幕間という名の次回予告 その四

「バッキャロー! なんで尻切れで終わるんだよ!」


「あれー? お楽しみじゃないんですか?」

 ニヤニヤしながら、犬山がカップルの男に詰め寄った。


「こ、ここまできたら、最後まで見たいだろーっ!」


「まあまあ、落ち着いて。次で最終章ですから」

 そう、この話も、もうすぐ終わる。


「でも、とんでもないやつが現れたね。メリュジーヌってヤツ」


「その昔、貴族に嫁いだヴィーヴルですね。ドラゴンの血をひいているとバレて、追放されましたけど」


「貴族に捨てられたから、復讐しに来たんだよね、それにしては、過激すぎない?」


「はい。でも、これにはちゃんとワケがあるのですよ。彼女はバロールとも、密接に関係していましたから」

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