第63話 鎌倉市川喜多映画記念館「明治・大正文藝シネマ浪漫」展

 鎌倉訪問記の続きです。

 鎌倉市川喜多映画記念館の「明治・大正文藝シネマ浪漫」を観覧してきました。

 こちらも泉鏡花没後80年特別展です。

 

 当時の映画ポスターがずらりと館内に展示されていました。

 泉鏡花原作の映画では、「不如帰」「白夜の妖女(高野聖)」「婦系図」「歌行燈」「天守物語」「夜叉ヶ池」「陽炎座」「草迷宮」「外科室」のポスターが飾られていました。

 「陽炎座」は、初めて観た時に、斬新な映像表現に驚いたのを覚えています。

 

 谷崎潤一郎原作の「卍」は、4回もリメイクされていたのですね。

 展示ポスターは1964年の初映画化の時のものでした。

 昭和半ばのお肌は、おしろいの粉っぽさが妖艶ですね。

 リメイク4回は全て男性の監督によるものです。

 女性監督のも観てみたいです。

 

 泉鏡花は、静養のために鎌倉・逗子に暮らした時期がありました。

 その所縁で没後80年特別展が其処此処で開催されていたというわけです。


 館を後にして、ぴろしきを食べ損ないハラペコ状態でふらふらと、小町通りの人混みをかき分け辿り着いたのは、梅花はんぺんの井上蒲鉾店小町店。

 焼きたてのしらす入りさつま揚げを店内の椅子に腰かけていただきながら、小腹を満たして帰路につきました。



 鎌倉市川喜多映画記念館

 http://www.kamakura-kawakita.org/

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