第62話 秋葉原JK
6月6日木曜日
金庫の中に約3億2400万円と2万ドル。口座に31億2000万円。財布に40万円。
金を持っても賃貸マンションだ。いつでも引っ越せる気軽さがいい。家賃37万円で快適な暮らしが出来るのだから十分だ。
駐車場に空きがでたと管理人から電話が有る。大きなスペースだと言う。早速借りる。1台分3万円。他のスペースよりも1万円高いが、幅が1メートル広い。
家賃と管理費、2台分の駐車場で月に40万円だ。口座引き落としの書類を管理事務所で記入する。家賃40万円。光熱費が、電気・ガス・水道で約3万円。携帯と部屋のインターネットが1万円。最低、月に44万円は口座から引き落とされる。数か月前では考えられない生活だ。
車をもう一台買おうと思い、インターネットで調べるが、特別欲しいと思う車が無い。ジェーンのトゥインゴを思い出したが同じ車は・・・。これからの仕事を考えて目立たない車にしよう・・・調べる内に面倒くさくなってきた。
テレビニュースでは、北朝鮮から戻ってきた人たちが故郷に帰って、親戚と再会しているシーンを流している。日本で幸せに暮らせる事を祈る。北朝鮮には未だ数百人の日本人が拉致されたまま暮らしているようだ。総理から、次の依頼がくるような気がする。
北も大変だが、南朝鮮である韓国も経済的に国家として成り立たなくなってきている。金が無いのだ。輸出で金が稼げなくなってきている。HUAWEIはアメリカから締め出され、サムソンは、技術を日本から盗んで成功した液晶パネルの売り上げが下がる一方だ。 海外でのヒュンダイを代表とする車の売り上げが国内経済を助けているが、韓国ウォンが安くなっているので、焼け石に水だ。何かを輸入する時には、それだけ多くのウォンを払わなくてはならない。
ドル⇔ウォンで1200を突破し、1300に迫る勢いだ。アメリカも日本も今回は手を
差し伸べない。前回、日本は韓国を助けたが、借金に成功するやいなや、大統領が竹島に上陸し、ここは韓国の領土だと主張する始末だった。
韓国の大統領の多くが、任期中、又は任期後に逮捕されている。
自分の財布の中身にしか興味がないからそうなる。
韓国の若い世代は、表面上、親日家も多いが、あくまでも表面上だ。アニメやアイドルが好きなだけで、反日教育が頭から消えるのは難しい。しかし、若い世代にとっては、今の韓国での進学競争や就職の状況などから、国を出たいと希望している者も多い。希望の行き先に日本も入っている。国全体が『ご都合主義』で出来ている。
『恩をあだで返す』なんていう感覚は無い。恩を受けた時に礼を言えば、それで終わりなのだ。次に自分が何をしようが自分の利益になる事なら恩人を踏みつけても気にならない。
そういう韓国人の性格を分かっていない政治家が日本には多すぎる。中国も韓国と似たり寄ったりだ。
昼食を娘達とKFCのデリバリーで済ます。チキン3個とポテトで腹が一杯だ。胸やけがする。娘達を置いて、G63で秋葉原に出かける。駐車場に車を入れ、ボイスレコーダーを探す。なるべく小さい物が欲しい。大手の電器店ではなく、怪しげな小さな店に出物が有りそうな気がする。防犯カメラ等が並ぶ店に向かう。目の前に複数のメイド。何日か前のボッタクリメイド喫茶を思い出す。目の前でチラシを配っているのは、それ程セクシーなメイドではない。 一人の男が声を掛けて来る。
「JK散歩やってますよ・・・本物のJKです」
しばらく考える。JK・・・女子高生。ニュースで見たことが有る。女子高生と金を払ってデートできる。食事に行ったり、手を繋いで歩いたり。
「見るだけ。タダですから」
馬鹿だと思いつつ、男について行ってしまう俺。
中央通りを上野方向に少し歩き、右に入って150メートル程の雑居ビル。怪しさ満点だ。
薄暗い階段を上がる。男が声を掛けて来る。
「済みません。エレベーター無いんです。すぐですから」
不自然に明るい声。4階まで上がる。スチールのドアを開けて中に入る。
入ってすぐの所に腰高のカウンターがある。男が2人。値踏みするように俺を見る。
還暦のスケベジジイです。金は有るけど。
「いらっしゃいませ」
その向こうにはカーペットが敷いてあり、テーブルが不規則に置いてある。10人の女の子がテーブルの周りに座っている。
背中を押され、カーペットに座らされる。1人の女の子が俺の靴を脱がす。順々に顔を見て行く。家にいる15歳の娘達の方が100倍可愛い。俺は立ち上がる。
「やめとくわ・・・またね」
カウンターの方に行き、靴を履く。男が俺の前に立ちはだかった。
「デートだけじゃ無いんですよ。下に部屋が有るんで、そこで楽しむことも出来ます」
下の階にお楽しみ部屋か。
「部屋代は1時間毎に1500円。女の子を連れだすには基本的に1時間4000円で、1時間ごとに延長が3000円。デート代はお客様持ちです。あとは女の子と交渉次第で・・・」
面倒くさい。
「やっぱ、やめとく」
1人の男が俺の胸を手で押しとどめる。
「じゃあ、入場料が1万円になります」
案内した男を見て言う。
「お前、見るだけタダだって言っただろ」
「お前?・・・俺の事オマエって言ったか?」
「耳悪いのか?」
無言で胸倉を捕まれる。他の2人が俺の足を軽く蹴る。
女の子1人がドアに駆け寄り、鍵を閉める・・・共犯。
「おいジジイ!座っただろ。座ったら1万円なんだよ」
次のセリフを待ってあげる。女の子達はこっちを見ている。下を見ている子もいる。
「ビビッて口がきけなくなったのか?」
俺を壁に押し付ける。屁がでる。チキンの胸やけが屁になった。
数人の女の子の笑い声。
「座ったら1万円ねぇ。俺の胸倉つかんだら100万円なんだよ」
3秒後、3人の男は床に倒れていた。
女の子の方に歩く。鍵を閉めた女と、俺を笑ってた3人を呼ぶ。
「お前ら歳いくつだ?」
18・22・28・32歳だ。JKが聞いて飽きれる。
下の部屋に案内させる。4人を連れて行こうとするが32歳が嫌がる。
一発ビンタをかますと大人しく全員付いてくる。男達はしばらくは眠ったままだろう。
階段を下りる途中で28歳が言う。
「オッサン。何したか分かってるの?」
「自分がやった事とやる事は分かってるよ」
部屋にはすぐに着いた。1階分降りるだけだ。4人を中に入れる。
「脱げ・・・・全部だ」
言う事を聞かない。32歳をもう一度ビンタ。音が響く。全員が服を脱ぐ。下着も脱がせる。カーペットの上に、安物の低いフロアソファーが置いてあるだけの部屋だ。
床に全員寝かせる。
やることは決まっている。
身支度をしているとドアの鍵が開く音。続いて男達。さっきの案内の男が先頭だ。あとは初めて見る顔だ。
1人の手には短刀が光る。ドスというやつだ。みるからにヤクザ。
32歳が叫ぶ。
「みんなヤラレたんだよ。このジジイに!」
男達は32歳の女以外の3人を上の階に移動させて俺を取り囲む。女を入れて8人。
放出した後は眠い。全部面倒くさくなる。8人の心臓に小さな光の玉を1つずつ。
透視・・・全員の心臓が止まった。
28歳の女が部屋の入り口に立っていた。中に入って来る。全員に息が無いのを知り笑い出す。
「やった・・・自由だ」
32歳の女以外は借金の返済が出来ずに強制的に働かされていた。監禁状態でだ。客が女の子を連れて外出しようとすると、自前の部屋を使わせる。部屋には隠しカメラが仕掛けて有り、それを元に恐喝をする。
別室の事務所と言う部屋に行き、ビデオを再生した。俺が4人とやっているのが鮮明に写っていた。その部分は消去した。
事務所の金庫には100万円近い金が入っていた。女の子全員に分け与える。荷物を持たせ開放する。俺が犯した3人には、金庫の金とは別に10万円ずつを渡した。
全員が小走りに雑居ビルから出て行く。
二階堂に電話した。雑居ビルの掃除を頼む。
30分後にゴミ収集車と掃除人5人が二階堂と来た。
二階堂は俺に会うなり、いいタイミングだと言った。
俺たちはG63で赤坂へ向かった。
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