第77話 仙人

 不老不死を得た人間。

 山に住み、霞を食すという。

 霞ってなに?

 モヤみたいなの?

 乾燥地帯にはあるの?

 色々と疑問は湧くのだが、なんかそういう存在らしい。


 どうやったらなれるのか?

 元は人間である、厳しい修行を経てクラスチェンジする。


 生きたまま神に近しい存在となると『仙人』

 死して肉体を捨て『仙人』となった場合『尸解仙』と区別される。

 めっちゃイジメられるらしい。

 仙人の世界は明確な上下関係があるようだ。


 孫悟空は中途半端に妖術を使う『妖仙』とされ軽蔑されていた。


 修行中の者を『道士』と呼ぶ、おそらくキョンシーを連れてブラブラ歩く人も、このランクだと思われる。

 なんか強いし、仙術使うし…不老不死じゃないだけでね。


 死体を運ぶのが面倒だから、自ら歩かせるという横着する道士が仙人になれるのか?

 なんか無理な気がする。

 孫悟空止まりではないだろうか…元々が岩から産まれた猿だから、産まれから異質な才能を以て、あのレベルである。

 修行をせずに不老長寿の果物を喰いまくり、仙術を中途半端に学んでも、生臭坊主に逆らえんレベルだ。

 人間が横着してたら、あのモンキーキングを超えれるとは思えない。

 そう考えると、孫悟空が戦っていた妖怪は、相当強いのだ。

 仙人でも手に負えないレベルだから野放しだったのか?

 あるいは、人を超えたら人を見下すようになったのか?


 どうあっても仙人って色んな意味で人から大切な何かを引いて成り得る存在なのだろう。

 性格が曲がっていないとなれないのかもしれない。

 人嫌いのイメージが拭えないのだ。


 人間時代に、めっちゃイジメられたんじゃないだろうか…


 もしだよ、霞しか食せないのだとしたら、そんな不老不死、欲しいかな?

 ラーメンもカツ丼も食べれないんだよ。

 タピオカとか無関係な生活だよ…憧れねぇんだよな~。

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