第50話 前向きな心
けわしい顔で、マユとサヤカが同時に
「お願い。シュー!」
「いくよ。ギア!」
二人の頭から
マユが白いケースをかざし、ピンクの
サヤカも同じように動き、ライトブルーの
『エックスカラット』
「エックスカラット」
ピアノ中心の音楽と
光に包まれる二人の少女。
はずむような高い音とともに、服が変化していく。マユは桃色と白色の多い、ひらひらしたかわいらしい
サヤカは水色と白色が豊富。すこし落ち着いて見えるものの、ふくらんだ肩やフリルで
マユの手首に布が巻かれる。ソックスとともに、靴も変わった。
水色の
ピンクのスカートをゆらし、移動ポケットの飾りとして、シューがおさまる。
ライトブルーのスカートをゆらし、移動ポケットの飾りとして、ギアがおさまる。
前髪がふわりと動き、
サヤカには、
二人の
「ラディラブ・ピュア!」
「ラディラブ・アレンジ」
シューとギア、そしてソーマの力がぶつかる。
天に届くほど広がる
色の違う幻の世界で、二人の少女は話しかける。
「ミツキじゃなくて、ソーマなんでしょ?」
「
ダークラディラブは無言で
「寝てる場合じゃ、ない……だろ」
少年がゆっくりと立ち上がる。
ひたすら力を使いつづける黒い少女を目の当たりにして、レンマの表情がゆがむ。乱れた白い服も気にせず、思いのたけを
「
「話をすればいいだけだよ」
「一人でできないことが多いから、みんな
明るい顔で
ピュアとアレンジの言葉は、少年が
「ラディラブなら、
二人の少女の笑顔が、少年の心を動かした。
「
「ラディラブレーザー!」
迷いのないふたつの光が、相手を追い込んでいく。アレンジの放つ
白が
「今だ!」
「アロングサイド!」
「デザイアー!」
二人で協力して
レンマも光をあびていた。
ノーシスが消えた。横たわるミツキと同じく、
赤いソーマは、
「
自分の
元に戻って、マユとサヤカがにこにこしている。
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