ぐーぐる先生とうぃき様


 情報化社会と言われておりますが。

 父も母様も、お恥ずかしながら私も。

 流行語やインターネット用語など、さっぱりです。


 我が家の会話に出てくるのは、『ぐーぐる先生』と『うぃき様』あとは……『ユーチューブ』くらいでしょうか。



 父の場合。


「新刊を調べるのは、うぃき様か? ぐーぐる先生だったか?」

「うぃき様は用語集なので、ぐーぐる先生に訊いてください」

「わかった」



 母様の場合。


「お料理のレシピは、ぐーぐる先生に訊いたらいいの?」

「そうですね」

「……えっ。なんか流れてきちゃった💦」

「動画再生……母様、何を押しました?」

「『レシピを見る』ってボタンを……」

「ちょっとページを戻ってみますね……あぁ『レシピ動画・・を見る』でしたね」

「あらまぁ、うふふ。でも、今のお料理、美味しそうだったわ」

「えっ……なら、最後まで見ましょうよ」

「勝手に見たら、いけないと思って」

「ユーチューブなら、大丈夫でしょう」


 有料でしたら、表示されるでしょうし。



 さらに、母様の場合。


「まるちゃん。ぐーぐる先生に訊きたいことがない時は、どうしたらいいの?」


 どうしたら……


「えぇと……インターネットの画面を閉じて、ちみたんとむーちゃんの動画を見たらどうでしょう?」

「それ、いいわね♡」


 満面の笑みを浮かべる母様、可愛いです。

 その後、父と仲良く、ちみたん(愛しの甥っ子)たちの動画を見ていました。画面からの幼い声と相まって、微笑ましい光景でしたよ。



 父と母様が『ぐーぐる先生』や『うぃき様』と言う時。

 お堅い見た目とのギャップを、ひそかに楽しむ私です(*´艸`)

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