第75話 モアイ

 某シューティングゲームで輪っかをアホ程吐く謎の石像である…。

 間違ってない。


 イースター島に立ち並ぶ巨大な顔の石像。

 私が子供の頃は、どうやって運んだのか? どうやって建てたのか?

 そんな疑問から七不思議とされていたはずである。


 現代では頑張れば出来ると解明されてます。

 この頑張った結果が悲劇なのだ。


 イースター島は、食べ物に困らない土地であったとされている。

 島民は働くことをせずに、ヒマを持て余した。

 そこでモアイを造るのである。

 コレを運ぶのに森林を伐採した結果…食べ物が不足した。

 少数の部族が争い、人を喰う様になり、争いの元になった他部族のモアイを倒すことで加速度的に文明は崩壊していく…ヨーロッパ人が島を発見した際には石器時代レベルの文明まで衰退していたらしい。


 このモアイ本来、目があり身体がある。

 身体は地中に埋まり、目はすぐに劣化する。


 このイースター島は地球の縮図と言われている。

 我々がこれから迎えるであろう結末を指しているというのだ。


 もし…このまま森林伐採が進み、食糧危機を迎え、殺し合う。

 どこぞの預言者の恐怖の大王より確実に未来を予言しているのでは?


 モアイは失った目で何を見たのか?

 あるいは見るに耐えず自ら閉ざしたのかもしれない。

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