第28話 臨死体験
三途の川、花畑、故人と再会、大体パターンは決まっているらしい。
世界共通というのも不思議だ。
死後の世界観は、万国共通なのだろうか?
脳内麻薬が見せる幻覚だともいわれるが、そうなると…死ぬ直前って気持ちいいってことにならないだろうか?
そう考えると、死が怖くなくなる。
地獄という概念は、正しく生きろという教示のようなものかもしれない。
天国も地獄も無い…僕は、そう思っている。
死後の世界など存在しない。
だが…こう考えれば、臨死体験という感覚は少し理解できる。
死ぬ際に、アドレナリン、脳内麻薬が大量に分泌されるとする。
痛み、苦しみが和らいで、ある種のトリップを経験する。
この状態からの蘇生が臨死体験。
では死後の世界とは?
その先のステージということになる。
臨死体験は肉体を持った状態で感じる、己が創りだした幻覚。
身体を失った際に魂のステージ、それが死後の世界だ。
残念ながら、これは帰ってくることが出来ないので証明は絶対にできない。
だが、幽体離脱や植物状態、意識不明の状態で、己の身体に起きている状況を見ていたという人もいる。
そんなことが起こり得るとしたら、肉体と魂(意識)は乖離する、しているものなのかもしれない。
魂だけになって肉体と完全に切り離された世界があるのだとすれば、それが死後の世界だということになろう。
少なくても、肉体と魂が切り離される際には、とても気持ちがいいかもしれないということだ。
臨死体験とは、死後の世界とは無関係なトリップ状態なのだろう。
逆に考えれば、そこまでしなければ耐えられない状態なのかもしれない。
果して死とは…恐れるに足る事なのか…あるいは、恐怖など微塵も感じる必要のない状況なのだろうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます