第30話 記憶のかけら
変わる色。
もちろん、幻の世界とは違って、
ほっと
『これは、誰だ?』
移動ポケットの飾りとしてついている
いまの
その女性は、
やけに
シューが隣を見ると、どこも欠けていないギアが浮いていた。
すでに、二人は
小さな公園でベンチにたたずむ、
「
『
心ここにあらずといった様子だとは、見た目で
移動ポケットが開かれた。マユにつづいて、サヤカも取り出した
「かけらを何かでまとめたいね」
「そうかも」
ゲーのことを考える二人。思いだせるのは、白く細かい横線が合わさったような
どちらからということもなく、お
「サヤカがいれば、なんとかなるよね」
「マユの力も大きい」
しばしの
「ポケットは、たまに右につけた
「そうなんだ。どっちの手も使わないとね」
背を向けて歩いている、白を
ざらついて見える白いかたまりは、人ごみにまぎれて
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