第45話 念写
月の裏側まで写しちゃったことがあるようです。
念じるって何を念じるんだろう?
「写れ…写れ…」とか?
東京タワーを思い描いたら東京タワーが写るんでしょうか?
だとしたら…イメージ大事だよね。
イメージがボンヤリしてると、写る画像もボンヤリするはずだ。
あっ…だから、いつもボンヤリとしか写らないのか。
そもそも、デジカメで念写ってないよね。
フィルムしかダメなの?
感光じゃなければ写せないのか?
念力は光と関係しているのか?
念じればフィルムにイメージを投影できる?
カメラいらんのじゃないだろうか…
冒頭の月の裏側を念写した人、『三田光一』さん。
クレーターの位置とか、ほぼ正確に念写したのだそうだ。
ところが、この人、元々は手品師であり、沈没船やら埋蔵金やらを探し当てると豪語して、尽く失敗、最終的に金メッキの偽金塊を埋蔵金だと出資者を騙し詐欺罪で投獄されている。
超能力者というのは、可哀想なもので、1度の失敗も許されない。
基本的に解明する側は疑心的に見るため、仮に超能力で結果を出しても、手品で同じことができれば手品とされてしまう。
有名な貞子さんのお母さんのモデルになった『御船千鶴子』さんも透視能力をインチキとされて自殺している。
不思議な能力はあるのかもしれない。
しかし、科学と魔術の差が曖昧になった現代において、その能力は認められないのかもしれない。
超能力者は否定と肯定、どちらの目線で見られても困るものなのかもしれない。
僕は超能力は否定していない。
ただ100%証明することはできないと思っている。
たまたま出来た、今日は出来なかった、そんなものだと思っている。
ゴルフのホールインワンとか、野球のホームランとか、そんなレベルじゃないだろうか?
どちらかと言えば、人間が特殊能力を開花、証明するより遥かに早く、化学は超能力を追い抜くような気がするのは僕だけだろうか?
そのとき、魔術と科学の境目が無くなるのかもしれない。
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