e05「もうやめた病」
どうもこんにちは。薮坂です。
さて、案の定ですね。完全に元来の面倒臭がりな部分が出てしまい、気が付けば更新間隔が一週間以上。仕事などが忙しかったのを差し引いても、これはちょっとマズイやつです。このままこのエッセイが終わってしまう懸念もありますので、今日も短めですが更新を。
さて。カクヨムに登録されている方の大多数は、お話を書いている作者さんであられると思うのですが、みなさん何作品くらい書かれていますか?
私の話をしますと、自分の作品を数えてみたところ、現在カクヨム上には20弱の作品を公開しています。カクヨム上での最も長いお話は約6万字。短いものは100文字ぴったりと、ボリュームはかなりバラバラですね。
どちらかと言わずとも、私は1万字に満たない短編が多い作者だと考えています。その半分は例の4000字縛りKAC祭り参加作品ですしね。というか祭り参加作品を1作品として括るなら、約10作品くらいになる多作とは言えない方でしょう。
他にもいくつか書いた話があるのですが、諸事情でカクヨムには載せられないお話ばかりです。
ところでこの「物語を作る」という趣味は、かなり昔から続いている趣味と言えるものです。私はわりと多趣味な方なのですが、もしかしたらこの趣味が自分の中で一番長い趣味かも知れません。
しかしですね、こんなに作品が書けるようになったのは最近のことなのです。
それまでは本当に、書いては消し書いては消し、結果未完で終わってしまうという負のループにハマっていました。いわゆる「今書いている話は面白くないからもうやめた病」に罹患していたのですね。
この病気の恐ろしいところは、書いている文字数は多いのに、結局消してしまうので作品として残らないところです。書いて消した文字が全て無駄とは言いませんが、やはり「完成した作品」と「完成しなかった作品」ではその文字の価値が違う気がするのです。
私がこの病気を克服したのは、ちょうど「テーマパークで復讐を。」という作品を書き始めていた時のこと。
それまで私は「一作品に集中する」というスタイルで物語を書いていました。たくさん書いて面白くない作品が出来上がるよりは、一点集中して少しでもその作品のクオリティを高めようとしていたのですね。
しかし。所詮は素人の趣味なのです。クオリティが低くて当たり前の世界。そもそも自分の作品になんか、誰も期待していない。
当たり前のことなのですが、このことに改めて気がついてから、とにかく下手でも作品を仕上げていこうという気持ちになれました。
どの分野でもそうなのですが、結局のところ、上手くなるには反復練習しかありません。
10回反復練習してレベルが1上がるのが普通の人間だとしたら、5回の練習でレベルが1上がる人間もいる。人はそいつを天才と呼ぶ。
どこかで聞いた言葉ですけど、これは正しいなと個人的には思います。普通の人間以下との呼び声高い私は、20回練習してやっとレベルが1上がるくらいです。それなら20回やるしかない。ただそれだけのこと。
面白くない作品が出来上がったとしても、それは練習をも兼ねているという事ですね。クオリティが低いモノを人様に見せる訳には行かない、との意見ももっともでわかるのですが、それはお金を稼ぐプロ作家のお話。
私のようなアマチュアは、作品をたくさん作り、たくさん完結させていくことが肝要なのだと思うのです。日々練習と言うわけですね。
もしこのエッセイをお読みの方で、「自分の作品が面白くないからもうやめた病」に罹っている人がいたら、めちゃくちゃ乱暴な言い方ですが、「誰も期待してないから自由に練習しよう」との言葉を贈りたいと思います。
練習は裏切りません。書けば書くほど、作品を完結させる数が増えれば増えるほど、あなたの筆力は確実に上がっているはずですよ。
そしてさらに。そんな自分の作品に、応援をして頂ける方が現れたら。それに勝る喜びはありません!
そしていつか。練習を辞めない限りは。自分の理想とする作品を書ける日が、来るのかも知れませんね。
すみません、伝わっているかどうかわかりませんが、これもひとつの「練習」ということでご容赦ください。
結局長くなりましたが、今日はここまで。
いつもありがとうございます。
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