応援コメント

第10話 箱庭」への応援コメント

  • 読んでいるあいだずっと、水の音が聞こえてくるような気持ちで拝読しました。
    主人公の語りといい、ハナと主人公のやりとりといい、そして作品の中での時間といい、何もかも静かに流れているようなお話に感じました。
    「僕はハナが好きだったのだ」の気づきが、なんだか心に残り、好きです。
    sakamonoさんの作品の空気は本当に真似出来ない素晴らしさがありますね。読み終わる度にどんな読後感が得られるのかが楽しみで、じっくり読んでしまいます。

    今更ながらまだこのペーパーウェイトに☆をつけていなかったことに気づいて、えっ?私まだ☆つけてなかったの?ってびっくりしているのですが、折角なので更新分を読了してから付けさせていただくつもりでおります。
    レビューも添えたいんですけど、表現の幅が狭い自分が憎いです!

    作者からの返信

    「読んでいるあいだずっと、水の音が聞こえてくるような」というコメントをいただいて、とてもうれしく思っています。水の気配とか湧水とかが好きで、他にもそんな場所を舞台にした作品をいくつか描いています。そして、自分の思う空気感をどうやって伝えようか、と書く時に考えるので、コメントに「空気」という言葉が出てきたことも、とてもうれしくなりました。過分なお言葉までいただきまして……。いえいえ、私も☆を付け忘れることよくあります。一心に読んでコメントを書いたら、そのまま閉じてしまったり(笑)。丁寧に読んでくださり、ありがとうございました。

  • 珍しく? 曖昧模糊とした終わりではなく、少しきりっとカッター(ナイフではない)で切り取ったような〆で、印象に残る赤でした。コーラのパッケージも「売り家」の字も赤ですしね。甘いけどちょっと後味に苦さもあったりで、コーラの炭酸みたいな飲み口で、いつもの@sakamonoさんぽくはないけど、いいな、面白いな、と思いました。

    作者からの返信

    私の友達にこれを読んでもらった時、同じような感想をいただきました。曰く、曖昧模糊としてなくて、くっきりしてる、と。それまでも私の作品を、半ば強引に読んでいただいていたものですから(笑)(他の人には、薄ぼんやりしていると評されたりもしたのですが……)。この物語を書き始めた時に、「今でも深大寺へはたまに行く」という一文を最後の一行にしようと、そこを目指して書いていたのですが、いざそこまで書き進めてみたら、もう一行を自然と書き足していました。それは私にとって、とてもよい創作の体感になりました。お読みいただき、ありがとうございました。

    編集済

  • 十話分続けて読ませていだきました。まとめた形のコメントで失礼します。本音を言えば、各話ごとに色々書き残したい気もしたものの、必要以上に私のプライバシーを喋り散らしてしまいそうで自重しました 笑。
    立川モノレールができる前ですけれど、東京は何年か暮らしましたので、出てくる舞台のいくつかと、その空気の記憶に少なからず郷愁を覚えます(ちなみに深大寺方面だけは不案内です)。それにしても、各話それぞれの主人公の人生の切り取り方がおもしろいです。どこにでもありそうで、誰にでも語れるわけではない話の収め方が、本当にいい味を出していらっしゃる。
    「夜を拾いに」の後で拝読いたしますと、何作かは共通の作品世界、あるいはバージョン違いかと思しきものに読めますが、いずれも完結しきった作品ですから、似たような場面の平行世界での話を集めたものと受け止めています。逆に言うと、一見同じような舞台で似たようなキャラが立ち動いていながら、語られている物語はまるっきり別物な印象です。ごく狭い舞台の中で、とても奥行きのある話が豊かに語られていると申しますか。

    ところで今なお気になるのは、第五話でのネズミはその後どうなったんだろうということ。あの話だけは、第六話がその続きになっていないことにちょっとがっかりしたりもしましたが w、何事も扉を開く手前で話を終えるのが華、でしょうか。そういう心憎さもふんだんに味わった作品集でした。続きを書かれるようでしたら、ぜひまた読ませていただきます。

    作者からの返信

    また一気に読んでくださって、感激しております。プライバシーを喋り散らしてしまうコメントもおもしろそうではありましたが(笑)。立川モノレールをご存知ということは、東京の西部に暮らしていたのですね。深大寺辺りも、不案内でも何となく分かる。はい、あまり深く考えず、同じ登場人物で別の話を書くような感じになってしまったものもあります。人物が固定されていると書きやすいのですよね。好意的に読んでいただいたことに感謝です。こんな感じのものばかり書いていて、最近はもっと「物語的」な、小説としての仕掛けがあるような、そういうものが書けないかと逡巡していたりします。
    第五話について言及いただいて、ああ、そっか、と思いました。天袋に閉じ込められたネズミは「当然」そこで死んでしまった、と書かなくても「当然」と私は考えていたのですが、読んでいる方にとっては、そんなこと分かりませんものね。おっしゃるように「扉を開く手前で話を終えるのが華」かもしれませんが、書きっぷりは同じでも、その点を考えた上で筆をおくのと、一人よがりで結末を書くのとでは天と地との差がありますものね。コメントを、とてもうれしく拝読しました。お読みいただき、ありがとうございました。

    編集済

  • 編集済

    コメント失礼いたします。

    全10話をじっくり読ませてもらいました。どの話もオチが素晴らしいですね。切れ味があるとか、予想もつかない、とかもいいですのですが、それはまた違う、すとんと気持ちに落ちてくるというオチで、独特の読後感があります。どの話もおもしろかったです。
    連載中みたいなので、続きも楽しみにしてます。

    作者からの返信

    他愛のない日常の風景を描いて、その空気感が伝われば、というふうに思っています。ただ最近、もう少し「何か」が起きないと物語としてつまらないかな、などと思っております(笑)。しばらく更新が止まっていますが、読んでいただき、過分なお言葉までありがとうございました。

  • sakamonoさん、こんにちは!お久しぶりです。お元気に
    されていましたか?
    コメント欄でしかお話できないので、書いている今が
    どきどきします。
    新しいお話が上がるとやっぱり嬉しいですね。
    何度か読みに来ております。

    自分の感情を言葉にして初めて知る思いだった~
    「こんなことを話すのは君だけ」と言われている気がしたのだ。までの
    くだりが、とても好きで印象に残りました。sakamonoさんのお話は
    読み手に大してダイレクトな感情の押し付けではなく、読む中でほんのりと
    残り、読み進める中でゆっくりと受け取らせてくれるので、この独特の
    空気感はそこにあるのだろうなと毎度思いつつ、今回もsakamonoワールド
    を楽しませていただきました。
    相手の心をすべて判る事は出来ないながら、誰かと過ごした時間は
    個々にそれぞれの箱庭を形成しているんだろうなぁ。思い出の一つ
    として誰の心にも在りますよね、きっと(しみじみ
    ハナさんも、主人公の最後のくだりのようにたまに想ってくれていたら
    いいなと思いました。

    ふと最近思ったのですが、sakamonoさんはコンテスト系は書かれたりは
    しない方なのでしょうか? 今やってる五分の、でsakamonoさんは一体
    どんなお話を考えるのだろうか?と気になってしまい。というか読みたくなり
    ……答えにくかったりだとかでしたら、この質問はスルーしてくださいです
    すみません!

    作者からの返信

    はい、変わりありません。先日、まきむらさんの更新通知が来たと思ったのですが、更新されてなくて、私の見間違いだったか、と思ったところです(笑)。
    コメントに「空気感」という言葉があって、とてもうれしく思っています。書き始める時に最初に考えるのが「こんな空気感を伝えたい」ということだからです。何気ない行為や情景の描写で、心情を伝えられればベストですが、なかなか難しいことです。ハナが好みのタイプを述べるところなど、ちょっと説明的です(反省)。最後の主人公の独白は、私もとても気に入っているところです。
    コンテストに応募したことはあります。「五分の」、カクヨムコンの短編、角川武蔵野文学賞。長いものにも挑戦したい気持ちはあるのですが難しくて。今やってる「五分の」にも応募しようかと応募要項を見たのですが「小学校高学年~中学生に向けた」ということだったので「う~ん、どうしよう」と、うなっているところでした。とりあえず、そこは気にせず応募してみようかな、という気持ちになってきました(笑)。
    お読みくださり、丁寧なご挨拶も、ありがとうございました。

    編集済
  • お邪魔します。

    ハナさんがいてこその箱庭だったのでしょうね。でも、何か行動を起こしそうな気がします。

    深大寺、行ったことないので、こちらの物語で想像するばかりなのですが、深い森も草木の間の流れも美しくて、行ってみたくなりました。


    作者からの返信

    深大寺を中心にそこだけ雑木林がこんもり残っている風景です。昔ながらの風情を残す蕎麦屋が門前にたくさんあって。大きな植物園が隣接しているので、雑木林はその辺りから続いています。そんな狭い範囲を箱庭に見立てて、そこでおままごとのような交際をしている男女、というお話を書いてみました。もしお近くにお住まいなら、行かれてみては(笑)。お読みいただき、ありがとうございました。

  • 深大寺という箱庭が丸ごと消えてしまうような感覚。今後の人生にハナさんの存在感が大きく影響してしまうのだろうなぁと、一緒に蕎麦をコーラとセットで食べてあげたくなりますね。
    竜の受け口って言い得て妙ですわ(笑)
    水の落ちる先で広がる苔むした四角い石と、たくさんの彩り豊かな落ち葉が浮かんできます。そうですか、ちゃんと掃除している人がいたのですねぇ☆

    作者からの返信

    深大寺に行った時、落ち葉を掃除しているおじさんを見たことがありました。雨上がりだったので、竜がたくさん水を吐いていましたよ(笑)。「箱庭」というタイトルの意味を読みとっていただき、うれしく思います。深大寺を中心とした昔ながらの雑木林が残るあの周辺地域自体を、描きたいと思いました。ちょっと風変わりな女の子、好きなんですよね。お読みいただき、ありがとうございました。