あとがき

 さて、他サイトで、いろいろなホラーショートイベント用に書いた短編群。おおよそすべて、移行しました。

 一部、理由があって、こちらでは公開していないものもありますが。

 理由については、まず、書籍化された作品は他のサイトでは公開できないため、持ちだせません。そのため、エブリに残してきたままの短編が数話あります。書籍化作品のなかでは、個人的には『虚食の家』『恋人橋』『魚の目』がお勧め。『あの子とリンゴ飴』が好きなんですが、あれは唯一ホラー作品ではないので。


『エクソソーム』という話があるんですが、これはカクヨム甲子園用に書きなおすかもしれないので、今のところ非公開のままにしておきます。カクヨム甲子園に出さなかった場合は、のちのち、この短編集のなかで公開します。


 あと、妄想コンテスト用に書いて、佳作をとった『空蝉』というホラー短編がありますが、そちらは中編に書きなおしたさい、妄コン用に使った部分をまるごとプロローグにしたので、ここには載せないことにしました。空蝉は順次公開予定の作品の一つです。恋愛多めなロマンチックホラーになってます。八重咲シリーズほどグロテスクな場面もないし、ホラー風味の恋愛ファンタジーとして、女性でも読める作品です。長さは五万字ほど。たまに、ちょっと霊は出ますがw

(妄コンは入賞作品が、大賞、準大賞、入賞の三話。佳作が数話。そのあと入賞佳作を含め上位30位くらいまでが優秀作品です。応募総数は開催された時期やテーマによって違いますが、少ないときで300くらい。多いときは1200越えとかでした。たぶん、今はもう1000までは応募数ないと思います)


 この短編集に載せた作品は、おおむね500〜10000字ていど。応募したイベントの文字数制限によって長さが異なります。とくに短かったのは、竹書房の百物語イベントで、規定の文字数が1200字でした。それまで妄コンの一万字(現在は8000字)が最小数だったので、あまりの短さに、とりあえず書いては削るのくりかえし。4、500字削るのはあたりまえ。ものによって2000字くらい削ったものも。それを四十話以上書いたので、これが物語の骨子を見極める、とてもよい練習になりました。どこが枝葉で削ってもいい部分なのか、どこが絶対に残さないと物語が成り立たない主幹の部分なのか。それまでも10万字以上の長編においては、長さの調整ができたんですが、ショートショートでのこの特訓によって、さらに文字数が自由自在にコントロールできるようになりました。


 これらの話はあらすじのようなものなので、すでに何話かは他のシリーズの話として中編長編としてリメイクしました。『東堂兄弟のオカルト録』『八重咲探偵の怪奇譚』ですね。空き家の怪、髪、カタカタの三話を八重咲第三部『空家の怪』で一話にまとめてリメイクしてますので、話の広げかた、プロットの練りかたなどに興味があれば、ご覧になってみてください。


 こっちでは、あんまりホラーのイベントないようなので、今後、こういった短編を書くかどうかはわかりませんが、とりあえず他サイトに掲載したことのある作品なので、ここでいったん完結にします。今後、新しく書く場合は別作品として出していきます。カクヨムでもホラー短編のイベントがあれば、きっと書くでしょう……。


 ちなみに、ここに載せているものの何話かは友人知人から聞いた実話をそのまま、あるいは実話を脚色してより物語らしく起承転結をつけたものです。作品の説明文にも書いていますが。オマケの三話は作者の実体験です。霊的体験に関しては完全に脚色なしです。ビデオテープ……捨てました。


 これを書いている現在までのところで、4300PVを超えています。読んでくださったみなさん、星やハートをくださったみなさん、ありがとうございました。

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