしたのは、あの辺り一帯の範囲指定していたからね。
とにかく移動した方が良さそうね
「エブァン、イブリース、ファティマ、クオン私に捕まりなさい」
「はい」
「捕まったわね、まずは、クオンの巣穴に向かうわよ」
その瞬間に移動完了。
「とりあえずこれで、しばらくは私達の場所は、特定できないわね」
「なぜ狙われたのでしょう」
「多分原因は、中央都市が関係していると思うわよ」
「それに関しては、調査が必要ね。行くところが決まった、これよりサウンナウン川に向かうわよ」
「サウンナウン川って猛獣区を左にひたすら歩いていった先の所でしょうか」
「そう、調査をするにはうってつけの者があそこにいるのよ」
「歩いて行くんだけど、私達のことが丸見えになると困るからとりあえずアイテム作らないとね」
「アイテムですか」
「ちょっと欲しいものが4つほどあるんだけど探してきて欲しいのよ」
「わかりました」
「青色の石5つ、白い色の木を5本、切ることが困難なツル5
本、黄色色をした花の実」
「ここで待ってるから探してきて。そんなに難しくないと思うから」
「御意」
「エブァンは、木」
「クオンは、ツル」
「ファティマは、実」
「イブリースは、石」
「って所ね、いってらっしゃい」
手を降って巣穴に向かうマリーだった。
みんなが見つけてる間に、ここに出ないとないものがあるのよね。さてどこかしら。
洞穴を散策していると。最深部にあった。
これこれ、これがないと成立しないのよ。
マリーが手にしたのは毛玉が結晶化したものだった。
これは長い年月をかけて溜まり続け土と交ざりながら固まってできたもの。
これで、大丈夫ね。
戻ってきた時には4人とも揃っていた。
「早かったわね」
「マリー様が指示出しをしていただいたおかげで、我々も
なんとなくこれだろうと思い持ってかれたんです」
「そうそう、これさっさとと作るから待ってて」
目の前に袋が現れた。
その袋は、神秘的な色をしていて見るものを魅了するほどの美しさだった。
マリーは、その袋の中に全ての材料を入れると口を閉じ唱え始めた。
「守りをする物達、私の声に応えてアイテムとして蘇えらん、ミューストーン」
袋が動き出し動きが止まるとマリーは、袋から、ブレスレットを、取り出した。
「はい、これつけといて、これで私達は急に居なくなったことになるから」
「いますよ、ここに」
「たしかに私達は、ここにいるけど、向かうは、魔法で私達を見ているだからそれを見えないように同化している状態を作り出したの」
「それと同時に、魔力もないと思わせられるから一石二鳥」
「これで心置きなくサウンナウン川に向かえるわよ」
こうして、サウンナウン川に向かって歩き出した。
現代
目を開けると、ようやく向こうがうまくいった。
今は、朝10時今日は、休みをもらっているから調査できるわね。
子供も学校行ったし、でもあと8人なんだけど、時間は、巻き戻らない14歳のままだ。
戻すことはもうできないか。
頭の中で現代と、異世界が繋がっている以上、戻してしまったら、今のこれもなくなることになるしね。
仕方ないからそのままで行く。
さて調査だけど、次のやつが見つかっていない。
魔法では、引っかかっているし、場所も大まかなのは、わかるけど、それでも範囲が広いな。
かなり絞り込んではいるんだけど、まだ足りない。
魔力が持たないと困るし、最悪向こうから調達するしかないか。
決定的な、ものがあればすぐにでも見つけることができるだけど、なんせ遠いい近くには行くには、夜まで待つしかないかな。
お腹も空いてきたし、一時中断。
買い物に行って、菓子パン類を買って帰ってきた。
体がとにかくだるい、前みたいな筋肉痛に悩まされなくなっただけマシなのだからいいとするか。
食事を済ませた時だった。魔方陣のセンサーに反応が出た。
お!こっちに向かってきているやった。
うまくすれば、絞り込みできる範囲まで近づいてくれるといいんだけど30分後、これで、絞り込める。魔方陣起動し、特定完了。
今回は、子供だな。寝てるところに行くしかないか。
それならなおさら夜だな。
ってもう一つ近寄ってくるぞ、同じ所で止まった。
特定完了。
母親にもあるのか。
目覚めては、いなさそうだな。
このまま順調に異世界に魂返せる。
後は遠いいな。そう思いながらテレビを見るのだった。
テレビを見ながら思っていた、もし魂を全部返し終えたら何か起きるんではないかと、そんな予感がしてならなくなった。
それならば、そうなる前に準備は万全で望むのがいいね
子供が帰ってきて、ご飯の支度、食事を済ませのんびりタイム。
子供が寝た頃を見計らって行動開始。
まずは、子供から無理な異世界に移動完了した。
後は母親なのだけど、寝ないなー。
つい前の癖で眠いという、表現が出てしまった。
いつになったら寝るんだ。
待つこと4時間
長い。やっと寝た、さて、やり始めるか。
いつもの様によしこれでいいね。
帰ろうとした時だった。
(君か、せっかくこっちに送り出したのに返しちゃうやつって)
(やだなー人聞きが悪い、悪いことしてるみたいな言い方するのやめて欲しい)
終わった辺りぐらいから私の近くで見ているやつに気がついていた。ただ何もしなければそのまま帰る予定だった。
(悪いことでしょ)
(そんなことないよ、だって元に戻してるだけなのだから)
(なぜ、君たちが現代を知っていて、こちらに来れる術を知っていたのか聞きたいんだけどな、教えてくれる?)
(教えるわけないでないよ)
(そっか、それならまた今度聞こうかな、私帰ろうと思って)
(帰すわけないよ、その為に僕がきたんだから)
(帰してくれないのは困るよ)
(これで帰えれないね)
体が魔法で、拘束された。
一瞬の出来事だった。
けれど私が慌てるわけもなく、すでに彼は私の手の平上であがいている事に気がついていない。
いや、気がつこうと魂はしないのか。
それとこれを監視してるやつがいることも分かっていた。なのでそれを、辿って監視しているとやつに辿りつこうとしている。
それを知ろうとしない奴なら、見つけられる。ちょっとはやるね。
追跡気がついたか。
でも印をつけておいたからきっとそれには気がつかないね。
(用も済んだし、帰ってもらうよ)
(何を言っている、身動きができないのは私ではなく、貴方の方、気がつかないの?)
パリンと砕ける音がした。
(何をした)
(貴方は知ろうとしなかった。"学"(まなぶ)をしない人が先に進める事はないの、過ちを過ちとして次に繋げない人なのだから)
(だから何を)
(あっちで頑張ってね)
彼は異世界へと帰っていった。
結果としては今回3人返せたからいい感じ。
問題は、"学"事をしている奴ね。
私が帰す手段は、ばれてなさそうだね。
帰る場所がわからないようにしてから、家に向かうのだった
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