第3話地、ウォンで出会った者達

  準備は、これでいいな。あとは、洋服なのだが流石にこれでは目立つか。しばらくは、これでいくとするか。

  あと、マリー様にも伝えて置かなくては。

  そう考えたのであった。エブァンは、マリーの前にいくと跪き、

 

「マリー様準備が整いましたが、赴くには服装を変更しなくてはならないので、、、、、すが‼︎」


着替えられていた、私が言うよりも早くに。

 

「流石でございます」

 

「エブァン、大丈夫よ!」

 

それよりもエブァンの格好なのだが、まーグリーン一色がブルーにかわって、少し落ち着いた感じににはなっているのだけど、うーイマイチ、なぜ全部一色がなの?

  どうして、貴族服を変えないのよ〜と

  チョイス違うでしょ!

  ツッコミどころ多すぎて、ツッコミを入れるのがめんどくさくなった。

  とりあえず、変えてしまおう、色が変わっただけではどうしょうも無い、増して、ブルーいや、青々しすぎるってため息混じりになりながらエブァンに聞くまでもなく、勝手に変えてしまった。

  文句は、後から聞くとして。

 

「エブァン、立ちなさい」

 

「は!」

 

エブァンが立ち上がった。

  マリーは、手をエブァンに向けて振ると、服チェンジ!まーこんなもんかな!

  異世界なのに、なぜか現代の服が通用するみたいだから、丁度いいでしょうと、紺のスーツにね!

  ブルー、一色の貴族服よりはマシだ!と思ったのだった

 

「マリー様、これよろしいのでしょうか?」

 

「いいも、悪いも無い、これで行きます、それと、洋服は、貴族は、禁止します!流石に目立ちすぎるのよ」

 

「あれ、かなり地味なのを選んだのですが、ダメでしたか」

 

あれで!?勘弁してほしいものなのだ。

  少しは、服の勉強をさせないとダメなのね

 

「今回の行くところは、スーツみたいな服が支流みたいだしね」

 

ということをエブァンに、説明をした。


 「マリー様は、なぜ知っておられたのでしょうか?」

 

「それはね、エブァンに準備させている間に、映像を空中に出して地を監視してみたのよね、でもあれは、ここでしか出来ないから結構不便。他でも出来たらいいんだけど、魔力結構使うから、すぐ魔力切れになるの。その点ここは異空間で隔離してあるし、なおかつその異空間に魔力貯めておいてあるから全然平気なのよ」


 「そうでしたか」


  ここだけの話、膨大な魔力を木から吸収して、ここの中を漂っているんだけど、さっき満タンになっちゃったみたいだから、洞窟作って隔離、魔力を凝縮したやつを、いれちゃたのよね。

  洞窟と、ここの異空間から、行けるからかなり便利!ここならなんでもありな感じになっているのだ。

  そもそも、魔力が多すぎると、体が崩壊するみたいだしね!

  それに、来てる服が全身を覆い尽くす様にガードをしているしね。

  あとは、行く前に作っておいた、これを手につけて置かないとね。いきなり眠りましたではシャレにならないのだから。

 

「エブァン、これをつけて」

 

私はエブァンに紋章交付のアイテムを渡した。


 「手のひらにそれを刻印てしね」

 

「これは?」


 「これは、私の睡眠時間が迫ると鳴る様にしてあるの、その音は、刻印した者にしか聞こえないから安心して、ちなみに、鳴るタイミングは、強制睡眠の1時間前になるから」


 「なぜ私が自分で刻印をする必要があるのですか?」


 「それはね、エブァンの時計に干渉しないと刻印ができなくて、時計に干渉できるのは、本人のみなのよ、なので、よろしくね」


 「御意」


  それにしても、マリー様は、よくこんな高度アイテムを。

  眺めながら刻印をするのである。

  これで、地、ウォンへ向かうのだった。


  扉を出ると木が元になっているエントランスに出る。

  地へ向かう方法は、簡単、落ちるのみ!

  なのだが普通の民は、しない、落下速度が速すぎて、いくら魔法でも衝撃に耐えられないのだ。

  ただ私は違って簡単になし得るのでお構い無しに、飛び降りた。

  それに、エブァンも続く。

  エブァンも難なくこなせるので心配はしていない。


  10分後、地、ウォンのとキュウラの森に到着したのだった。

  気持ちよ良かったな、ジェットコースターに乗っている感覚だった。

  なんて思っていると、エブァンも到達した様である。

 

「マリー様、速すぎですよ、追いつくのがやっとなのですからもう少しゆっくりでお願いしたいです」

 

「あら、そんなに早かったかしら?」

 

「マリー様。普通は追いつくどころか死にます」

 

「でも、エブァンは大丈夫なのだからいいんじゃない、少し早くも」


  やれやれ、まさかここまでの速さだとは、最近驚いてばかりではないか、マリー様のお力を疑うわけではないが、常識が全く通用しないのだ。

  こうなっては、なんでも来い的な感じになる。

 

「そうそう、エブァン。魔力押さえ込んで、それでは誰も近寄らないでしょ」

 

「は!」


 「ええ!もちろん、私の魔力1にしていますよ」

 

「御意」

 

そもそも異世界には、魔力を1から10、その後は10単位で上がっていき、100その後は100単位で、10000で上限を迎える、その後は、スキルが開花していくのだが、マリー様は、一体どのあたりのだろうか?

  間違いなく10000なのは確定としてスキルだ。

  スキルは、好きに選べる様になっているのだが、どのスキルを選ばれたのだろうか?

  素朴な疑問を抱きながら、森を進んいる。

 

「エブァン、もしかして、気になってることあるんではないの?」

 

不思議だ、なぜ俺の考えている事がわかったんだ。


「聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「いいわよ」

 

疑問に思うことを聞い見た。

 


「なんだ、そんなことだだったの、てっきりつけられてる人の事だとばかり思っていました」


 「!?、マリー様反応遅くて申し訳ありません」

 

「いいのよ、それよりも、つけられてるのは、大丈夫そうだから、質問の答えを言いましょう」


 やそれは他の者にバレてしまうのでは、ありませんか!」


「そこら辺は、大丈夫なんだよね。そもそも、私たちが会話をしていることを知ることはできない。理由は簡単。スキルを使用して、私たちの外見は無言で歩いている様に見せているからよ」

 

スキルは、何億通りのスキルが存在している、スキルそのものは、各自で選ぶことができ、尚且つそれは、本人のみしかわからない。

  スキルを各都市で解析をしているようだが、それでも半分くらいしか把握していないようなのだ。

  各都市での開発中なだけに、進まないのが現状、交流自体も避ける傾向にあるから、仕方ないのだ。


 「さっきの答え魔力は、無限ってことになるね。スキルはこの異世界に存在する全てを取得済みで、エンドリーという5つの付属がある。でもその5つは、秘密、そもそも私までいくのに民の生きている時間では到底辿りつけないからね」


  なんでもありだなこれは。

  諦めモード突入である。

 

聞いたのがばかばかしくなる内容だった。


 「なんか化け物みる感じに見るのはやめてね、エブァン、だって同じようなものじぁない」


 まだ、私は可愛いものだと思う。

  民に比べたら確かにそうなのだが、マリー様と、一緒は、おこがましい気がした。

 

「マリー様、と同じだなんて、恐れ多いい事でございます」

 

エブァンは10000に達し、なおかつスキル500を保養しているのだから大したものだと思う。

  ちなみにスキルの数なのだが億を超えると、記載はあるが正確な数字はなく、発見されているものだけで、その数あると言われているのだが、私の脳内の表記には、コンプリートの文字しかないのでどのくらいあるかまではわからないのである。

  ちなみに、エンドリーの5つのスキルに、時計操作があるんだけどね。

  ただ、さっきも言ったが自分の時計操作であり、他の者の時計を操作するのはできないのだ、正確に言うと、使用すると、時計操作をされたものは、皆体の破壊が始まって死んでしまう。


  そんな会話をし、森の中央辺りで、エブァンに言うのであった。

  「そろそろ罠を張りましょ」

とスキルを使い罠を貼る。

 

後は掛かるのを待つだけとなった。

  頭の中で、罠スキルを頭に思い浮かべると罠が発動し、使用できるので簡単。

  そんな事をやっているう内に夜になり始めたのだった。

 

「今夜はここで野宿としましょうか、このまま進んでもいいのだけれど、そろそろ闇がくるでしょ?だからエブァンあなたはこのテントに入っていなさい」


 「マリー様は?入らないのですか?」

 

「罠にかかるのは闇の中なのよね、なのでエブァンあなたは、その中で待ちなさい。私は闇の中でも動けますし、私の予想だと闇が晴れた1時間後、眠りにつくことになるからその後の処理をお願いする。だから、魔力回復しといてね」

 

「御意、仰せのままに」

 

エブァンは、テントに入っていった。

 

テントそのものが闇を弾くから大丈夫ね

 

 闇が姿をあらわすころ。


  そう思った時、闇が異世界を覆い尽くす。

  私は闇の中をただ待ち続けた。ある物が罠にかかるのを。

 

1時間が経過する頃小さな物音が聞こえた。


  やっとかかった、長いわよ。マリーは、音のする方へ歩き出した。

 

「やっと会えたわね、悪魔さん」

 

「お前は誰だ!」

 

「切ないこと言うのね、あなたの後ろの方に用があるのだけど、お話させてもらえるのかしら?」


 「は!お前は、何を言っている?」

 

「やれやれ、バレていたのですね」


後ろの悪魔が、目の前で罠にかかっている悪魔を殺して、現れた


 

「かわいそうに、せっかく捕らえたのに。自分の配下殺しちゃっていいのかしら」

 

「その悪魔は跪き、お久しぶりです。マリー様」

 

「久しぶり、イブリース。覚えてくれているのですね」

 

「覚えているも何も、この世界の創造主様ではないですか、何をいっておられるやら」

 

「よくわかったわね!」

 

「マリー様と見抜けるものは、私くらいだとは思いますよ。でご用件を伺ってもよろしいのでしょうか?」


 「それがイブリースに、お願いをするために悪魔捕らえたのに、イブリースあなたが今殺しちゃったわよ!」

 

「私の後をずっと付いてきたから、捕まえて配下にしようとしてたのよ、彼を!もういいわ、またね」


 と歩き出したのだった。

 

 


まてまて、何という失敗をしてしまったのだ、イブリースは思った。

  マリー様を怒らせて、ただで済むわけがない。

  イブリースはどうすれば、いいかを考えた時、そうだ、マリー様のしもべになれば、少しは怒りを鎮めてくださるかもしれん。

 

「マリー様お待ちください。もし、よろしければ、私めをお側においてはいかがでしょうか?」

 

「あなたね、この闇の主にもかかわらず、それを放棄とは、何事です」


まずい、反感を買ってしまった、これで闇そのものが消えるという事になりかねない。思考が体がそれを語っているかの様固まっていたのをイブリース自身が自覚した時、

 

「ですが、イブリース、あなたの気持ちもわかります、では、条件を出します。あなたの代わりにを作りなさい。それが出来た時、私のしもべになることを許します」

 

「ありがたき幸せ、必ずや成し遂げあなた様をの元へ参りたいと思います」


 うまくいった!背後に控えていたスルトが動き出した。よかった、よかった。そもそも、イブリースを仲間にする為の今回の行動。

 イブリース、私を出しぬこうなんて甘いわね。


  マリー様がうわてであったか、イブリースは思った。

  そもそも、マリー様が来られたからには、何かあると思って配下を尾行させていたのだが、その配下を捕らえたまでは、よかった。

  それで様子を見るつもりだったからである。それなのに、背後にいる私を見つけるとは、考えが甘かった。

  大体、私が、完全に闇と同化していたので、見けられないのだ。

  闇のやつらですら、到底私を見つけることなど出来きないし、話すことなど有り得ないのだ。

  それにだ、普段から、他の悪魔や、民は、能力を奪って殺し、間引きを行なっている。

  その中でも気にいった悪魔を配下にしているのだ。今回その配下にしたやつを使ったのだ、もちろん、配下が弱かったわけではないし、簡単に罠にかかるわけがないのだが、あれほど巧妙に罠がかけられては、私でも際どい、気を抜けば、私が罠にかかる。

  あくまでも気を抜けばの話しなのだがね。

  マリー様は、私がその後ろにいたことも、まるで見ているかのように言い当てたことにも驚きである。

  そもそも、罠にかかった時点で私の配下には、いらなかったから、殺したのだが、まさかその配下を利用して私をしもべにする作戦だったとはな。

  それに気がついた時には時に遅かったのだからな。しかもそれを、帰り側に悟らせるかのように、一言いって帰られた。全く敵い。

 その一言、


 「イブリース、悪魔は簡単に殺しちゃ面白くないわよ」

 

悪魔は殺せば済むこと、簡単にしてしまうから、あなたをしもべにすることができたのよ

  そう言っているようなものだった。

  頭を使っえと言っていることになる。それを証明する言葉が"代わりのものを用意する"ということだった。

  仕方あるまい、今からたたき込むとするか。暴れられるから、いい体の運動になるか、そう考えていた。





  テントに戻った私は、エブァンの魔力がかなり減っていることに気がついた。

  あ!エブァン見ていたわね。

  全く回復しなさいと言ってあったのに。

  明日には回復できる様に配慮は、してあるみたいね。

  仕方ないあれを持ってきて正解だったわね、懐から、小さな蕾を取り出し、エブァンに1滴垂らしたのだった。

  みるみる回復していった、これでよし。マリー様、椅子に座り読書を始めるのだった。


  寝たふりをしていたエブァンはびっくりした。一気魔力が回復したのだ。

  何をマリー様は、行なったのだ。

  そう思う頃には、エブァンに強制に、眠り誘われるのを覚えたのだった。


  翌朝、マリー様は、森の中で歌を歌われていた。

  森の生命は、優ししさかみち、マリー様の魔力を回復するために、木々たちは、彼女の周りに魔力の膜を張っていたのだ。

  そして、それを、至福の歌で森を癒していたのだ。

  幻想的な光景に、声をかけるか迷うものであった。

  だか、声をかけられると、

 

「エブァン、起きたのですね!魔力回復してるみたいで何よりです。ですが、今度からは、無駄づになるので控えるように。寝たふりもダメですよ」


  全部お見通しなのだ。

  そもそも、マリー様をお守りするのが私の役目なのだが、全く意味をなしていない、心配で、透視をしていたのだが、それすらもバレている。

  マリー様は、どこまで見ておられることやら、溜息を吐いているのはここだけの話だった。

 

「御意」

 

「見ていたのだから、分かると思いますが、スルトが仲間になります、10時間後、影より声をかけられると思いますから、これに宿る様に伝えてください。そう言って渡されたものが死体だったそれも腐敗しないように下処理済み、強化済みときた」

 

「マリー様これをどこで?それは秘密です」

 

これはイブリースが殺した死体なのよね、昨晩配下を殺しのだけれど、ちょうど、死体に受肉してたから、いい感じに闇に馴染んでいた死体をうまく下処理できたのよね。

  ただし、死体を覆っている膜が大事なの、扱いが難しいのだけど、エブァンなら、できるでしょ。

  マリーは、下処理し、膜で覆われた死体をエブァンに渡した。


  渡されて気がついた、なんて難しい物を私に渡してきたのだ。

  マリー様は、悪魔が来るまでその幕を維持しろと仰せなのだ、だからあの時、魔力を回復しろと言ったのか。

  仕方あるまい、やるしかないのだから。


 「エブァン、私はそろそろ、眠りにつきます、後のことは任せましたよ」

 

マリー様、ここに来てそれは、酷だ、酷すぎる。

  同時にしなければならなくなった事がある事に気がついたからだ。

  マリー様を守りながら10時間を耐えなくてはならなくなるとは。こうなったら、やけくそだ。

 

「は!」

 

冷や汗を抑えながら答えるのだった。

 マリーはテントに戻り、この一帯に魔法を展開し、尚且つ、テント内は異空間へ、テント内の干渉は、エブァンのみが入れる空間になっているからこれでよしと、外の魔法は、スルトだけが入れる様に改造してあるのだ。

  それ以外のものは、触れたら消滅するようにしてあるから大丈夫ね。

  ちなみに、動くもの限定で。対策バッチリ!

  作業を一通り済ませると、眠りにつくのだった。


  10時間は、長い、とてつもなく長い、維持するとは言ったが魔力が保つかどうかギリギリだぞ。

  いくら私でもここまで精密な膜を維持するのは、過酷を極めた。気を抜けば、なくなってしまうからだ、なのにマリー様は、涼しい顔しながらなんでもない様にやってのけるのだから。

  イブリース、早くしてくれ!

  エブァンの格闘する時間が始まったのだった


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