第4話現代にて
一方その頃イブリースは、ある悪魔と激闘していた。死なないギリギリで叩きのめし続けている所なのだ。
悪魔の名をスルト、かなり頑丈なようだ。
ま、まずい、死んだか?勢い余って貫いてしまった。
「イブリース様、この体が崩壊する所でしたよ」
間一髪のところで崩壊は、止められたのだ。
それにしても今のはギリギリ間に合った、再生魔法が効いててよかった。
悪魔は、死なないが、魂を破壊されては、再生は、不可能。深刻の闇の中にどじ込められてしまう。
一度深刻の闇にとらわれたら最後出ることも、悪魔に戻る事も許されないまさしく深刻の闇そのものに成り果ててしまうからなのだ。
悪魔同士で殺し合っても、次の日には、復活するのだ。
一度崩壊してからの復活は、魔力が回復するのに時間がかかるのだ。
一部崩壊の場合は、次の日には、戻るだが、一度全てが崩壊してから復活の場合10年かかる。
理由は、体の再生で足りない分を闇で補っているため魔力が回復するとすぐに体の補っている部分に魔力が持っていかれるからだ。
それ以外にも闇で構成された体の部位の維持にも魔力が使うのも理由の一つだ。
「何をたるんでいる事を言っている」
「ですが、マリー様より破壊、崩壊、消滅それらは絶対無いようにとの仰せでして、私は構わないのですが、マリー様の反感を買う恐れがあります」
「仕方ない、ギリギリで我慢してやる、ありがたく思え」
マリー様の反感だけは避けなければ。
イブリースに取っては、それが全てであり、それ以外でもそれ以下でもない。
「それとだ、お前の中に漆黒の闇の輝きを放ったように見てたのだが、私ももちろんあるのだが、お前如きがあるはずがないのだがな!」
「それに関してですが、つい先日漆黒の闇が世界を覆った時、漆黒のドレスに身を包まれた方が私の前に現れました。そのお方は、この世界の創造主であること、そして漆黒の闇を制するものでもあると答えました。そのお方こそマリー様でした。マリー様は、私めに一つの石を渡されました、その石に漆黒そのものが秘められていて、時間加速がついていると言っておられたのです。
(その石を体に埋め込み、毎日少しずつ魔力を入れなさい、そうすれば、魔力が増えます。だだし、急激に魔力を注ぐと、砕けます。砕けると、スルトあなた自身体と魂が崩壊を始め、魂と体が漆黒の闇の中に連れて行かれます。漆黒の闇そのものに成り果て、再生は愚か、意識も全て無くなります。いいですね滅ぶ事も、漆黒の闇に囚われる事も許しません。確実に、成し遂げなさい、それから、闇の王に、貴方はなります。魔力が充分に溜まったら、その石を自分の体に吸収させなさい。さされば、同化できるでしょう) と仰せになったのです」
「仕方ない、マリー様のお考えは、私たちの知る事ではない、マリー様の期待に応えて見せよ」
「では、これより石を吸収しようと思います。イブリース様のお陰で、魔力が石に溜まりました。石は、漆黒の色になりましたので、これより吸収したいと思います」
「さっさと済ませろ、わたしは、マリー様がお待ちなのだ.待たせるわけには、行かないのだ」
「は!」
スルトは、石を吸収し始めるのだった。
石を中心にスルトの体が吸い込まれていく、漆黒の闇を吸収したとき、辺りが漆黒の闇に覆われてた、しばらくすると漆黒の闇より1匹の悪魔が姿を現した。
闇黒の鎧をまとった悪魔は、スルトである。
「おまたせをいたしました」
かなり上がったようだな
これから、さっきのように貫くことはあるまい
「続きをやるぞ」
「は!」
悪魔たちは続きをしたのである。
2時間が経過していた。
だいぶスルトの能力が上がっていたが今ひとつ。
そうだ
「スルト時間加速を己の身体のみにかかる事は出来るか」
「は!可能どうか試してみます」
出来るとは思うがなんせさっき取得したばかりだからな、スキルを発動して、部分を体に設定してみると、お!出来た。
その瞬間体が軽くなるのがわかった
「イブリース様出来ました」
「よしこれなら、一気に2時間叩きあげられるな」
そう言い、再度、叩きのめされるだが、まさか回復が追いつかないとは、思わなかった。
30分に一回は、回復に専念、それを2時間していた。
「まだまだ、その回復を2時間に1回にするぞ」
「は!」
勘弁してほしい、かなりの確率で死にかけているのだから。さらに2時間1時間に一回に劇的変化した。
原因は、イブリース様が頭以外全て消し去ったからだ、慌てたイブリース様は、回復を自ら私にしていた時、頭の中にスキルが流れ込んできた。
倍速再生っ書いてある。
そのスキルを起動した時一気に再生が始まる。
「やれば出来るではないか、早くそれをマスターするぞ」
「イブリース様、今取得したんですよ、それに、普通の悪魔なら、消えてますって、もう少し加減をお願いしたいものです」
「何をバカなことを言っている、時間がないんだ、さっさとやるぞ」
イブリース様は、最初から、そういうひとだったな。
配下に、殺さないなんてことは、ないな。
そもそも、殺さないでいる、悪魔をみてみたいものだからな。
「は!」
さらに、2時間が経とうとした時だった。
スルトの体に異変が。黒色の卵に覆われたのだった。
やっとこれで、あいつも、ここの王になるな。
ただし、その卵が何者かに壊されてしまったら、また最初からになってしまうから、出てくるまでしばらく守ってやらねばならない。
ちなみに、私の時は、先代の王が私に結界をしてあったおかげでその心配は、なかったのだがな。
さて、どう出てくるかだ。楽しみだ。
椅子に座りった、その時、卵にヒビが入った、かなり早いな。そうだったな、倍速再生をしたまま、卵に入っていたのだったな。
卵は割れてスルトが姿を現した。外見がかなり変わったか。うちなる、漆黒は、以前の10倍まで跳ね上がっているな。
これなら、こいつに勝てるやつは、おらんな。
「イブリース様、ありがとうございました、無事完了し
ました」
「礼には及ばん、マリー様に申すがよい」
「は」
「スルトよ、手をだせ」
スルトは手を出した。
「これよりここの王を明かしをお前にくれてやる、ここをしっかりとまとめるのだ、よいな」
「有難き、幸せ」
スルトに、刻印を始めるイブリース、スルトの手のひらにに激痛が走る、いや手どころか、魂にまで。
スルトは、その激痛に耐えなければならない。意識を持っていかれそうになりながらも、耐え続け、10分もの間を耐えた。永遠と、思えるほどの痛みだった。
「完了だ、これより私はマリー様の元へ行かなくてはならない、後のことは頼んだぞ」
「この命に代えましても、イブリース様の場所をお守りいたします」
「ああ、で行ってくる」
そういうとイブリースは、闇を後にしたのだった。
それにしても、イブリースさまは、無茶難題を難なくこなすんだから私などまだまだ足元にも及ばない、これでは、いかん、さらなる叩き上げをしなくてはならないな。スルトは、誓いを立てるのだった。
イブリースは、エブァンのもとを訪れた。
エブァンの影より声をかけるのだった。
「やっときたか、来てすぐで悪いが、イブリースの体にしてくれ、私は、これを維持するで精一杯なのだよ。イブリースがこれを体にすると決めれば、勝手にイブリースの魂と体を結びつけてくれるとの御達しだ」
「御意」
来て早々、マリー様は、何を考えて仰せなのか。
我は、新しい肉体が手に入るのだ、いいだろう。
そう思った瞬間、結果にイブリースが引き込まれていった。
やうやく、維持をしないで済んだ。
それにしても、ギリギリだった後1時間もすれば、魔力が尽きて維持どころから、自分までもが危ういことになっていた、それどころか、マリー様の体を危険にさらされることの方が恐ろしい。
とりあえずは、10時間は、出てこれないだろうな、マリー様お手製、強化した、死体なのだから簡単には制御は無理だろうな。
そう思い椅子に座って、あることを思い出した。そういえば、マリー様より維持が終わったら、お茶にこれを入れて飲めといっておられたな。
言われた通り、お茶に、これを入れて飲んだ。
!?魔力がどんどん回復していくではないか。
なんなんだこれは?
実は、マリーがエブァンに渡したそれは、魔力を凝縮し、砂糖と混ぜてた、お手製、魔力砂糖なのだ。
これを入れて飲むと、魔力回復、疲労回復、精神回復、怪我回復、万能薬?いや、砂糖だね。いやはや、マリー様には、敵いませんね。
現代、目がさめると、朝を迎えていた。相変わらず、筋肉痛は、している。
体を起こし、仕事帰り、電車に揺られている。
いつもの見慣れた風景、電車に乗りながら、外を眺めていたのだったが、その時異変に気がついた。
空に月が2つ現れていた。
そんなはずはない、体を寝かせてるわけではない。
あたりを見渡し、間違いなく現代!
急いで家に帰ると、自分の子供に聞いてみた。
うそー、2個あるわけないよと応えたのだった。
子供と2人で確認してみたがたしかにある、2つの月なのだが、私のみに見えるということがわかった。
子供には、ごめん、ごめん見間違えたみたいと応えたのだった。
そのあと、子供は、友達の家に泊まりに行くというので、菓子折りを持たせて泊まりにいかせたのだった。
家に戻り、一息着くと、もしかして。
外へ出と、魔法を発動、エンドリー吸収を発動。私のみが見える月に向かって発動してみた。
幻想的な、光が月に向かって放たれた。
月はみるみる小さくなり幻想的な光とともに私の中に取り込まれたのだった。
現代と、異世界が干渉し始めていることになり、魔法が使えるのも納得するしかなかった。
現代にも、サイコパスなどの、能力があるが、それらが、魔法の類と関係していると思われるな。
調べる術は、あるからためしてみるか。
そう思い、私はスキルを発動、全てのものに、異世界との干渉がないかを調べ始めた。
要は、魔力をよう似ている何かを探しているのだが、日本に、何人と、何個かが引っかかった。
では規模を地球、半分まで伸ばしてみるか。
そこまでして10人ほどと、15個ほどのものが引っかかった。
そこまでは、よかった。
体に痛みが走った。
使いすぎると痛みが出るのか、仕方ない。
今回は、ここまでにしておくとするか。
そう思い、部屋へと戻るのだった。
部屋に戻って一息し、月を取り込んだので、ステータス辺りが増えるているか、確認も必要だな。
パラメータを表示してみた。
!?エンドリーが一つ増えていた。エンドリーは、増えるのか!まさか増やすことが出来るとは、おどろきである。
さて能力は、なるほどね。
簡単に説明すると、月に隔離する事が出来ることができる。何をだよ!突っ込んでしまった。
何を隔離するんだ?隔離したのは、出せるのか?色々ツッコミたくなるのだが試すしたいが今はそれができるか確認が難しい。
魔力なくなっていて体が痛い、筋肉痛とは違って、皮膚そのものが痛いということだ。
いいか。
今、試す事もないだろ。そう、思うことにした。
22時、今回は長く起きすぎた。
体を寝かせて異世界に戻らなければいけない。
イブリースが体を制御しているからだろうしね。
今回は、短い時間の滞在になるから計画を少し早めにする必要があるね。
そう思い布団に行き寝かせらのだった。
目を開け。体を起こし、状況確認を行うため、テントから出たのだったが、ここでトラブルだ、私が倒れそうになり、跪いた状態になった。
それに気がついたエブァンは、
「マリー様大丈夫でしょうか」
と近寄ってきたのだった。
忘れていた、現代で魔力を使いすぎていたことを。
「ええ、お茶を入れてちょうだい」
「は!」
ゆっくりと立ち上がり、椅子に座ってお茶を飲むのだった。
一息ついた時、ようやく、イブリースの体の制御が完了したようだ。
「マリー様、制御が完了いたしました」
「そのようね、新しい体は?」
「は!順調でございます」
「それは何よりです。エブァン、イブリース、これより街に行きますからね」
「マリー様、よろしいでしょうか」
「どうしたの、イブリース」
「私は闇の中でしか活動できないのですが、私の周りには、闇が覆われているので、活動ができるのですが、そのままでは、影に隠れているだけで能力などの力が疲れないのです」
「何をいうのかと思えば、大丈夫です」
パチンと手を叩いた瞬間、闇は晴れわたった、イブリースは、消滅を覚悟したのだが、何も起こらない。
不思議に思っていると
「イブリースの体には全身に、闇の膜が貼られているの、それがイブリースの魂と結ばれているので、闇そのものをまとって昼間でも行動できるようにしてあるのよ。これなら大丈夫でしょ!それに、力も普通に使えるようにしてあるからね、いくわよ!」
びっくりである。
まさかそこまでしてくださっているとは、思わなかったからである。
たしかにこれならば行動できる、そう思い森を進んでいると、遠くの方で、膨大な魔力が使用されていることに気がついた。
また、始まったのですね。
木を切り始めだのだった。
あの木はには、もう力はない、ただそびえ立つ木になっているのだが、あそこに、私達の隠れ家がある、先に移動しておかないとまずいかもしれないわね。
「エブァン、イブリース街に行く前にやる事が出来ました、先にそれを終わらせます」
「何をなさるのですか」
「エブァン今までいた私達の隠れ家を移動します、あそこだと木を切り倒されたら、隠れ家がが消滅してしまいますから、行きますよ。あ、それとイブリース、これを、手のひらに刻印をしておいて」
「これは」
「後でエブァンより説明させます」
「エブァン頼みましたよ」
「は!」
「では、参ります」
移動魔方陣を展開し、隠れ家まで移動、そのまま中に入る2人であった。
イブリースは、驚いた、中がこんなふうになっているのもだが、移動、そして、木にこんな所があること自体わからなかった。
そもそも、木には展望台があるだけで、それ以外は、何もなかった、展望台と、名ばかりであるが、そこまで登ることも、できるて、世界を一望できるだけなのだが。そのはずだったのだが、違った、展望台の木に手をかざすと、扉が現れた。そして、その中は、大量の魔力が漂う空間、部屋となっていたのだから。
「好きなところに座りなさい、これより移動開始します」
2人は、座った。
それと同時に、マリーは、呪文を唱え始めた。
「万物のものよ、世界の干渉しものよ、我の声に耳わ傾けよ、我は、全てのものを司るもの、答えよ我の望みのままに、フレイロール」
暗唱し終えると、宙に浮いた感覚が全てを覆う、別にものなどが浮いてはいない、感覚が浮いたと、言っている感じだった。ただそれも数分のことで、それ以外何が変わったかなどわからなかった。
唱え終えて、一息する。
これで一安心ね。
「終わったわよ」
「では、移動したのですね」
「ええ、外に出てもよろしいのでしょうか」
「大丈夫よ」
外に出てみたら、木の根元に移動したのである。10キロ先で、何がが行われているのがわかった。
「マリー様、一体何をしているのでしょうか」
「木を切っているのよ、だから木が倒される前に、移動しておかないと、私達の隠れ家消滅しちゃうから移動したのよ。それに、決して他の者が近寄らないように監視してもらう予定になってるのよ、まだ、その者に、接触してないから後々に、してもらう予定、今は、猛獣をここら辺に大量のにいてもらって守らせているんだけどね。結界も、張ってあるから何かあれば、駆けつけるけどね」
なるほど、それにしてもだ、マリー様は、何をなさるつもりなのだろか、そもそも、木は、切らさないようにってしていたのだが、マリー様は、その逆をなさろうとしているわけだ、木を切り倒された、木は倒れるわけでその衝撃があるのではないかとも思うのだが、それに関してはマリー様は、触れていないのも気になるところではあるのだから。
「元の場所に、戻るわよ」
「マリー様、最初から、魔方陣で、移動したらいいのではありませんか
「それは、出来ないのよ、一度行ったところでないと移動は、無理なのよ」
「そうでしたか」
「わかったら、行くわよ」
移動魔方陣を発動し、森に戻ったのだった。
「街に向かうわよ」
「それにしても、どのように、猛獣達に守らせらように言い聞かせたのですか」
「そんなにおかしいのか、マリー様なら、当然出来て当たり前ではないか」
「マリー様には当たり前のことでも、我々は、違う。どんなに強敵であろうと、猛獣達は、向かってくるように出来ているのだそもそも、生き残るか、死ぬか、どちらか許されていない生き物、生きさらしは、他の猛獣達が、許さなく殺されることになるからなんだ」
「エブァンが言いたいことはわかるが、それを知ってどうする、マリー様のなさること、必ず何かしら意味があると、わからないのか、黙って従えばいいだろう」
「2人とも待ちなさい、それに関しては説明します」
会話をしながら森を抜けるのだった。
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