第七節 闇の組織! ガイロンの謎
第31話 かけらの入れ物
夏休み。外は暑い。
ふたりは、
桃色が気になるマユと、水色が気になるサヤカ。
花が咲いたかのような
「長ぇよ。さっさとしろ」
うんざりした様子の男が
「もうちょっと」
「これはどう?」
軽いノリで、さらに待たされることになる男。ひたすら棒立ちをつづける。長めの前髪をいじり始めた。
「
『どれでも
「ぶん
薄ピンクの移動ポケットから発せられたシューの言葉に、リョウは反応しない。かけらでセーマになったこと、ラディラブに
「いいでしょ」
「かけらがあとどれくらいあるか、分からないし」
「ああ。いい。すごい、いい。じゃ、貸せ」
集まってきたかけらを入れるためのケースは、ようやく決まった。
代金を、リョウが払った。
「ガク
「
スーツ姿の若者が、
「
「ふむ。そういうことか」
見るからに高価な腕時計をながめる、オールバックの男。すこし
「単独行動が多いものの、
「あれを作った
どっしりと椅子に座っていたガクが、
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