第6話 夢がたくさん詰まった膨らみ


魔物は、猪に似たモンスターだった!牙が隆々と二本突き出ている。あれは危険だ。猪突猛進してくる姿から直線での動きしか出来ないと踏んだ俺は、回り込む作戦に出た。


突進してくるモンスターの横を撫でるように避ける!っと、思った瞬間に横っ腹に痛みが走る!


『痛っ!』


ロゼンとサヤが心配そうにこちらを見ている。


誤算だった。モンスターはクルリと素早く回転して牙で攻撃してきた!見た目に騙されたか…。だが、次は容赦しない!


さらに突進してくるモンスターに、新たに会得した剣技をお見舞いしてやる!自らもモンスターに飛びかかる!


『くらえ!木っ端微塵斬り!!』


ズバッズバッズバッ!


モンスターは、血しぶきを上げて倒れこむ。

やった!初めてモンスターを退治したぞ!


『良くやった。今の魔物はレッドファングじゃ。しかし、読みが甘かったのがまだまだじゃな。』


安堵したせいか、横っ腹の傷がさらに痛む。


『カズくん大丈夫⁉︎血が出てる!』


サヤが駆け寄り抱きついてきた!胸の膨らみが布1〜2枚越しに伝わる…!


『痛むけど、大丈夫だよ。安心してサヤ。』


しっかりと胸の感触を感じながら、安心させるようにサヤを宥める。ウルウルと上目ずかいがなんとも可愛い。


サヤに回復魔法をかけてもらい、元気100倍!とりあえず、モンスターを狩るという目的は達成した。


どうやら魔物の中に核となる部分があり、これは街で売る事が出来るらしい。


『さて、そろそろワシも受けた依頼を達成してこんとな。』


『よろしければ、私達もご一緒してもいいでしょうか?』


珍しくサヤから発言が!だいぶこの世界にも慣れてきたのかな?嬉しいかぎりだ。


『そうだぜ、爺さん!手伝わせてくれ!』


『それは、心強いわい。これから向かう村は、ポポロ村といって小さな村じゃ。上流に魔物が住み着いて川を汚しているようじゃ。では、頼むぞお主ら!』


村に向かうため歩き出すーーーーー


歩きながら揺れるサヤの豊満な胸を、つい見てしまうが、致し方あるまい。

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