第14話 本音と建前
ガイロンの手の者はどこにも見当たらない。まわりは、芝生の多い公園。
まばらに見える人々は、誰も二人の少女を見ていない。
桃色の少女が歩みを進める。水色の少女へと、穏やかな顔で近づいていった。
「こんにちは!」
「え。こんにちは」
「わたしは、ピュア」
かけらを手に持つ少女は、表情をあまり変えない。落ち着いた
「ラディラブ・アレンジ」
ピュアが
「よかった。ほかにも
「
アレンジが、言葉にかぶせ気味で断言した。
「ひとり? あれ? そういえば、ラディラブって――」
「聞こえたなら、
ようやく意味が理解できたようで、ピュアの顔つきが変わった。
「
木々の中で倒れていた中年の男が、目を開けた。
「いかんぞ。これは」
はっきりと見えないし聞こえない。それでも、男は確信していた。少女たちが言い争っていると。急いで近寄る。
「ケンカはよくないぞ」
「違います! え? 見えてる?」
「おじさんは黙っていてください」
『すこしは
おとなしく
「シューは渡さないから!」
お
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