第93話 時代小説を煮やっこで
久しぶりに大小書店、駅構内の書店までを眺めた結果、なるほど、と思ったことがあります。
時代小説、きてますね。
歴史小説というよりは、時代小説。
おおざっぱに言えば、武士、武将、町人が出てくる話、戦国時代~江戸時代にかけての時代の話です。
今さら何言ってるの、時代小説はコンスタントに売れ筋だよと、つっこみが入りそうですが。
紙の本を購入する層というのが世代的に上の方、すなわち紙の本での読書になじんでいる層、すなわち画面で読むのはだいぶ慣れたけどやっぱり読んだ気がしないという層だからなのだろうなとも思いました、時代小説の隆盛は。
もちろん、例外は大いにあると思います。
紙の本の購買層に関しては、当たり前なことですが、その当たり前なことを実際に目撃すると、う~ん、とうならずにいられませんでした。
時代小説って、異世界ファンタジーと似てますよね。
設定はそれぞれですが、登場人物が類型的な傾向があってでも魅力的で、お約束があって、それなりにカタルシスがあるという点などなど。
時代小説では、史実をなぞる展開、時を越えてしみる人情などが、安心感を与えてくれます。
もちろん、例外もありますし、例外ゆえの面白さもあります。
時代小説で楽しんだのは『みをつくし料理帖』(高田郁著 角川春樹事務所 ハルキ文庫)です。
当時、江戸時代の料理本を読んでいたので、出てくる料理に興味を持ったのが始まりだったように思います。
読みながら、食べたくなりました、作中料理。
女の子ががんばるお仕事小説ですね、現代ドラマ風に表現をするとしたら。
最近、ドラマにもなってましたね。
なんだかおなかがへってきました。
週末に少々食べ過ぎたので、あっさりといきたいです。
大根を煮た出汁で、かっちりとしたお豆腐の煮やっこを、いただきましょうか。
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