第2話

神戸で美容院見習い中、田舎から彼が出て来た。都会に出て思ったのは世の中素敵な男性は沢山いること。私の中では彼への気持ちが薄れ始めていて、私を追いかけて出てきた彼に正直喜びはなかったがまたDV的な目にあうのが嫌で何も言えなかった。彼は一緒に暮らそうと言うが、私は当時寮生活で1人暮らしは許可されない会社だった。しつこく暮らそうと言われたが無理だった。もう私には彼への気持ちが冷め始めていた。その頃阪神淡路大震災にあう。運良く大した怪我もなかったが、余震で怖さもあり、彼と2人実家へ帰った。10日程経った頃会社から戻るように言われ神戸に戻った。が、彼は戻らなかった。これからは遠距離恋愛だ。毎日の電話。それがいつからか途絶えるようになり、一通の手紙がきた、中身は私の写真が切り刻まれた写真と、内容は覚えてないが彼は私のもの、と書かれてたような手紙だった。別れたいと思っていたのに彼をとられたと思った瞬間から私はストーカー並みに何度も電話をしたり田舎まで帰省して彼に問いただした。彼は新しい彼女ができたと認めた。私はこの間に7キロほど痩せた。時間が解決してくれるまで随分時間がかかったが、今思えば何が良かったのかさっぱりわからない。大袈裟に言うなら2度と会いたくない存在になってしまった。不思議なものだ。

そしてこれからが私の人生を変えていくかけがえのない出逢いが待っているとはまだ私は知らなかった。

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