第27話 新たな怪物
放課後。
「あれ? 何か、光ってない?」
『何色?』
「桃色」
のばされた人差し指の先には、クリーム色の壁が見える。
『せいかい。
説明の途中で、シューは移動ポケットに入れられた。
光のイメージを目指し、マユが走る。
「サヤカも、見たんだ」
「やっぱり、あれはかけらのイメージ」
うなずいた少女の手で、
「
へんな声が、いつのまにか道の真ん中にいた何かから発せられた。すこし離れて立つそれは、白い。ゴーグルをつけた白い服の少年が、
「カラットはぼくのほうが上。君たちには正しく
ノイズがかかったような声からは、感情があまり伝わってこない。
「誰? っていうか、人?」
「ああ。リョウが
「何が目的?」
サヤカの問いに答えず、少年が手を動かす。家の中から女性が浮かんで移動してきた。マユは、驚いた表情で
道に、
「心を見せろ、ゲーセーマ!」
これまでの
セーマとの違いは、大きさだけではない。
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