相撲に興味はありません、あるのは江戸時代です!(新宿に行くまで)

 満員電車を両国駅で降り、私は『江戸東京博物館』に向かった。 

 約二十年以上前に短大の研修(という名のリクリエーション)で訪れた。

 何故、他の同級生みたいに新宿や渋谷に行かなかったのか?

 当時、私は時代劇小説(時代劇ドラマ)が好きだった。

 特に『御家人斬九郎』が好きで、エンディングのジオラマが凄かった。

 江戸の街並みの再現なのだが精巧にできていてドラマの再現みたいでため息が出た。

 正直に書くと、『友達とげっ歯類ランド(またの名は「千葉の夢の国」)に行こう』という誘いには二の足を踏むが『一人で江戸東京博物館に行って入り浸っていいよ』なら二つ返事で行く。

 というか、行った。


 まず、チケットを買い、荷物を預け特別展『士 サムライ―天下太平を支えた人びと―』を見る。

 見学を終えて私が思ったのは『踊る江戸幕府』または『踊るサムライ大走査線』(『踊る大捜査線』風に)だった。

(そう、私の悪癖はこの様に江戸時代のものをアニメや現代に置き換えること)

 通常展示は二階になっている。

 江戸ゾーンに行くには橋を渡るのだが、ここで書いておくことがある。

 私、高所恐怖症だ。

 都庁の展望台レベルならば逆に腹はくくれる(下を見なければいい)。

 だが、二階とかだと怖い。

 無言で速足で真っすぐ渡る。(知り合いに話すと「えー、橋の上からだと長屋を上から見えて猫がいるんだよ」と残念そうな言葉をもらった)

 橋を渡ると案内のボランティアの人がいたが、さすがに『時代劇の拷問シーンが精神的にきついときは【水曜どうでしょう】のはかた号の罰に変えるんです』と言われてもさっぱりだろう。(または、伊集院光のラジオで昔やっていた自分の両親の出会いをプロの声優を使って再現させる)

 

 さて、内容だが一番最低な言葉で「最高に幸せでした」

 どれぐらい浮かれていたかというとスマートフォン(二千十九年九月二十七日現在現在、行方不明。ええ、失くしました。見つけたい )(見つかりました。二千十九年九月二十八日)に百枚以上撮った。

 以前(二十年以上前だ)より展示物が増えて楽しめた。

 展示物の駕籠にも乗った。(中に入ることが出来る)

 浮かれていたから乗った。

――うわ、中が広いな

――私の足が全部伸びた

――昨日泊まったホテルのベットより広いかも

――でも、これ、絶対高級なんだろうなぁ

――江戸時代版エグゼクティブシートか……

 たぶん、この時、私の体からは怪しいオーラ(紫色)が出ていただろう。

 そして、脳みそから変な液体が出ていたと思う。

 ジオラマも倍以上に広くなっていた。

 もう、ニヤニヤが止まらない。

(本当に最高に幸せな時間でしたが、外国の人が撮影不許可なものも写真を撮っていたのは少しに気になりました)

 最高の時間は約三時間ほどで終わり、ニヤニヤしながら館内のレストランでエビフライ定食を頂く。

 値段以上に美味しかった。


 時計を見ると時間的に早いが師匠(原幌平晴氏)と待ち合わせをした新宿駅へ向かう。

 途中に両国国技館があったが相撲に興味がないのでほぼスルーでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る