この時間に対する恐怖心は何も常にあるわけではない。

ある時に不意に降りかかってくるのだ。ほんの些細なきっかけで、その感情は私の中で瞬く間に膨れ上がるのだ。かと言って課題の締め切りや長い連休の終わりなどにその感情を抱いたことはなかった。

この感情を産むもの。それは、私がそれらに愛着や何らかの親しみを感じている時だ。

常に必要ではない。しかし、失いたくはない。

抽象的な表現ではあるが、この言い方が1番私の中でしっくりきている。そして、それらからもたらされる感情は私を憂鬱にし思考を妨げるのだ。それのこと以外考えられないのだ。

有効な解決法は今のところ無い。できるとすれば、そもそも根拠のない不安なのだと自分に言い聞かせることくらいだ。一時はそれで凌げるかもしれない。しかしこの恐怖の芽はそう簡単に摘めるようなものではなかった。

ーーー続く

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