第5話 モンスター討伐!


『まあ、何であれ魔物はそこら中に沢山いる。まずは、戦えるようにならんことには話にならんな。ワシも冒険者、多少の心得はあるぞい。』


これは有難い!戦う術がないとこの世界では生きていけなさそうだからな。


『では、指南のほどよろしくお願いします!』


しばらく、この場でテントを張り修行の毎日を過ごしたーーーーー


『はあっ!てやっ!とうっ!』


凄い速さで剣を振るう俺がいた!老人を圧倒するくらいに。


『ほう、流石転生者だけあって習得が早い。』


何でも転生者は他にも何人かいるらしく、転生してすぐに死なないようにバフみたいな特別な魔法がかかっているらしい。プラス、剣聖のスキルもあいまって急成長しているらしい。これは有難い!


また、サヤは魔法の適正があるらしい。どちらかというと回復や支援系の魔法が相性がいい。前衛が俺で、後衛がサヤとバランスはいいと。


『サヤちゃん、ちょっち回復してくれるかの?老体にはちとキツイわい。』


『はい!生命ヒールウォーターの水!』


『いやー、やっぱりベッピンさんに回復してもらうのは格別じゃな!』


この下り、何度聞いたことか。因みにこの老人の名前は、ロゼンというらしい。あちこち冒険者として旅をして遺跡など探索しながら魔法を調べていると。


『そういえば何で爺さんや俺達は魔法が使えるんだ?魔法は古の力でもう失われているんだろ?』


『世間一般からするとそういう事になっておる。表向きはな。だが、それは街の民が強力な力を得る事を恐れた国が、産まれて間もないうちに魔法が使えなくなるように魔法をかけているからじゃ。勿論、神の御加護とかいってな。』


(何処の世界も上に立つ者のいいように作られているんだな…)


(てか、内容からすると国家機密くらいの情報なんじゃ…もしかして、爺さん国から追われてたりしているんじゃないか…?)


喉元まで言葉が出そうになったが、ここは黙っていることにした。


『カズよ、そろそろ魔物を狩ってみてはどうじゃの?』


ついに来た!初のモンスター狩り!

いっちょやってみっか!


『ちょっと緊張するかも…。』


サヤが後退りしながら言っている。大丈夫だ!サヤは俺が守る!っと、口には出せないけど…


『もう少し森の中に行くとしよう。索敵しながら進むぞい。』


前の世界でロリ巨乳ちゃんを探していたこともあり、俺は探索系の魔法も使えるようになっていた。薄い魔力のベールを辺りに広げていくようなイメージでするそうだ。まだ近距離までしか索敵できないけど。


『んっ⁉︎』


魔力のベールの上に、禍々しいエネルギーを感じる!この気配は魔物⁉︎


『カズ!来るぞい!』


少し後ろで怖がっているサヤは今日も可愛かった!

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