嫉妬と幸せ

まきもの

第1話

「パパ〜〜だいしゅき〜〜」


「パパも好きだぞ!!」


嬉しそうな君の声と甥っ子の声(笑)


聞くたびに、胸が締め付けられる


空気扱いされていた学生時代を思い出してしまう。


ねぇ・・・君は、覚えてるかな?きっと忘れてるだろなぁ


「俺は、ヒロ好きだから

子供出来なくてもいいぞ。」


「夜に告ろうと思ってたのにな(笑)

ある意味プロポーズされちまった(笑)

ヒロらしいちゃらしいけどな」


って言ってた学生時代


やっぱり歳を重ねると変わってしまうのかな


僕は、羽海野 浩人(ウミノ ヒロト)。

絶賛トシ大好き星人です(笑)


戸熊 祥太 (トクマ ショウタ)同い年の僕のパートナー


甥っ子は、5歳。僕の妹の息子


なぜか、君を パパ だと慕う


僕は、甥っ子は嫌いではない。だけど好きではない


子供みたいだけど・・・君が好き過ぎて仕方ない


体重は軽いけど愛が重い僕


君は、体重は標準より重いけど愛はほど良い(笑)


ズキズキ心が痛む


子供相手に嫉妬して大人気なくて


今すぐにでも、トシを抱きしめてにゃはは


「ヒロ・・・可愛いな。」


キスしてやんよってささやきながら


素直じゃないから突っぱねて


「ばか⁉️」


甥っ子の居る前でトシのスカポンタン


「バカはオマエだよ(笑)さーくんはお家に帰ったよ

『ママが嫉妬してるよ?だからきゃえる〜〜』って

ヒロがママで俺がパパか(笑)」


嬉しそうに照れ笑いを浮かべてるトシ


え?!僕、五歳児にしかも甥っ子にバレてる上に・・・


「・・・あらやだ⁈恥ずかしい・・・」


心の声が漏れていたらしく、トシに爆笑される始末


笑いながらトシは言った


「ケラケラ。ねぇ?

嫉妬させちゃたおわびに

一つ願いを述べなさい!!」


「ねぇなんでお詫びなのに命令なの?(笑)」


トシはいいんだよそんなことって恥ずかしそうに言いながら

早く答えろと言いたげで


「うーん?甘いっ・・・⁉️」


答えきる前に、時間切れって言いながらキスしてきたトシ


とってもとっても甘くてとろけてしまう様な幸せなキス


「やばっ⁉️もうヒロ可愛いすぎて💕」


そう言って

ちょっぴり強引に(笑)←残りはご想像にお任せで(笑)


甥っ子に感謝しなきゃだな(笑)今度お礼をしなきゃだな(笑)


ほろ苦くもあり、だけどとってもとっても甘い


トシが好き過ぎてやばい(笑)


ずっと一緒だからな(笑)


「ねぇ〜ママァ〜お腹空いた」


幸せに浸っていたらトシの声が降ってきた(笑)


「あ。買い物に行かなきゃなまず」


ママァ〜って言うなと付け加えたら


「ママなんて言ってねぇし!!(笑)」


照れながら怒って言うトシ


可愛いのはどっちだよ


嗚呼結局惚気てんなぁ


だって


「トシが好き過ぎて自慢したいもの」


「…バカな事言ってないで早く買い物の行こうぜ」


耳まで真っ赤にしながら腕を掴まれて引き寄せられ


一言耳元で囁かれただけで茹で上がり


誤魔化す様に猛ダッシュしてスーパーに向かった


ズルいよチキショウ愛してるバカトシ


『I love you 俺だけのヒロ』


嗚呼もうほんとかっこいい


《えっ⁈変わってない良かった私の青春報われた》


そう声が聞こえてきたけどそれは次の話で

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

嫉妬と幸せ まきもの @fkm

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る