第3話 花火 詩

閃光が夏草しげる足元を照らした

瞬く間に涼しい風と共に轟音がした

一瞬輝いた夏の夜空には巨大な雲が広がり

あまりの大きさに僕は圧倒された

今まで無視していた空の景色が

どこか懐かしさをもって

目の前に広がって見える

記憶の断片が繰り返され

想像と現実が交差していることを意識する

花火の閃光が消えた時、また新たな火種が空に浮かんで破裂した

瞬く間に閃光は空一面に広がる

際限なく繰り返されるように花火は咲き、散って、消える

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