第10話~魔王討伐~
レミア一行は次のマジックアイテムの所有者のいる町を守る様に水に囲まれた街にいた。
ここの所有者はここの国の国王になっており近づく事すら出来なかった。
やよいちゃんの情報収集で近々この国に一番近い魔王の討伐が行われ、それに伴い兵士の募集が行われる予定があり例の本に書いてある通り魔王討伐に参加して功績を上げて褒美にマジックアイテムを要求しようとレミア達は考えていた。
兵士の募集が始まるとレミアと同じく褒美を目的とした冒険者達が集まっていた。
レミア達が登録をしようとした時に問題が起こった。
「やよいさんとリヴァイアさんはOKですが、残りの2人は今回登録が出来ません」
兵士がそう言うとレミアが「何故登録できないのか?」と聞くと兵士が呆れた様に。
「2人のお譲ちゃんは今幾つだい?」
レミアが「150歳」、カカラが「100歳までは覚えている」と言おうとしたがリヴァイアが水魔法で2人の口を封じし、やよいちゃんが2人を抱え兵士に「また来ますね」と言いリヴァイアと共にその場を離れた。
「まったく正直に言ったって信じてもらえる訳無いでしょ」
リヴァイアがそう言うとレミアとカカラが膨れ顔でブツブツ言い出した。
「だって幾つか?って聞かれたから・・」
「見た目で判断するなんて・・だから人間は・・」
まるでジェットコースターに乗れなかった子供の様だった。
「さて、どうしようか」
「困ったわねーレミアとカカラが普通の冒険者より強いって証明出来ればいいんだけど・・」
リヴァイアとやよいちゃんが困っているとレミアが頭を掻きながら思い出した。
「証明すれば・・あ!私とカカラはギルドの証明証があるじゃん」
「それだ!」
カカラが続けて言うと早速、登録所に行き証明証を兵士に見せた。
「れ、レベル10?それは本物か?」
兵士はこの町のギルドに確認するのでまた明日来る様にと言いレミアとカカラはやよいちゃんに抱えられドヤ顔でその場を後にした。
翌日レミア達が登録所に行くと昨日とは違いVIP待遇で別の部屋に通され更に飲み物と御菓子が出された。
部屋でレミアとカカラがお菓子の取り合いをしているといかにも隊長ですって言う鎧の男が入って来て1人用の椅子に腰掛け近衛隊の隊長のフィオーレと名乗った。
「昨日は本当に済まなかった、まさかギルドのレベル10の方が通常の登録に来るとは思っていなかったので」
話を聞くとレベル8以上の冒険者は何らかのツテを使って面倒な登録を省いてと言う事だった。
「ギルドから聞いた話ではレミア殿とカカラ殿は空を飛ばず何故か走り回る青いドラゴンと意味不明な事を連呼するキングマミーを撃退し追い払ったと言う事ですが・・間違いないですか?」
レミアとカカラは笑い堪えやよいちゃんとリヴァイアは怒りを堪えた。
喋ったら笑ってしまいそうなレミアに代わりカカラが
「その通りです、私達はその後たまたまこの街に着き悪さをする方の魔王討伐の募集があると聞いて何か手伝える事がないかと思い登録所に行った次第です」
カカラがそれっぽく偶然です感で言うとフィオーレは
「なるほど、そう言う事であれば歓迎しますので、こちらの用意した高レベル者用の宿舎を使ってください」
そう言って平屋の宿舎に案内してくれた。
部屋は小さかったが1人1人個室で用意されていて、何か用事があれば入り口にある世話ががりがいるのでそちらに申し出て下さいと言ってフィオーレはその場からいなくなった。
レミアたちが夫々の部屋に入りレミアはたまには1人で例の本を読もうとしたが読み始めるとレミアの部屋に1人また1人と入ってきて結局レミアの部屋に4人が集まりゴロゴロし始めた。
「カカラは人のベットで寝ない、やよいちゃんは窓からイケ面探さない、リヴァイアはお風呂に水張らない・・って何でみんなー私の部屋で寛いでるのー」
レミアが各々に突っ込みを入れるとカカラ、やよいちゃんリヴァイアが同じ事を言った。
「だって1人だと落ち着かない」
「せっかく1人で本を読もうと思ってたけど・・しょうがないな・・」
レミアはそう言いながらも嬉しそうな顔で魔界のワイハで買ったお菓子を皆に出した。
全員が独身で今までほぼボッチ生活をしていたせいか、今の状態がとても居心地が良く、実のところレミアも話し相手がいなく例の本を読む事しかやる事が無かったが皆が着てくれたのがとても嬉しかった。
時間を遡る事1年前、ここの勇者がまだ国王になる前の話。
骨の玉座に魔王が薄笑いを浮かべながら目の前で剣を構えている勇者に。
「勇者よ、この地上を共に分けようじゃないか?お前と私が組めば他の国などあっという間に手に入るぞ」
勇者は黙ったまま魔王を睨み付けその様子を見た魔王は立ち上がり
「信じないならこの国をまずお前にやろう・・どうだ悪い話ではないだろう?」
勇者はため息をつきながら数回首を振ると剣を鞘に収めながら。
「そろそろ勇者をするのも疲れた所だし・・そうしたらまずは国王にしてもらおうか」
そして勇者は魔王を討伐した振りをして国に戻りそのタイミングで魔王の力で国王を病死させ、魔王を倒し名声が上がっていた勇者がそのまま国王になっていた。
そして半年が過ぎた所で魔王がこんな提案をしてきた、これから邪魔になる勇者や高レベルの冒険者達を集めて纏めて葬ろうと、それらを集める為に魔王が復活しかけていてそれを討伐する為に高額の報酬と名声を餌にした。
そうとも知らず集まった勇者、冒険者そして別件でここにいるレミア達。
兵士募集から1週間後に募集が締め切られその日の夜中に事が起きた。
この街を目指して数え切れない程の魔王軍が瘴気をばら撒きながら侵攻してきた。
魔王軍は陸から数え切れないスケルトン、ゾンビ、それを束ねドラゴンゾンビの頭に立つリッチが数組、そして空からも魔王を先頭にデーモン軍団がいた。
深夜に報告を受け起された国王は慌てた振りをしながら魔王軍が来る方を見ながら。
「近衛隊全軍と集めた兵士達に褒美は倍出すと伝え出撃させろ」
命令を受けた兵士は近衛隊隊長に伝える為に部屋を出て行った、1人残された国王は薄笑いを浮かべながら。
「最近、私を疑っているフィオーレもこれで終わりだ・・」
出撃命令が出た冒険者達は元々の仲間単位またはこの1週間で構成されたメンバーで出撃し始め、レミア、やよいちゃん、リヴァイアの3人の準備が終わったが約1名準備が終わっていない人がいた。
「カカラー早く起きてよー魔王軍が攻めて来たって」
レミアは完全に熟睡状態のカカラの体を揺すったがスヤスヤ寝息を立ててまったく起きなかった。
そしてそれを見ていたリヴァイアが呼吸が出来ない様に水の魔法でカカラの顔を水で覆うと数十秒後カカラが覆われた水で溺れながら目を覚ました。
「や、やよい、ちょっと待て私は女だぞ、た、助けてくれー」
「どんな夢を見てるんだよ」とレミアとリヴァイアはやれやれと思った。
リヴァイアが魔法を解除すると同時にやよいちゃんが怒った様に。
「何で私がカカラを襲うのよ、まったく失礼しちゃうわ」
現実に戻ったカカラは濡れた顔を拭きながら出かける準備をしている3人を見てから窓の夜空に輝く星をボーっと見ながら。
「まだ、起きる時間じゃない」
そう言いながら布団に潜ろうとしたが、やよいちゃんに片手で持ち上げられそのままレミアに無理矢理着替えさせられた。
着替えが終わると街全域に聞こえる声で
「私は魔王である、これからこの街は我々の支配下に置かれ、私に逆らう者は全員死をもって償ってもらい、そしてわが軍の兵士として加わってもらう」
レミア、リヴァイア、そしてやよいちゃんがまた寝ているカカラを背負い外にでると宿舎には人の気配が無かった・・と言うよりもレミア達は置いてきぼりにされていた。
レミア達が魔王軍を目視できる場所に来た時には、既に街の外では戦闘が始まっていたが陸と空からの数の暴力で魔王軍が圧倒的に優勢だった。
寝ているカカラ以外の3人は「これは非常にまずい状況」と思った所に負傷したフィオーレが運ばれてきてレミア達がフィオーレに駆け寄るとフィオーレが痛みを堪えながら。
「国王が裏切った・・魔王と結託しこの街を魔王軍の地上拠点にしようとしている」
爆弾発言を言い終わるとフィオーレは気を失ってしまった。
レミア達は誰もいない場所に移動すると会議を始めた。
「どうしようーあんなにいっぱいのモンスター」
レミアは慌てながら魔王軍の方を指差しながら言うと。
「どうするって・・アイテムを諦めて撤収する?」
リヴァイアが冷静に言うとやよいちゃんが
「数は多いけれど中ボスを何とかすれば行けるんじゃない?」
「アイテムは欲しいけど・・この姿じゃ無理だって」
レミアが自分を指差すとリヴァイアがレミアに連続でデコピンをしながら
「人間の姿でやる必要があると思う?」
その直後だった魔王軍の放った魔法がレミア達の近くの家で爆発しその衝撃で吹き飛んだ石がやよいちゃんの背中で熟睡中のカカラの頭に直撃してやよいちゃんの背中からカカラは地面に叩き落され目を覚ました。
「ん?もうご飯の時間か?ん?頭が痛いな・・」
そう言いながら立ち上がり頭から流れてきた血を手で拭くと目をカッと見開き仲間の3人を順番に睨みながら変な笑いを浮かべ。
「だーれ?こんな事したの?痛いじゃないか・・」
石が当たった衝撃で何かのネジが外れたカカラに3人は一斉に魔王軍の方を指差した。
カカラは差された方向を見てまた変な笑いを浮かべ。
「い・た・い・じゃないかーやった奴出て来い!」
そう言いながら飛行の魔法を唱え封印解除せずに魔王軍に向かって行ってしまった。
残された3人は呆気に取られたが少しして同時に「カカラー駄目ー」と叫んだが既にカカラには届かなかった。
最前線にたどり着いたカカラは宙に止まると封印解除していないのを忘れレベルの低い魔法を近くにいたデーモン達に向かって放ったが大したダメージにはならなかった。
攻撃を受けたデーモン達は地上への攻撃を止めて空中に現れた敵に攻撃を開始した。
封印解除されていないカカラはデーモンの敵ではなかった。
デーモンの攻撃がほぼ全部あたりカカラは地面に叩き落とされ土煙を上げた。
それを見たレミアは可愛い装備を全て装備し本来の姿に戻り。
「助けなきゃ・・」
そう言い背中の羽を羽ばたかせ魔王軍に向かいレミアが飛び去るとやよいちゃんもキングマミーの姿になり魔王軍に走り出しながら。
「まったくしょうがないねー助けてあげる」
リヴァイアはそのままの姿で「後から合流する」と言い2人とは別行動をした。
レミアがカカラの落ちた上空に着くと、デーモン達が襲ってきたがそれを可愛い装備で倍増した魔法で次々と消し炭にしていった。
一方、地上のやよいちゃんはボーリングの球の様に雑魚モンスターを殴り倒しながら1組のリッチの前に行きリッチとドラゴンゾンビの攻撃を避けながら物凄い量の包帯でドラゴンゾンビとリッチを束縛をすると勢いをつけてハンマー投げの助走の様にグルグル回り始め周りにいた敵を次々と弾き飛ばした。
レミアが地面に倒れているカカラを見つけ降りようとした時
「そこの変な格好のデーモン!何をしている、ん?うちの所属ではないな・・どこのデーモンだ?」
レミアが声の方を見ると魔王が腕を組んで宙に浮いていてレミアは何故か振り付けをしながら。
「私は・・私は魔王・・魔王少女レミア、邪魔するならお前を倒して国王からアイテムを頂く」
レミアはついポーズと共に魔王少女と名乗って赤面してしまった。
「魔王少女レミアだと?見たところこの辺の魔王ではないな・・私の領土に入ったなら宣戦布告と受け取ってもよいのだな」
この世界では魔王が別の魔王の領土に入る=侵略となっていた。
魔王はそう言うとレミアに向かって攻撃魔法を連続で唱えレミアはその魔法を防御魔法で全て防いだ。
「私の魔法を防ぐとはやるではないかレミアとやら、ではこれはどうかな?」
魔王はそう言うとレミアでは無くカカラ目掛け魔法を放った。
レミアは「カカラ」と叫び、間に合えと願いながら封印解除の魔法を唱えた。
魔王の魔法がカカラを中心に爆発し土煙が上がり魔王が高笑いをしながら。
「そんなに人間が大切か?人間など虫けら同然・・」
そして魔王がいい終わりと被る様に
「はぁ?誰が人間だって?一緒にするな馬鹿魔王」
土煙が晴れるとそこのダークエルフのカカラが立っていた。
「な、何故ダークエルフが?」
魔王がそう言うとカカラの近くにいたリッチとドラゴンゾンビが攻撃をしようと近づいて来るとカカラは口の中を切ったのか唾と一緒に血を吐くと「邪魔だ」そう言いながら向かってくる敵に手を翳すとヴィクトリアの使った魔法と同じ魔法を使い周辺にいたモンスターごと消し去ってしまった。
それを見た魔王が驚きながら
「い、一撃でリッチとドラゴンゾンビを同時にだと・・えーい全軍でこいつらを攻撃だ」
魔王がそう言うと全ての魔王軍が人間への攻撃を止めてレミアとカカラとやよいちゃん向かってきた。
3人は夫々身構えたその時に街の外にある水の中から人間のままのリヴァイアが現れた。
「レミア、周りの雑魚は任せて」
リヴァイアは両手を広げ津波魔法を魔王軍全体に届くように唱え、大津波が起きたが勢いが遅かった。
「くっ、魔力が・・足りない」
リヴァイアがそう言うと地上からリヴァイアに魔力が注がれ勢いを増した大津波は魔王軍全体に襲い掛かり中級クラス以下の雑魚を一掃してしまった。
「リヴァイアサン、足りたか魔力?」
リヴァイアはこちらに手を翳して魔力を送ってくれたカカラに手を振りながら。
「お釣りがくるくらいよ、ありがとうカカラ」
「り、リヴァイアサンだと?何でお前までがここにいる?」
「ん?気まぐれらしいわよ」
リヴァイアは笑顔で魔王を馬鹿にする様に言うと魔王は苦虫を噛む様に。
「私の魔王軍が・・たった3人に壊滅状態だと・・」
そう言うとレミアが無言で自分を何度も指差し魔王にアピールをすると。
「お、お前はデーモンだろう?何故人間に就く」
そう言われたレミアは左手を腰にあて右手の杖で魔王を指差し。
「あんたに用はない、あんたが唆した勇者に用があるだけ」
「な、何だと」
魔王は勇者がさっきまでいた辺りを探したがそこには勇者はいなかった。
「おのれー裏切るか人間め」
魔王はそう言うと腰の剣を抜きレミアに斬りかかって来た。
レミアは可愛い杖でそれを受けながら反撃をするが、元々近接戦が得意では無かったレミアに次第に攻撃が当たる様になって来た。
「魔王少女とは恥ずかしい格好だけでそんな物か」
魔王が笑いながらそう言うとレミアが俯きながら肩を震わせ次の瞬間赤面した顔を上げ叫んだ。
「自分でも恥ずかしいのは十分分かっているけど、でも脱げないものはしょうがないじゃないかー馬鹿魔王」
レミアが今まで我慢していた怒りを叫び終わり肩で息をしていると可愛い装備が淡く光りだしレミアは魔力が上がって行くのを感じ、膨れ上がる魔力を周りにいた人間以外も肌で感じていた。
「もう怒ったから」
レミアはそう言うと可愛い杖を頭上に上げ杖に魔力を集中し杖が強力に光だした。
「やばくないか?」
カカラは自分と街の外にいる人間に絶対防御魔法を唱え。
「激し過ぎよレミアったら」
やよいちゃんは地面に潜り。
「街ごと壊れちゃう?」
リヴァイアは自分と街を水の壁で覆った。
そして次の瞬間杖の光が弾け光の衝撃波が周囲に走り守られていない物を次々と破壊して行き、魔王はとっさに防御魔法を唱えたが衝撃波が防御魔法に当たるとガラスを割るかの様に壊れ魔王の体をズタズタにして魔王は全ての体力を奪われ地面に落下して動かなくなった。
レミアは杖をある武器に変えると
「いらないけどここの魔王の領地は私が貰うから」
そして動かなくなった魔王に急落下しトドメとばかりにそれを打ち付け叫んだ。
「ひ・か・り・に・なーれ!」
次の瞬間魔王は光が散らばる様に消滅して行った。
事が終わると杖が元に戻り可愛い装備から光が消え膨れ上がった魔力が元に戻った。
魔王が魔王少女レミアに負けると残された魔王軍は次々とその場から消え元の世界へ戻って行った。
カカラとリヴァイアがレミアの所に来るとレミアは笑顔で「勝っちゃった」と言おうとしたが2人に正座をさせられお説教が始まった。
「お前なー・・国1つを滅ぼして全員纏めてあの世行きか!それとあの金のハンマーは何だ!パクリは駄目だろパクリは」
カカラは唾を飛ばしながら言いリヴァイアは痺れてきた足を指で突きながら。
「そうよパクリはいけないわよーそれと魔力の量を考えないとせっかく手に入れた領土まで無くなっちゃうわよー」
レミア(と肉まん大王)が半泣きで「ごめんなさい」を連呼していると何かを引きずってやよいちゃんが近づいて来た。
「地面に潜ったら国王が隠れてた空洞にぶつかって、抵抗したからちょっとだけお痛しちゃったわ」
そう言い少し干乾びた国王をレミア達の横に放り投げると国王がレミアに手を伸ばしながら疲れた声で。
「た、助けてくれ・・このマミーから・・」
レミア、カカラ、リヴァイアが同時に「そっちかい!」と突っ込むと気を失ってしまった。
レミア達の活躍で魔王軍からこの国は助かり、レミアは可愛い手袋と羽の飾りのある靴を手に入れ全てのアイテムを手に入れた。
レミアは本来の姿でここの魔王の領土の所有はするけど定住はしないのと特に何もするつもりも無く早く新しい国王を立て国の復興を頑張ってくださいと伝えると今までの悪党な魔王とは違い魔王には似合わない可愛い姿に何故か歓声すら上がった。
後日レミアは姉のヴィクトリアに所有した領土に私の代理に誰かいないかと頼むと殿下が別荘として使わせてもらうと連絡が来てレミア達は全員一致で「殿下なら安心だね」と思った。
~おまけ~
封印を解いて3分以上経っても元に戻らないカカラに全員が不思議に思っていたが検証した結果・・レミアの増大した魔力のお陰で時間制限が無くなった代わりにレミアの好きな時に好きな時間だけ封印が解けるようになっていた。
「大きくなれー小さくなれー大きくなれー小さくなれーこれ面白すぎ」
「レミア・・俺で遊ぶな」
とカカラで遊ぶレミアがそこにいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます