5話あらすじ(※小説のあらすじです。本編ではありません)

あたしが惚れたのは伝道者!? 五話あらすじ


 秋。あたし達の中学校では二泊三日の林間学校が行われる。

 中学生になってから初めての同級生とのお泊りということで、林間学校の準備をする間も、あたしの周りのみんなは何かと浮足立ってくる。そんな浮つくクラスの雰囲気の中でも、播磨くんは相変わらず聖書の勉強ばかり。それでも、一学期の間に播磨くんと行った聖書レッスンのおかげで、新しいクラスのみんなも聖書のことにある程度の理解を示してくれて、播磨くんをクラスの一員として認めてくれている。

 そして九月の最終週に行われた林間学校初日。

 想像以上に本格的なクロスカントリーに、あたしの班のみんなは男子も含めて疲れ果ててしまう。そんな中でも播磨くんは、意外なことにあたし達と違ってバテることなく、あたしや他の女子の荷物を持ってくれることまでして、あたし達班員のみんなを励ましながらゴールまで先頭を走り続ける。

 林間学校二日目の夜。肝試しなどのイベントも終わり、ふとした拍子に二人きりになったあたしと播磨くんは、静かな夜にお互いの昔の話をし合う。いつかのあの日に少しだけ話したお互いの過去について、あたしが今まで聞こうと思ってためらっていたことについても、播磨くんは教えてくれて、あたしはますます播磨英理矢という人物について知りたくなる。

 そして迎えた林間学校最終日。

 学校の先生が出した課題は、あたし達がイメージしていたものとはちょっと違ったユニークなもの。その課題をどうクリアするか班のみんなと知恵を出し合う中、播磨くんが出した意見はこれまたユニークなもので……。

 普通の中学校で繰り広げられる、普通とはちょっと違うあたしの毎日。中学校生活も半ば、様々な学校行事を通して成長するあたしと、あたしを取り巻く人々の関係も色々と加速するように変化していく。

 たくさんの出来事があった林間学校からの帰り道。あと少しで自分の家というところであたしが出会ったのは、あたしが聖書を学ぶきっかけを作った人で、あたしはその人と少しの間会話をする。そしてその後にされた質問は、あたしが聖書を学ぶ理由を根底から覆すものでもあり、そのことにあたしは林間学校での思い出も忘れて呆然としてしまい……。

 中学校初のお泊り行事に、思春期真っただ中の中学生の様子を赤裸々に描く第五話!

 

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