第3話 お決まりのパターン?


『これからどうしましょう?』


サヤが不安そうにこちらを見ている。


『そうだな、まずは街を探してみようかな』


と、歩き出そうとすると

そこにはウネウネと動くゼリー状の物が


(スライムだ!)


やはり序盤はこうでなくては…!


『ちょっと気持ち悪いですね…』


サヤが呟いた。


ここはカッコいい所を見せるチャンスと思い

スライムを思いっきり踏みつける!


じゅうう…


何かが溶ける音がする。


(靴が溶けてる⁉︎)


『やばっ!』


とっさに靴を引っこ抜くと先が溶けているにが分かる。


『逃げるぞ!』


驚いているサヤの手を引き、走り出す!


(倒す方法が分からないうちは逃げるが勝ちだ!スライムならそう動きが鈍いから逃げ切れるはず!)


『キャッ!』


木の上からスライムが降ってきた!サヤの服が少しずつ溶けているのが分かる!


『助けて!カズくん!』


(クソッスライムを倒す方法が何かないか…そうだ!核か何かがあるはず!)


よく見ると、赤い玉にようなものが体内にあるのが分かる。


(きっとあれだろう!)


赤い玉を手で握り潰した!


しゅうう…


スライムは跡形もなく溶けていった。


『とりあえず、もう少し先まで行くぞ!』


『はい!』




河原近くまできて、ようやく足を止める。


『いやー、危なかっ…』


よく見ると、さっきスライムに服を溶かされてあられもない姿になっているサヤに気付く!


『きゃーーーーーっ!』


赤面して大声を上げる彼女は可愛かった。


そっと自分の上着を着せて落ち着かせるそば、しっかりとその姿を脳内フォルダーに保存した自分がいた。





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