第3話 ギャンブル
年上女性の巨乳を堪能した俺はレントーを彷徨っていた。何を目指せばいいか分からないな。何せ生きる目的がない。強いてあげるならば女神をぶん殴りたい。
『カジノに言ってみましょう。レッツゴー』
テンションたけえな。カジノか? 俺頭悪いから一攫千金なんて無理無理。
『早くしないと体爆破しますよー』
その条件まだ生きてたのかよ。俺は急いでレントーのカジノを探す。そんな都合よくあるわけ……あった。
「いらっしゃいませお客様。当店色々な遊戯を御用意しております。初見ですか?」
「あ、ああ」
「ならルーレットなんてどうですか?」
「ルーレット?」
「はい赤か黒に賭けるだけです。番号が1~50番があり、例えば赤の15とか、黒の28とかで的中すればお客様の勝ちです」
逆に外れれば俺の負け。しかし俺はお金一銭も持ってねえんだよな。
「お金持ってなくて」
「手始めに貸し出しますよ。1000ゴールド」
1000ゴールドって日本円で何円だ? 女神教えろ。
『1ゴールド1円です。某有名国産RPGと同じ仕様ですよ』
パクるな。訴えられたらどうするんだよ。
「じゃあ1000ゴールド借りようかな」
俺はでもお金の貸し借りは嫌いで一応ポケットを見た。そしたら100ゴールド入っていた。
ラッキー、100ゴールドあるじゃん。100円じゃん。お菓子買えるじゃん。前世ではお小遣いすら貰えなかったからな。100円も貴重なお金だ。
「100ゴールドあったんで前言撤回します。これでルーレットやって見ます」
「分かりました。では何色の何番に賭けますか?」
カジノ詳しくないから全然なんだけど、確率的に俺の方が圧倒的に不利じゃないか。地球でもこんなカジノの種目あるのか? おい女神。
『地球とは異なる文明や文化が育っていますね。地球のカジノとルールはだいぶ変わってますよ。でもでも一応なけなしのお金を賭けましょうよ』
仕方ねーな。じゃあ黒が好きだから黒色で、番号はラッキーセブン。つまり7だ。
「かしこまりました。黒色の7番ですね」
「私は赤の20番に賭けますね」
え? お互い賭けるの? ルール知らないんですが。
ルーレットが周り、銀色の玉が落ちる。ガラガラと音を立てて、ルーレットは止まった。
「お客様おめでとうございます。黒色の7番ですお客様の勝ちです。私の100ゴールドはあなたの物です」
やったー200ゴールドに増えた。200円あればジュースも買えるぞ。
その後もこの日俺はなぜかルールもよく理解していないルーレットとポーカーで連続で勝ち続け、気づけば大金を手にしていた。
「ははっ……お客様凄いですね? それだけの大金持て余すと思うので奴隷でも買われてはどうでしょう」
「奴隷?」
奴隷とは前世でも言葉だけは聞いたことある。だが実際見たことない為、どんな物なのか分からなかった。
「処女で可愛い奴隷が今入荷されまして、新品未使用。是非お買い上げなさってください」
おい女神? 奴隷買った方がいいのか? どうなんだ。
『可愛ければ買いましょう。ハーレム目指しても純愛目指してもナイト(笑)さんの自由ですから』
一々名前を馬鹿にするな。腹立つやつだ。やはりぶん殴りたい。
「奴隷を買おう」
こうして俺は奴隷を買うことにした。可愛ければいいなと思いつつ、奴隷商品を見ることにした。
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