第74話 シャドーマン

 世界各地で目撃される黒い人型のUMA

 シャドーピープル・シャドーパーソンとも呼ばれ、ポルターガイストとの関連も示唆されている。

 また、出現の際に焦げ臭い匂いがする、現れてもすぐ消えるなど証言は様々で、コレといった共通点は黒い影のような人型のナニカというだけである。


 帽子やコートを着ていたなどの目撃例もあり、人間らしい部分のあるUMA。


 私自身も見た事があるのだが…

 私の場合は病院である。

 祖母が入院した際に、病室から通路に出て歩いて行く黒い人を見たのだ。

 私の場合は単純にUMAというより死神のような存在だと認識したのだが、アレもシャドーマンだとすると、結構、目撃例は多いUMAではないかと思う。


 最も焦げ臭くも無く、ポルターガイスト現象もない。

 超常現象的なナニカは起きていないと思う。


 また恐怖も感じなかったし、不思議なモノを見たという感覚も無い。

 ごく自然に、靄が掛かったような人のシルエットが歩いて階段の向こうへ消えただけであった。


 それ自体が不自然だと言われれば、そうかもしれないのだが…。


 見解としては、三次元外の存在、幽体離脱した誰かなど基本、人間がベースになっているようだ。

 まぁ人型だからね。

 帽子にコートだし…

 僕の場合はスーツに視えたのだが、そういうところが、不自然さを感じない理由なのかもしれない。


 僕は、幽霊でも宇宙人でも自分に無害なら何でもいい派なので、そこらを徘徊するだけのUMAなら居ても大丈夫である。

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