【SUB CHARA DATA】(その他の人々&人外たち)


 ※白月の森&旅人たち※


告死のシザー・カミィ】

 サイドゥラ国出身の魔族ジェマで、狂王との対決において大きな助けになってくれた魔術師ウィザード。貴石の塔を見張るという役割はもう必要なく、故郷は不死鳥フェニックスによって浄化された。彼もこの先は心穏やかに、妻のルイズと暮らせるだろう。


【ムーナの村人たち】

 パティロが結末を見届けると決めたため、家族と村人たちへの説明はニーサスが行なったようだ。信心深い村人たちにとって、半精霊の姿をしたニーサスの話は精霊王からのお告げに思えたことだろう。


【リーバ=シルヴェスレイ】

 彼は希少な無属性の妖精族セイエスであり、無属の者は国家により保護されるべきだといわれている。彼が今後どの国に身を寄せるかは、育て親であるニーサスの今後に左右されるだろう。


【ステイ=リア】

 勇者を志す妖精族セイエスの青年は、狂王に立ち向かうことで本当の勇者になった。しかし、彼自身の旅はまだ終わらない。求める強さに終わりはなく、目指す高みに到達するにはまだまだ修行が必要なのだ。


【エアフィーラ】

 ステイに同行していた海歌鳥セイレーン魔族ジェマ女性は、今はニーサスとともにムーナの村にとどまっている。特に大きな理由がなければ、このままステイやリティウスと一緒に旅を再開するだろう。


【リティウス】

 アルビノ獣人族ナーウェアの青年は、今ごろムーナの村でパティロの父に懐かれているに違いない。苦労の多い旅だが、彼自身は存外悪くないと思ってもいる。彼も同じく、ステイやエアフィーラと旅を続けるのだろう。


【ニーサス&リューン】

 運命の時が迫りつつあるが、二人の中では覚悟も決まっているようだ。ニーサス本人が納得している以上、周りの者がその決意を覆すのは難しいだろう。



 ※王たち&精霊たち※


【炎の王ザレンシオ】

 火の雨を浴びながら不死鳥フェニックスによる葬送の舞いを見届けた炎の王は、ことのあらましを闇の王に伝えるだろう。しばらくは沈んでいるかもしれないが、いずれ時間が彼の心を癒していくに違いない。


【光の王ラヴァトゥーン】

【土の王リーズラジェス】

 その場に居合わせたわけではないが、光の王も土の王とともにことの成り行きを見守っていたはずだ。統括者と炎の王の問答を聞いていた土の王の眉間には、深いしわが刻まれていたそうだが、光の王が取りなしてくれたに違いない。


【統括者ウラヌス】

【時の精霊王クロノス】

 遊びの時間はもう終わり。統括者ウラヌスと炎の王の問答を聞いて、クロノスもまた様々な想いを自分の中で確かめただろう。リーバの選択次第では、もう少し人の世と関わることになるかもしれないが。


【炎の精霊王フェニックス】

【大地の精霊王ミッドガルド】

 魂を遊離させ運ぶのは不死鳥フェニックス、受け入れて漂白するのは大地蛇ミッドガルドの役割だ。王たちの想いも、人々の想いも、精霊王たちは理解している。今生で哀しい生を強いられた者たちも、新たな生を授けられるため、これからひと時の眠りに入るだろう。


一角獣ユニコーンのクレストル】

 待ち望んでいたルウィーニとの再会に、クレストルもすっかり回復したようだ。塔を見張る役割はもう必要ないが、かれは引き続き水鏡みかがみ湖に住んで、森の生命を見守っていくことだろう。


灼虎しゃっこのゼオ】

 ルウィーニの帰還を待ち望んでいたのはゼオも同じだが、彼には別に気がかりなことがあるらしい。

 五年後、彼は、一人の少女の旅立ちに巻き込まれることになる。国境を越え海を越え、目指すのは海のど真ん中の監獄島。精霊らしからぬ葛藤と悩みを抱えつつも、やはり彼が願うのは、心を寄せた人族ひとが幸せになること――なのだ。




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