第5話地ウォン

 会話を3人でしている間に街に到着したのだった。


 「とりあえず、その話はまた今度。街を見て回りましょう」


 それとイブリースあなたも魔力1にしておきなさいね]


 「御意」


 確かに、マリー様、エブァンは、魔力1にしているようだな。

 "マリー様が言っていたが誰も近寄らなかなるからだそうだ"

 と小声でエブァンに説明された。

 後ろ2人の会話を聞きながら街に入ろうとして、門の前で止められた。


 「君達待ちなさい」


 私たちに声をかける者がいた。


 「何でしょうか」


 「君達、通行証は、あるのかな」


 忘れてた、確かいるだった、ここで取れたかな。


 「すみません、通行証をここで取れないかと、聞こうとしていたのですが、会話をする隙がなく、ここまで来たのです」


 「それなら、戻って門手前の扉から入れば、発行する場所に出られる」


 「ありがとうございます、向かいますね」


 そうして向かったのだった。


 何と妙な奴らだ、気をぬくと殺されそうな、なんとも言わない恐怖が襲う。門番は、そう思った。


 それをマリーは、読み取っていた、少し強すぎたかな?

 もう少し弱めで行こう、何を門番にした単なる闇を魂に刻んだだけなのだが、それをすると恐怖が襲うようで、強すぎると魂が消えてしまう。

 なので、弱くしてからしたのだが、もう少し強めた方が、疑問に思われずにどうぞ的になりそうね。

 とりあえず、近くにいた人に聞いてみた。


 「通行証を発行してくれると聞いてきたのですが」


 「それなら、そこの受付ですよ」


 「ありがとうございます」


 受付に向かうと、周りがざわつき始めた。

 周りの連中がエブァン、イブリースに注目していたのが、確かに見てしまうか!目立ってしまったようである。

 まずは、エブァンだが、イケメンなのだ、それでも、目立つのだが、それを引き立てるかのように、イブリースは、体育系のゴツさのさわやかな青年に仕上がっている。

 イブリースに、大剣を背負っているだが、でかい、とにかくでかいのを背負っている。

 ちなみにエブァンは、弓。

 武器は、この世界でそらなりにいいものを渡してある。

 ということは、それに引き換え私は何もない。

 その2人が後ろをついてきているのだから不思議なのだろうなって思っていた。

 なのにだ、本人達は、間違いなく、違う見方をしているようだ。

 無能ではないが、そこらへんは、抜けている。


 「何をそんなに睨むのだ」


 「もしかして、正体がバレたとか」


 「ありえるな、念のため備えておいて間違いないだろう」


 「そうだかな、念のため備えておくことにしておこう」


 そんなことを言いながら、最大魔法を収縮したものを手の平でに、握り、いつでも放つことができるように、待機していた。全く疲れるな。

 仕方ないが消し去ってもらうか。そう思い、


 「エブァン、イブリース握手をしてください」


 そういうと強制に握手わして消し去った。


 「!?ま、マリー様」


 「いいのです。これで」


 受付前で順番待ちをしている間の出来事だった。

 受付の順番になり、必要事項を記入した後、受付の人に説明された。討伐屋でない方は、魔力検査があるので一定の魔力がないと中に入らないとのことと、討伐屋には、魔力検査と、試験があることがわかった。

 この世界中に討伐屋という職業があり、猛獣を討伐し、生計を立てている者がいる事が説明された。

 試験討伐は、弱い順番に猛獣と戦って、倒さなければいけないのだ。

 確かこの先は、猛獣の生息地になる、商人達は、猛獣の区になっているので先はいかない。

 なのですぐに通行証が発行されるのだが、私たちは、違うようである。

 魔女候補、剣士、それなりの、上位の討伐屋でなければ入ることができない。

 その先に行くことも許されないのだ。

 ここにいる皆の魔力だが、ここにいる者の数値は45から100と言ったところか。

 それならば、100に設定し直さないとね。これぐらいならいいね。


 "おい、マリー様の魔力を上げたぞ"と、エブァンは、イブリースに合図を送ると、同じくらいにしたのだが、すぐに

 マリー様より合図がきた150にとのことだった。

 そんなに上げていいのかと思いながらも2人は、150に設定したのだった。



 「それでは、まずは、マリーさん来てください」


 私が行こうとすると、2人は付いて行こうとした。


 「お連れの方は、別に討伐試験がありますので、ここでお待ちください」


 "大丈夫でしょうか"的な目線で見るので、


 「大丈夫です、そのまま待機して、討伐試験を受けてください」


 そう答えると「は!」答えた。


 側から見たら令嬢を守る討伐屋って形に見える。いいけど。そのまま歩いて行き、中央に石でできた丸い石が置いてあった。


 「ここに手を丸い石に手を当てください」


 言われるがままに置くと、げ、吸われている、上限表示が上に出る。

 あわてて、100以上吸われないように、ブロックしたのだが間に合わず150になってしまった。

 まずいな、と思っていたがやはりますがった。


 「すごいですよ、魔女でしょうか?」


 と尋ねられてしまった。仕方ない、魔女設定で行くしかなくなってしまった。


 「ええ」


 「魔女でもこの数値は、かなり高いですよ」


 「ありがとう、ただ、今回は、討伐するつもりはなく、

 観光旅行に来ただけなの、討伐は、禁止中なのよ」


 「そうでしたか、それは失礼いたしました」


 これで通行証が発行されることになった。


 帰ってくると、ちょうど2人の討伐試験が開始されるとこだった。

 合図を送って、適当なところで負けなさい。

 その合図を見るなり、頭を下げた。


 討伐は、それなりに行き前の討伐試験を受けていたのを見ていた2人は、それより3匹ほど多く倒して、やめたのだが、強すぎたらしい。

 歓声が鳴り響いていた。

 またしても目立ってしまっているではないか。

 明確な指示にしておけばよかったが後のまつりだね。

 とりあえずは、通行証が発行されるのだから、いいとしましょう。

 しばらくすると、通行証を渡された。

 これが通行証というものね。

 丸い石に紋章が刻まれて、それを魔力で読み取ると完了である。石は、刻印が出来る石として再利用するみたいだ。

 2人に手の平の刻印を手の甲に写すように言いつけ、手のひらには同じように、刻印が施された。

 手の甲に刻んだ刻印は、他の者には見ることができないようになっている。


 「マリー様、ようやく入れますね」


 「ええ、正門に参りましょう」


 正門に行き刻印を起動させると、門番は、驚いて、態度が180度変わったのだった。


 「先程は、失礼いたしました。知らなかったとはいえ、お許しください」


 何と、地ウォンは、魔女が絶対の存在だったようであ

 る。

 確かに起動した通行証には、魔女と記載されていた。

 大ごとにならなければいいのだけれど。そう思いながら、ウォンへ足を踏み入れるのだった。


 ウォンの街には、水が多く流れていて、水の都とも言えるような街になっている。

 中央には、滝があり流れており、それらが街のあちこちに流れていって、最後には川に繋がるようにできていた。

 大きな建物は、研究所や、支部などが、連なり、店も色々あるが、それが滝を中心に広がっており、それより先は家などが軒を連ねていた。

 情報収縮がてらに街を見てて、素敵な街だと正直な感想を抱いたのだった。

 店に入ると魔道具らしいものや、剣や斧などの武器屋、宿泊施設に、食べ物屋などが並んでいた。

 一通り、書き込みをして、猛獣区に行く手段が見えた。

 猛獣区に行くには、滝の裏を通る必要があり、そこにも通行証が必要、それには、生命の保証なしであることが条件で通行証を発行される。

 ただし、最低でも魔力50以上でなければ、生命の保証なしでも、通行証は、発行されない。

 その情報を手に入れた後は、宿を探しなのだが全然空いていなかった。

 仕方ないので、そのまま猛獣区へ行こうとした時だった。


 「ねー君、魔女ってほんと?」


 そう声をかけられた。


 振り返ると、確かに魔女がそこにいた。


 「そう見たいですよ、通行証が発行されたのですがそれには、魔女と、書いてあるんです」


 「なら、魔女ではないかもしれないってこと、だよね、魔女には貴方はいないのよ、そもそも魔女は、全ての魔女を知っていて知らない奴はいないのよ」


 「なら、そうなるでしょうね」


 めんどくさい事になった、魔女にバレたのであるが別にばれてやましいことはないというか、そもそも、貴方達より上なんだよね。

 そんなこと思っていると、


 「魔女王に突き出してやる、偽物は、罰を受けてもらわないとね」


 それに、反応したのが2人だった。

 

「2人共下がりなさい」


 「ですが」


 [2度はないわよ]


 「御意」


 「ここで待機、宿屋を探して確保しておいて、私はこの子といってきますから、それまでに、いいですね。任せましたよ」


 「御意」


 マリー様は、お人柄いいから、殺すことはないのだけど、それでも、反感は、死より恐ろしい思いをすることを彼らはしてっていた。ほどほど、お願い致しますよ、マリー様と心で呟いたのだった。


 私は魔女に連れられ、魔女の森へ案内された場所は、魔女王が来るであろう、玉座の前に跪かされていた。

 さて、様子でもみてようかな。

 しばらくすると、玉座に座る魔女王が現れ、面をあげよと、言われたが足が、痛い。

 石畳に押し付けられているからなのだ。

 とにかく扱いが、いくらなんでも酷すぎた、なので魔女王に、向かって殺意を魂に刻んだ。

 ものすごい勢いで。

 顔を上げて、10秒の出来事だった。


 「今すぐ、ここから、配下を全てさげよ」


 魔女王は、配下に、命令をしたのだった。

 1分もしないうちに、全ていなくなった。

 マリーは、そのままの姿勢で待った。

 いなくなったのを見計らって立ち上がった。

 足いたかったな。

 そう思うと、同時に怒りがこみ上げた。


 「いい身分ね、魔女王いや、ファティマ!」


 「お許しを、どうかお許しを」


 私の前に跪き、泣きながら、訴えたのだが、流石に私の顔を忘れているのは、許せなかった。

 だが私の命令に従うなら、、、。


 「いいわ、許してあげる、そのかわり、貴方の側近1人もらってもいいわよね!貴方の次の魔女王の後を継がせようとしていた子よ!」


 あの子では、マリー様の配下は、いくらなんでもだめだ。


 「私めがあなた様の配下に。側近に、後を継がせた後というのでは駄目でしょうか」


 「命令する気?そもそも貴方が魔女達に私を知らしめて置かなかったのが、原因でしょ!それをまだそういうの?」


 「そのようなことではありません。日が浅いものにマリー様の配下が務まるとは思わないと思ったからなのです。でしゃばった真似を申しわけありません」


 確かにそれには一理ある。

 どうしようかな。

 考え方では、強いのが配下になるんだしそれもありか。


 「それもそうね、育てるのは面倒だし、気が変わったわいいわ、ただしここが疎かになった日にはわかっているわね」


 「十分に理解しております、もし、可能であれば2日ほどお時間をいただきたい思います」


 「いいでしょう、きっちり2日後のこの時間に会いましょう、待っているわね」


 そう言ってその場を後にした。

 転送魔法をし、エブァンの下まで戻ったのだった。

 やな予感は当たるんだよね。


 「エブァン、見つかったのかしら」


 「申しわけありません、まだみつかってなく、探しております」


 「そう、でも、見つかったみたいよ」


 「!?」


 「イブリース、見つかったのですね」


 「は!魔女王よりこれより先の宮殿を使うようにと言われまして」


 「そうだろうと思いました、ちなみに魔女王は、今度から私の配下になりますから。魔女王ではなくファティマと、呼んで」


 「仰せのままに」


 「それでは、参りましょうか」


 しばらく歩くと、宮殿に通され、その中の一室づつ与えられた。

 これでゆっくりベットに、体を寝かせられるわね。

 それでも、用心に越したことはないから、エブァンに言っておきましょう。

 コンコン!


 「お入りください、マリー様」


 「エブァン、私はそろそろ眠りにつかなくてはいけません。2日間、決して私の部屋に他のものが入らないようにして、入れるのは、エブァン、イブリース、ファティマのみもし、私の部屋にそれ以外のものが入ってしまった場合、魔方陣が発動、そのものの隔離がされます。私が帰るまでは、その隔離は、決して解けないから気をつけて」


 「マリー様、今回は、少々早ですね」


 「現代で、厄介なことが起き始めてるみたいなの、その原因を昨日探してて、体を寝かせたのが遅くなってしまったのよ」


 「差し支えなければ、厄介なことを聞かせていただいてもよろしいでしょうか」


 「もう少し待ってて、今、調べているところだから、わかったら教えるわよ、とにかく、部屋には決して入らないように、食事も、要らないと、伝えて」


 「御意」


 部屋に戻り、魔方陣をベッド周りにはり捕獲用を後は二重に魔方陣を展開してと、これに触れたものは、魂、体が固まり動くことも、話すことも、指一本でも動かない、思考のみを残し、止まるようにしてある。

 もしものために、さらに自身にも、魔法を施しておく。

 そうすれば、3人以外は、私には、触れることすらできない。

 見えてて触れられない蜃気楼にしてある。


 これでよし、後は、体を寝かせるだけね。

 その時だった。気配に気がつく。


 「私に何かようかしら」


 気配の方へ話しかけた。


 「流石でございます。マリー様、私は、中央に位置する場所におられる、あるお方より伝言を頼まれたものでございます」


 「わざわざ、ループ魔方陣を発動して、私の魔法を壊しておいて何を言ってるのかしら、頼むことはあっても頼まれることは無いわよ」


 「そう怒らずとも、よろしいでしょう」


 あの魔法陣は、かなり巧妙に作られていたな。あの方が言っていたのは本当かもしれないが、それでもあれなら私でも壊せる、それよりは少しは出来ると踏んでも、同じぐらいだな。


 なるほど、私を舐めてかかってるのね、いいでしょう、相手になりましょ

 横になる時間まで、後2時間ってところね。十分に相手できそう


 「喧嘩腰では話が進ま無いわよ、話だけは聞くけど、あまり怒らせないでね」


 「あの方よりの伝言です。中央都市にこられた際は、影にお気をつけてほしいと、よければ砦の壁東に向かって歩いてください。さされすれば分かります」


 「との、事です」


 「伝言分かりました、その方に、伝言ついでに伝えない。自分でなんとかしなさいと」


 「な、何を言っている、あの方に失礼ではないか、下手に出てればいいかになるなよ」


 「やはり、それが本性ね。相手してあげる。ちなみに私は敵には優しくないから、気をつけてね」


 「こうなっては、伝える気もないでしょうし」


 彼は、その言葉と同時に動いたが、時に遅しである


 「あら、どうしての?攻撃するんじゃなかったの?私を倒せると思ったのでしょ、もっと張り合いがないと困りますよ」


 何が起きた、今動こうとしたのに全く動けない、それどころか、体が固まっているではないか。


 「もしかして、気がついてなかったの?私が貴方の足もとに、魔方陣を貼った事、それとも、張ってあることすら気がついてなかったってことかしら、そのままで、会話もできないでしょうし口だけ解いてあげましょう」


 解いたのだったが、いやーうるさい、ベラベラと。


 「何がどうなっている、私が見渡すわけがない、何をした」


 「しょうがないわね、一度だけしか言わないから、ちゃんと聴きなさいよ。貴方が私の結界を破った時点で、その魔法は張ってあったのよ。貴方がわからなかっただけ。これは、誰にも気がつかれずに張っておけるのよ。魔方陣の上に透明化する魔法を上乗せしてあるだけで。透明化している魔法自体は解けないわよ、この世に始めて作った魔法だからね」


 「バカなことがあるか、魔法を作るだと」


 「そろそろ、めんどくさいし、いい加減にしないと、黙らせるわよ」


 「エブァン、イブリースいいわよね」


 なんだと、そばに居ただと。いつのまに


 「いえ。後のことを考えると、できれば伝言を頼んだ方がよろしいかと」


 「マリー様が、納得されないのであれば魂にあれを刻まれてはいかがかと思われます」


 「流石。エブァン、イブリースいいこというじぁない」


 「"勿体ないお言葉"」


 「では、魂にあれを刻んで、送りましょう」


 「魂を答えよ、フローレミス」


 次の瞬間、魂に刻まれた、逆らうことができなくなった。そして恐怖に怯えた。

 

なんて方を敵にしたんだ私は、気がついたが遅かった


 「では頼みましたよ、伝言!」


 そう言うと、彼は送り返された。

 向こうに張ってある魔方陣は、消えるようにしてあるから大丈夫ね。


 「マリー様、ご無事でなによりです」


 「2人を呼んでおいてよかったわ、なんとなくやな予感がしたのよ。エブァン、イブリース気配消していたのうまくなったわね、特にイブリース、貴方はまるでダメだったのによくぞここまで、関心」


 「は!エブァンに施しをしてもらったからです」


 「プライドの高い貴方がよくエブァンに頼みました」

 

 「マリー様にお扱えする身、プライドなど不要でございます」

 

 「エブァン、寝ます」


 その途端倒れるように、エブァンの腕の中に倒れるのであった

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