第129話0129★古の女神の神殿10 正当なる血筋は残っているかも………
神護からの言葉に、思考に陥っていた白夜は、ハッとして顔を上げる。
「父上 父上が言う 手首足首 耳に翼が有る
飛翔族の
初代の聖翼王が そういう姿だったと
一族の口伝者から 聞いたコトがあります
あと 古い古い 何時のモノか判らない
古文書で そういうのを読んだ気がします」
左腕に抱えた白夜の言葉に、神護は頷く。
「そうか……そんじゃ……翼が、後から羽化する
可能性もあるな………って、ことで…………
ここから出て、とりあえず、白夜の仲間を探して……
出来る限り、集めようか…………」
神護からの建設的な提案に、白夜は頷く。
「はい 出来るだけ 仲間を取り戻したいです」
頷いた白夜に、神護はニッと笑う。
「んじゃ……さっさと…この女神の神殿から出て
【
「はい 父上」
元気返事をした白夜に頷き、神護は真っ直ぐ、来た道のりを出口へと向かって、たしかな足取りで、入り口へと向かった。
一方、神護の腕の中で揺られながら、白夜は先程のことを考えていた。
〔初代・聖翼王は 猛禽種の異形個体だったらしい
飛翔族と名乗り
亜種で有りながら 祖先還りした者だったとも 聞いた
そう言えば そういう祖先還りをした 大叔母上がいたな
とても豪快な
我等 輝く峰の王国の王宮は
伴侶殿と旅立って行って久しいが……… 居なくて良かったな
どこかで 女神と
正当なる
今は それが救いだな 反面心配でもある
もしも 我等の血筋が奪われたら………と
いやいや あの
それに どうせ飛翔族なんて名乗っているはず無い
見た目だけなら
あの
飛翔族 それも
はぁ~ 飛翔族の本当の始祖………女神の伴侶・聖翼王は
本当はどのような姿で どんな方だったのだろうか?
我等が 飛翔族の最初の
今をどう打開したのでしょうか…………〕
白夜が
そこは、神護が放った《
そう、そこここに転がっていた岩や石すらも、燃やし尽くして…………。
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