第37話 水辺の異形
ときおり高い声がひびく、
楽しそうな人たちとともに、水のはねる音がする。外のようなじりじりとする暑さは、ない。プールは
メグミとカナエの横に、コウスケもならぶ。レンマの話を聞いていた。水に入っていない。
「
サヤカの返事を待たず、マユがプールに向かう。
「やったー」
水着のスカートが
「体温が下がるから長時間はダメだし、
「うん。ありがとう」
「はい!」
泳ぎ始める三人。つかのまの
一周した。同じ
泳いでいない人の中にいたのは、レンマ。
遠くにいながら、悲しそうな表情だと分かる。マユが心配そうな顔になった。
「んー」
「
気づいたサヤカが聞いても、答えが分かるはずはない。
ミツキは、遊んでほしそうに二人を見ている。うしろから水をすくい上げた。しかし、うまく飛ばずに少しだけかかる。
「ごめんね。ぼーっとしてた」
「水には浮力があるけど
なめらかな
「どうやったら、うまくできるの?」
「あまり
「
「
サヤカの言葉で色めき立つ女子たち。
光。水色のイメージを感じ取る二人。
とつぜん、プールの中で水柱が上がる。なんの
マユとサヤカが辺りを見渡す。
ゲーセーマが
水と
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