第88話 聖骸布
『キリスト』の遺骸を包んだとされる布のことである。
唯一かと思われがちだが、実は複数枚存在する。
最も有名なトリノの聖骸布だが、身長180cmやせ形の男性の姿がネガのように残っている。
これがキリストの姿だとされているが…
ちなみに血液型はABだったそうだ。
聖書との一致も多く
暴行の後があり、鼻は軟骨が折れていたそうだ。
多数の鞭で打たれた跡、棘の冠を被せられた跡、十字架を運んだ際に付いたと思われる擦り傷、張り付けの跡などが科学的に確認されている。
聖骸布の痕跡には腐敗の痕跡はなく、死後数日だけ包んでいた亜麻布であるという。
出来過ぎじゃないだろうか?
逆に考えると聖書に合わせて作られたのでは?
じゃあ誰の?
テンプル騎士団総長ジャック・ド・モレーではないかとも云われているのだ。
聖骸布そのものは、ある測定にようろ中世だという結果がでている。
身体的な特徴からモレーを埋葬したときの布では?
となるのだ、元々、聖骸布を保管していた家はテンプル騎士団と縁が深い家柄なのだそうだ。
しかしヴァチカンはこの測定方法に疑問を投げかけ、その検査結果一切を否定した。
事実、この聖骸布には未だに解明しきれないこともあるのだ。
そもそも、ネガ状に残されたシルエット、これが謎なのだ。
どうやったら、こう残るの?
が解明しきれてない。
再現の方法は、色々試したようだが、死体、あるいは彫刻に特殊な塗料を塗って包めば残るらしいのだが、自然現象では在り得ないようだ。
レーザー照射しても、あんなに綺麗に残すことはできない。
それが誰なのか?
この疑問よりも、この現象そのものが奇跡の御業なのかもしれない。
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