第4話 剣聖とエロじじい

ダボダボな服を着ているサヤは可愛い!というのはさておいて


『喉が乾いたな、この水飲めるかな?』


『どうでしょう?』


二人が川の水を飲もうとすると


『その水は飲まんほうがええぞ』


急に背後から声がするため二人はビックリする。見ると、50〜60歳くらいの老人が立っている。薄汚れた白いローブを頭まですっぽりと被っていて、風貌は大賢者といった感じか


『今、上流が汚染しているからやめたほうがいい。ほれ、これをやろう。』


そういうと、老人はシャボン玉のような水の塊を渡してくれる。


『これは?』


『口の中にいれてみい、割れて飲めるぞい』


恐る恐る口の中に入れると、軽くパンッと弾けて水が溢れてくる。


『これは便利ですね!どうやったら作れるんですか?』


『これを見て驚かないとは、お主らこの世界のものではないな?さっき強力な魔力の波動を感知したのはお主らだったか。』


どうやらご老人は川の上流の魔物を退治しに来た所、強力な魔力の波動を感知したため、ここまで来たらしい。この世界では魔法は古の力ですでに失われているものらしく、この世界の人であれば驚いている場面らしい。また、こうして会話ができるのも、魔法によってできていると。直ぐには習得出来ないため、特殊な魔法をかけてもらい、この世界で話ができるようにしてもらった。


どうやらゲームのようにステータス画面が出るシステムはなさそうだ。


『そうか、お主らは転生者のようじゃの。ならば、特殊なスキルを会得しとる可能性が高い!ちょっと見せてみい。』


ご老人が、両手を広げるよう指示する。光輝いて文字が浮かび上がる…ん、剣聖?


『ほう、これは剣技をすごい速さで覚えられるスキルじゃな。剣の道を極めたいのであれば唯一無二のスキルじゃ』


(ほう、昔から棒を振り回すのが好きだったからちょうどいいかな?)


『では、サヤちゃんの方も見てみようか。女の子の場合、背中に浮き出るため服を脱いでもらわないかんが、しょうがあるまい』


『それは仕方な…えっ…ええっ⁉︎』


なんだ、ただのエロじじいか。


丁重にお断りした。





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