第8話

 「その後わしらはその場から急遽移動する事になったんじゃ、なにせ、斥候の米兵を倒し、1人を取り逃がしてしまったからすぐにでも応援の米兵が来るからじゃ。気がつけばスコールからやや弱めの雨にかわり、わしらは島東南側の海岸を目指しひたすら歩いた。


 そこへ本国からの救助船が待ってると信じていたからじゃ。しかし、実際はの通信兵が最後に傍受した暗号に基づいての情報で、しかもその情報はかなり前の数週間も前の話しなんじゃよ。しかも交信するための通信兵はすでに死んでいた・・マラリヤか何かの病気で、極度の栄養失調も重なった結果だったのじゃ。


 しかも通信機も壊れてしまって役に立たなかった。

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