第十二節 ミツキと友達! 大切なジェム
第56話 いつもの朝
その様子を知りえない、とある家の中。
時間が進んで、
『マユ。マユ』
遠くから呼ぶような声。かわいらしい。たとえ夢で返事をしても、相手には伝わらない。
『朝だよ』
「もうちょっとだけ。……じゃない! シュー、ありがとう」
飛び起きたマユが電気ストーブをつけた。着替え始める。
パジャマの上着が飛んできて、ベッドの上の
母親と食事をするマユは、
「何か、いいことあった?」
「うーん。友達が増えた、かな?」
『
頭についている、
「いつでも来てもらってね」
「うん」
シューの声は、
食べ終わったマユが、出かけるための
歯磨きのため
くるりと回って、
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
学校へ向かうマユ。日の差すほうへと歩く。
「おはよう!」
元気のいい小学生から声をかけられ、マユがあいさつを返す。家が近いミツキとは、たいてい
おさげの少女の指で光が
「おはよう」
「またね」
ミツキが小学校に向かった。同じクラスの友達と話しながら。
二人は中学校へ向かう。教室に友人が来るのは
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