第9話 ガイロンの企み
「ウザイな。
倒れているカナエの近くから、高校生くらいの男が姿を見せた。黒を
「ねんどうしじゃなくて、ラディラブ!」
「この程度の心じゃ、役に立たないか」
「
『だれ?』
ピュアとシューが同時に
「リョウ。名前よりも、いろいろ伝えなきゃいけねぇ。めんどぉくせぇけど」
『くわしく』
「ガイロン。おれのいる
「なんではっきりしないの」
「んで、黒いのはセーマ。
『だいたいわかった』
ピュアは
「つまり、
「ラディラブ・ピュアがそんなことさせない!」
強い口調で言い切った。ピュアは動じていない。
返事をせず、ほとんど右目が隠れたような男が去っていく。髪は肩に届いていなかった。
しばらく固まっていた桃色の少女が、はっとした顔になる。
その場で
『追わなくていい、って
カナエに近づくマユには、その言葉が耳に入っていないようだった。
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